アタマを使う体験学習
ある高校で「親子ものづくり教室」が行われ、その様子が新聞記事になっていました。
【親子でものづくりに親しむとともに、学校を身近に感じてもらおうと同校建築科が10年以上前から毎年企画。ことしは周辺の小学校4校から、午前と午後の部に合わせて54組の親子が参加した。
建築科3年の20人や教諭のサポートで、木製のふた付き小物入れ作りに挑戦。サンドペーパーで各パーツの木材の角を削った後、印を付けた場所にドリルで穴を開け、釘を打った。ー以下省略】
この記事読んで、何か、気になりませんか?
【各パーツ】
って、最初から所定の大きさに切り揃えられているのでしょうか?
【印を付けた場所にドリルで穴を開け】
この【印】って、最初から板についていたのでしょうか?
もしそうなら、失敗のしようがないですよね。
以前、堀さんが、幼児教室でのものづくりに関して、
「まず、はじめるなら、缶下駄づくりがいいですね。たくさん、いろんな大きさの缶を集めておくんです。その中から同じ大きさのものを二つ見つける、というのは、とても知的な作業なんです。」
という話しをしてくれたことを思い出しました。
そして、この間見た、南アルプス子どもの村小学校でのサマースクールの様子。
子どもたちは、適当な板を見つける、もしくは、切り出すところから始めていました。どこに釘を打つのかも、自分で考えていました。
白玉団子をつくっていた子どもたちは、ゆるくなったりかたくなったりの失敗を繰り返し、アタマを使って「良い塩梅」を見つけ出していました。
ビー玉パチンコの台を作っていた男の子は、考え込む様子が何度か見られました。
体験学習はアタマを使う、ということが、きのくにの教育を見てきて、よ〜くわかりました。
そして、子どもたちは、それをする力がある、ということもわかりました。
みんな、もっと、子どもたちに、任せてみればいいのになあ、と思います。
そういえば、もう少し前の新聞記事でしたが、やはり、子どもたちの「ものづくり」のことが載っていました。
夫が、「ちょっと、これ見てよ!なんか、びっくりするよな」と、新聞広げて持ってきました。
電車の先頭に張るような、ステッカーを作るということで、みんな出来上がったものを掲げて写真に映っていたのですが、それが、全員、同じなんです。
ブルーの台紙に白の【富士】という文字があって、その下に、番号(だったかな)が貼ってあるのです。
「切るのが大変でした」という小学生のコメントが載っていたので、たぶん、最初から書かれている文字を、切り抜いて台紙に貼ったのでしょう。
こういうこと、させる方もする方も、見てる親も、何も疑問に思わないんでしょうか?
私は見てて、ぞっとしました。
みんな同じ。
考えない。
こういうことに、慣れてしまってはいけないのではないかと、強く思いました。


最近のコメント