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2021年7月21日 (水)

携帯電話

今日ご紹介するのは、20年ほど前の堀さんからのお手紙です。

日付が書いてないのですが、冒頭「年の始めの、あるいは今世紀最初の おたより」と書かれているので、1999年から2000年のものです。ですから、当時はまだスマホはなくて、携帯電話が普及してきた頃のことです。

 

携帯電話を学校へ持ってきている子があります。携帯電話そのものがいけないというのではありません。

しかし、できれば持たせないでいただく方が良いと思います。確かに遠くから来ていて、帰宅のお迎えの連絡などに必要な子はあります。そういう子は、普段はためらうことなく大人に預けています。

私たちの見るところでは、問題なのは「親ばなれ」(そして敢えていえば「子ばなれ」)の十分とはいえない子の場合です。これは、年齢とは関係ありません。

いつも携帯電話を持っていないといられないのは、大きい子にも多いのです。そういう子は、ほかの子に見えるように電話をおいた李、ポケットからストラップを出して見せたりします。いずれにしても電話を持っているために、見えないヒモで家としっかりつながった状態になっています。

さびしい時に電話できるのはいいことばかりではありません。そのさびしい気持ちを噛みしめたり、ほかに楽しいことをさがしたりして、子どもたちは自立していくのですから。

保護者の皆さんには信じられないことかもしれませんが、家から携帯にかかってきたり、Eメールが入ったりすると、途端に調子が悪くなる子さえあるのです。携帯電話を持つのをやめてから調子がうんとよくなった子もあります。(それだけが理由とは思えませんが。)

 

当時、我が家は大分から飛行機、バス、電車を乗り継いできのくにへ行っていました。親は大分空港(もしくは福岡空港)までの送り迎え。でも、携帯は持たせていませんでした。親の方が一台持っているだけ。それで何も不都合はありませんでした。

 

一度、息子たちが真冬の夜に、電車を間違えて、大変なことになったことがありましたが、その時は、電車の車掌さんに電話借りてうちに電話してきました。(その件はこちらの記事をどうぞ↓)

http://kinokuni-daisuki.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_9498.html

 

ここまでスマホが普及してしまった今は、当時とは状況が違いますので、親御さんも大変ですね。今、きのくにの子どもたちの何割がスマホ持ち込みなんでしょうか・・・?

 

ほんとは持たせないのが一番ですが、たとえ持たせたとしても、親は極力ラインなどでメッセージなどを送らないようにすべきと思います。

 

「元気?」とか「困ってることない?」とか、それだけでも特に小学生には負担です。子どもは無意識に親の意にそうような返事を探します。それだけでも気持ちが疲れます。

 

堀さんの言うように、携帯電話と言う見えない紐で子どもを縛ることで、心の自由も奪っていることを親は自覚するべきでしょう。

 

自戒を込めて書いております。

既に大人になった息子たちに、しょーもないラインしちゃうのよね〜。😃

 

 

 

 

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