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2011年1月 5日 (水)

食えるか食えないか

4日の朝日新聞3面、教育に関する記事から抜粋。


【川端達夫・前文部科学相は昨年8月、数学五輪メダリストたちと交わした会話が忘れられない。

「君たち、進路は?」と聞くと、多くが「東大に行きたい」。でも、ほとんどが医学部志望だという。

「数学者の道は?」と聞くと、1人が言った。

「そういう道を選びたいとは思っているが、親が反対している。それでは食っていけないぞ、と言われている」】


あ〜、やだやだ、この、「食っていけない」っていう発想。

私も、大学受験のころ、こういう話し、いろいろ聞いたなあ。


「文学部じゃ、就職するとき困るらしいよ」
「理系の女の子なら、薬学部が一番いいよ」
「英文科なら、将来性あるよ」


こういう話しを当たり前のように聞いていたから、「自分は何をしたいのか」ということを考える前に、「どこだったら安全か」という発想になってしまった。


もし、うちの息子たちが、「将来安定しているから、○○になりたい」なんて言ったら、私、がっかりしちゃうと思う。


実際は、そんな心配は無用で、しっかり、「食えないかもしれなさそう」な道を選んでくれていて、とってもワクワクする。っていうか、「食えるか食えないか」なんて、気にしたことがなかった。

なんか、2人を見ていたら、根拠もないのに、「大丈夫」っていう感じがしてしまうんだよね〜。


長男のFはクラシックギターの演奏家を目指して、とにかくそれにまっしぐら。

次男のNが志望している学科は、「そこを卒業したら、どんな仕事に就けるの?」と聞かれるようなところ。


Nがセンター試験を受けると聞いて、義母は、「せっかくなら医学部受験したらいいのに」と言った。

どうしてそういう考えになるの〜? 私がムカついていたら、夫が言った。

「普通の人にとっては、卒業後、食べていけるかどうかっていうことが、何より大事なんだよ。」


うちの息子たちだけでなく、きのくにの卒業生の進路は、ほんとうに多岐に渡っていて、「○○くんはどうしてるの?」と他の子の話しを聞くのも楽しみ。

規模の小さな学校なのに、そこから羽ばたいた卒業生の活躍の場が、バラエティに富んでいることに驚かされる。

留学している人もとても多い。


スコットランドの大学でジャーナリズムを勉強している卒業生(女性)が、こんな文章を書いていた。

【大事なことは、「なりたい自分になる」ことだ。何があっても、人生はそんなに捨てたもんじゃない。とにかくやってみよう。】


現在会社員の卒業生(男性)は、こんなふうに書いている。

【私が就職活動していた頃は、「やりたいことが見つからない」というのが流行り言葉になっていた中、私はやりたい業種をしぼることに苦労したことを覚えています。】


こういう卒業生を、誇らしく思う。

そして、どんな人でも、自己肯定感を持って成長すれば、生きることの喜びを感じながら、ダイナミックに生きていけるんだと思う。


食えるか食えないか、そんなことを心配して、子どもの生きる力を摘み取らないでほしい。


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コメント

こんばんは^^
そうですね 急がば回れといいましょうか
やりたくもないものを何となくやって、そこそこで収まるより、やりたいことをとことんやっていくほうが、道が開けて行くのかもしれないですね
それも、あっそういう生き方もあったのねっていうような感じでね^^

投稿: ぴいぶ | 2011年1月 5日 (水) 23時10分

まったくマミさんの憤りに同感共感吉田寛!でござる^^
高校生の将来なりたい職業のトップは「公務員」だそうですからなあ。
公務員にも色々あるだろうけど、仕事の中身もわからないのにただ、「公務員」になりたい。ですから、夢も希望もありませんなあ。
拙者は、50になっても、将来なりたいものは「お笑いを届けるサムライ」ですから、どうなんでしょう^^

投稿: サムライ菊の助 | 2011年1月 6日 (木) 08時00分

mamiさん
あけましておめでとうございます!

菊さま、「お笑いを届けるサムライ」……もうなってるじゃありませんか(笑)

成績によって進路も職業も決められてしまう世の中は、もう終わりにしたいですね。

それぞれの夢に向かって進むことこそ幸せなんですから。
人と比べて一喜一憂することなく、みんなで笑って暮らせる世界が一番ですよね!

投稿: 風の魔女 | 2011年1月 6日 (木) 15時15分

○ぴいぶさん、こんにちは。
うん、ほんとに、「道が開けていく」っていう感じなんですよね。なんか、いろいろ楽しみですね〜。

○菊の助さん、風の魔女さんのおっしゃる通り、すでに、十分お笑いを届けていただいてま〜す!ありがとう。ますますパワーアップするのでしょうか・・・。ワクワク。

○風の魔女さん、今年もどうぞよろしくお願いします。またお会いして、娘さんの夢、聞かせてほしいです!

投稿: mami | 2011年1月 7日 (金) 21時55分

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