« 行くのが楽しみな学校 | トップページ | 高いレベルの人生? »

2010年9月 7日 (火)

それって、反抗期?

9月1日(水)の朝日新聞家庭欄、【「あなたの安心 反抗期を楽しもう」反響編(上)】、お読みになったかた、いらっしゃいますか?


反抗期の子どもをもつ親の心構えや対応策を連載した「反抗期を楽しもう」に、たくさんの反響が寄せられたということで、母親たちの体験談や感想が掲載されていました。


多くは、娘や息子の「反抗期」に悩んでいるという声でした。


でも、私、とっても違和感を感じてしまいました。


だって、どの体験談も「反抗期」のレベルを超えていると思うんですもの。


「つい先ほども、ちょっとしたことから殴られ、昼食を投げつけられました。いつ親の気持ちを理解してくれるのか・・・」

この記事をFとNに見せたら、二人とも
「反抗期っていっても、親に暴力とか、ありえんやろ」と言っていました。


そして、どの親も、自分自身のことは振り返らず、「どうしてこんな子になったのか」という書き方なんです。


「“お前”“死ね”などと言われて、“こうなることが分かっていたら、おなかにいるときにおろしていた”と言ってしまいました。」

これって、絶対言ってはいけないことではないですかねえ。


でも、記事全体も、「反抗期はこういうもの」という論調なんですよねえ。


私は、どう考えても、ここまで親子関係が殺伐とするのは、それまでの親の態度に問題があると思うんです。


以前も書きましたけど、

http://kinokuni-daisuki.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_62e0.html

悩める親たちに、伊藤重平氏の『愛は裁かず』と『許す愛の奇跡』を、ぜひ読んでほしいです。


『愛は裁かず』の第5章「母がわが子に謝るときーすさんだ生活をする高校生」から、少し抜粋します。


【「Kくんは自分はこのような生活をくり返していてよいかしら、と考え自らはよくなりたいとあせっているようです」と母親にいうと、

「そういうところが見えます。私は病人のようなものだということを知らずに自分の勝手にそうしていると思っていたから、憎くて憎くて仕方がなかった」と母親は急に涙ぐんでそっと涙をふいた。

この涙は母親が自分がしていたことに対する後悔と、わが子に対するいたわりの涙であったはずである。


母親がわが子の行動に対する認知のしかたすなわち行動の解釈が変わったとき、子どもへの感情が憎からいたわりへ180度の転換をしたのである。


母親の内部に生き生きとした反省が生まれているのが見えたので、
「お母さん、一言K君に謝るとKくんは早くよくなります」と決断をすすめた。

ー略ー

5日たって再度の家庭訪問をした。父親も母親も喜びにあふれて玄関に出てきた。

「先日はありがとうございました。

あの日あの子が学校から帰ってきてから、あたりに誰もいなかったので、私は子どもの前にすわって、『お母さんは今まで怒ってごめんよ。私が口やかましくいって悪かった』と謝ると、Kは涙ぐんでいました。

そして、『しっかりやってくれ』と頼むようにいうと、『しっかりまじめにやるわ』といってくれました。

それからあの子は変わりました。今まで学校から帰るとカバンを置いてすぐ外へ出て行ったのに、カバンを置いて友人の話しをしたり、先生の話しをしたりして家にいつくようになりました。お使いにも気よくさっさと行ってくれるようになりました。そして気持ちがやさしくなってね」と礼を述べた。


まことにみごとな転換である。】


私も、息子たちに、謝罪したことがあります。

昔の、私の悪行(?)の数々を。


きのくにに出会わず、高圧的な母親のままだったら、今頃、無口な息子と、殺伐とした雰囲気で食卓に向かっていただろうなあ。


エラそうな鎧は脱ぎ捨てて、親の失敗談やら、子ども時代のあれやこれややら、どんどん話しちゃって、人間同士ほがらかにつき合っていければいいですよね。

|

« 行くのが楽しみな学校 | トップページ | 高いレベルの人生? »

コメント

本当に。

親が子供に自分勝手な「想い」を押し付けなければ、子供は反抗する理由はありませんよね。

それぞれの家庭で、事情もあるのでしょうが、子供たちは生まれ落ちた瞬間から、彼らの人生を歩み始めるのだし、親に出来ることは、「あなたが生まれてきてくれて嬉しい。大好きだよ。」と、心から言ってあげる事ぐらいじゃないかしら。

ところでmamiさん。

今日のF君の演奏会、行こうと思っていたのに、娘の体調が悪く、行けなくなってしまいました……(泣)。

また次回、知らせてくださいね。

投稿: 風の魔女 | 2010年9月 8日 (水) 15時12分

風の魔女さん、コメントありがとうございます。

「あなたが生まれてきてくれて嬉しい。大好きだよ。」

ほんとにほんとに、この想いだけで十分だと思います。親が子どもの存在をまるごと肯定していれば、そうそうこじれた「反抗期」にはなりませんよね。

娘さん、具合大丈夫ですか?
遠いところ、聞きに行こうと思ってくれた、そのお気持ちだけで十分です。またの機会があったら、お知らせしますね。風の魔女さんも、公演予定ありましたら、教えてください。福岡でも、タイミングがあえば、行けることがあるので、よろしく!

投稿: mami | 2010年9月 8日 (水) 22時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 行くのが楽しみな学校 | トップページ | 高いレベルの人生? »