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2018年12月10日 (月)

いつまでも不安な親

昨日(12月9日)は、北九州子どもの村小学校の教育講座で、少し話をさせていただきました。

これまで、南アルプス子どもの村で話したのも含め3回話をしています。そして、ほぼ、三回とも、最後に「でも、やはり、学力がつくのか心配なんですが・・」「高校受験は大丈夫なんでしょうか」という質問が出て、がっくりくりきます。


堀さんの本、読んでないの?読んでも心配なの?しかも、たったいま、卒業生の保護者が、「心配ないです」って話したじゃん。

私は気が短いので、そういうとき、すぐムッとしちゃうんですが、昨日話をした別の保護者さんは、怒る私に、優しく「みんな、早く楽になりたいと思ってるのよ」と。う〜ん、そうかもしれないけど、本人が自分で悩んで進路を決めるのが、この学校のいいとこなのになあ・・・と、気分モヤモヤ。


私は今でもはっきり覚えています。『自由学校の設計』を読んだときの感動を。特に、「まえがき」に書かれた卒業生(15歳)の文章。


【高校が決まるまで
私がきのくにの中学校を卒業した後のことについて考え始めたのは、ずいぶんと遅かった。それまで何も考えていなかったというわけではなかったけれど、気が付いた時にはもう11月で、頭の筋がピンと張ってしまうくらい悩んだ。

自分が何をしたいのかは、まだよくわからないし、普通の高校に通ってしまうのも、納得いかないところがあった。

誰かに教えてもらったのでは、自分の人生でなくなってしまう。そんな気がしていたから、できるところまでは自分で考えてみたけれど、自分が考えたたくさんの意見は、なかなか一つにまとまらなくて、最後に堀さんに相談した頃には、頭のてっぺんを何かに突かれている気分だった。】


私自身がしたかったのは、こういう経験です。でも、私を含め、ほとんどの人が「何がやりたいか」よりも「どこなら入れるか」という偏差値のものさしで進路を決めたのではないでしょうか?


高校卒業して、大学に行くときも、私はやりたいことがなかった。ただ、家から出たかっただけ。こんな私に、この15歳の少女の文章は衝撃でした。

だから、もちろん、私は息子たちがきのくにに入った時、「高校も本人が行きたくないなら行かなくていいのかも」というくらい、腹が座っていました。

他の保護者も、きっとそうだと思っていたら、焦る人が多いことにびっくり。私ですら、冒頭の質問にはちょっとムッとしちゃうくらいですから、堀さんなんて、実は相当頭にきてるんだろうなあ・・・。


どうか、皆様、しっかり本を読んでくださいませね。

そして、どっぷりきのくにの理念を理解して、そこに浸かった方が、自分が楽ですよ。


さて、昨日紹介した『自由学校の子どもたち』、今なら2000円前後で手に入りますよ!オススメです。ミーティングの場面なんて、何度読んでも感動します。

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