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2010年12月 3日 (金)

親も楽しむ

以前、きのくにのスタッフが、サマーヒルのゾーイさん(創設者ニイルの娘さん)に、

「サマーヒルに子どもを入れる保護者にとって、大切なことってなんだと思いますか?」と質問したところ、

「3つあります。一つは、子どもをやめさせないこと。二つ目は授業料をきちんと払うこと(笑)。」

3つ目、確かに聞いたのに、忘れてしまいましたが、最初のふたつでとりあえずは十分っていう気もしませんか?

(*この話し、以前も書いたはずなので、3つ目もどこかに書いてありますが、見つけられず、すみません。)


そして、私があえて付け加えるなら、

・堀さんやニイルの本を読む
・学校が主催する行事、教育講座に出席する

の二点かなあ。


(それで、もし、余裕があれば、寄付。)


11月末の、二つの教育講座も、盛況ではありましたが、保護者全体の人数を考えると、もっともっと参加者がいてもいいはず。どうしてあのくらいの人数なのか、不思議でしかたないんですよ。


もちろん、前々から外せない用事があるとか、子どもを見てくれる人がいないとか、土日が仕事だとか、それぞれ事情があるとは思いますが、そういう、ほんとうにやむを得ない人を考えに入れたとしても、やっぱり、疑問の残る参加者数です。


自分が来れなくても、知り合いに教えてあげればいいのになあ。


特に、堀さんのお話は、一回聞いたらそれでよし、っていうもんじゃあないんですよね、奥が深くて。


東京での講演会のとき、公立小学校の先生が、「来週から“比”の単元に入るのですが、体験学習という観点で、どのような導入が可能か、アドバイスいただきたい」という(ような)質問をされました。(*言われた通りの言葉ではありません)


それで、堀さんのお答え。(*これも言葉通りではありません)


「まず、最初に断っておきますが、きのくにの体験学習というのは、たとえば、“比”を学ぶためにする、というものではありません。やりたい活動があって、そのなかで、“比”とか計算とか、でてくるんです。活動そのものが目的なんです。

「工務店」というプロジェクトでは、建物をたてる時に、基礎工事をします。それで、セメントをこねるときに、セメントと砂の割合をきちんと3対1(*1対3だったけ?)にしないと、固まらないので、きのくにの子どもたちは、一年生でも自然と“比”の感覚が身につきます。」

と、肝心なところをきちんと押さえてから、質問者へのアドバイスに入りました。


本で読んで、わかっていると思っていることでも、実際に何度も何度も聞いて、だんだん自分の血肉になってくるんです。


学園のスタッフが、子どもたちの成長のために、どれだけ心をくだいてくださっているかが、じわじわとしみ込んでくるんです。


一番ためになる講座には参加しないで、ただ、「親も楽しみましょう」って飲み事の席だけ積極参加っていう保護者もいて、私には理解できず、10年が過ぎました。


「まだ、きのくにができて1〜2年めくらいのことだったんだけど、ある保護者のかたが、“電車から降りてきた子どもの服がすっごく汚れてて、私、それを見て、あ〜、一週間、この子はおもい存分楽しんだんだなあ、って思ったんですよ”って話してくれたの。

私たちが、“楽しむ”っていう意味はこういうことなのよね。子どもの成長を共に喜ぶっていう・・・。今日みたいに、騒いで楽しむっていうのとは違うのよ。」


これは、数年前、特にどんちゃん騒ぎの好きな保護者が中心になって夜更かし会を進めていた時に、その喧噪から離れた部屋で、あるスタッフが話してくれたことでした。


ここ何年かは、だいぶゆっくり話しができる雰囲気になって、ほっとしているところです。といっても、Nが高校になってからは、運動会前夜しか参加できていないので、1学期最終日の夜更かし会の様子はわからないのですが・・・。


それから、堀さんの本を読んでない保護者が、マレにいるということも、全く驚きです。


そういう人に限って、「きのくには情報が少なくて〜」なんて言うんですよね。


堀さんの著書
・自由学校の設計
・きのくに子どもの村ー私たちの学校づくり
・自由学校の子どもたちーきのくに子どもの村のおもしろい人々
・ニイルと自由な子どもたち

現在、なんとか手に入るもの、こんなにあるんですよ。

これらを何度も読めば、学校のことはだいたいわかるはず。


入学のときには、ちゃんとオリエンテーションもあるんだから、なにをもって「情報が少ない」のか、さっぱりわからん。(←すみません、いろいろ思い出して、だんだんハラがたてきた!)


うちは、年に3〜4回、きのくにの学校行事のときに出向くだけで、知り合える保護者の数も限られていましたが、今思えば、それがよかったのかも、と振り返っています。


一時期は、「保護者会」のなかでのつきあいが、と〜ってもしんどいことがありました。


なので、もし、今、なにか、そういう親同士のつきあいで疲れてるかたがいるとしたら、ひとこと言いたいんです。


「みんなとうまくやろうなんて、思わないほうがいいですよ。一番大事なのは、あなたと学園との信頼関係。学園の教育理念に賛同できていれば、それだけで十分。学園主催の行事に参加できれば、それだけで十分。」


私、「先輩保護者」っていう言葉がダイッキライなんですが、私の書いてることって、十分エラそう?


でもね、ホントに、きのくに歴○年なんて、そういうのは関係ないと思っています。


きのくに、かつやま、南アルプス、北九州、いろんな学校のいろんな保護者さんと知り合って、いろんな保護者会のあり方を耳にするたび、やっぱり、大切なのは、年の功、じゃなくて、自分の子どもが行ってる学校を、愛する気持ち、だと思うのです。


愛するっていうのは、自分の思いを押しつけないこと。

楽しむっていうのは、穏やかで深い喜び。


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コメント

Bravo!!!    Bravo~!

投稿: さんちゃん | 2010年12月 4日 (土) 18時07分

「みんなとうまくやろうなんて、思わないほうがいいですよ。一番大事なのは、あなたと学園との信頼関係。学園の教育理念に賛同できていれば、それだけで十分。学園主催の行事に参加できれば、それだけで十分。」って

私へのエールに聴こえちゃいました。ありがとう。

投稿: musashi | 2010年12月 5日 (日) 07時49分

今年は教育講座等、参加できたりできなかったり、でした。

これからはできるだけ参加、出席して、
学園理念を直に肌で感じていきたいです。

mamiさん、ありがとうございました。

投稿: koyama | 2010年12月 5日 (日) 13時37分

○さんちゃん、盛大な(?)ブラボー、ありがとう!さんちゃんはOBなのに、いつも参加なさって、なおかつ、きのくに以外のかたも誘っておられて、すばらしい〜、と思っています。

○musashiさんへのエールに聞こえましたか?いろいろあるんですね。力づけになったのなら、うれしいです。
それしても、子どもたちってすごいですよね。いつも思うけど、私は寮生活とかムリ〜、一ヶ月同じメンバーで旅行もムリ〜、と思っちゃいます。

○koyamaさ〜ん、十分参加されてるじゃないですか〜。北九州までも、何度も出向いてくださって、いつも明るい風を持ってきてくださって。感謝感謝です。

投稿: mami | 2010年12月 5日 (日) 20時36分

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