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2010年9月28日 (火)

選択肢がない!

少し前、Fが、「ちょっと、これでいいかどうか見て」と言って、パソコンの画面を私のほうに向けました。


それは、ドイツ語教室への問い合わせメールで、初対面の人へのメールで失礼がないかどうか見てくれ、という意味なのです。


彼は、来年、ドイツ語圏への留学を目指していて、語学も独学では無理なので、教室を探していました。

大分ではなかなか個人レッスンを受けられるところがなくて、とりあえず、ギターのレッスンに東京に行く時に受けられるよう、東京で探しました。そしたら良いところが見つかったのです。祖母の家(東京)からも近いし、先生はチェロ奏者でもあり、サッカーが趣味。Fと合うじゃ〜ん、って。


で、文面、「うん、大丈夫、いいんじゃない?・・・ん? なにこれ? 家事手伝いって・・・アンタが?」


そのメールは、問い合わせフォームからのものなので、いくつか質問が用意されていまして、その一つが「職業はなんですか?」というもの。

答えも「会社員、学生、主婦、・・・」といくつか用意されていまして、F、自分にぴったりのがなくて、しょうがなく「家事手伝い」にしたそうです。


でも、なんか、おかしくない?


私:「アンタ、それほど家事手伝ってないよ」(笑)

F:「そうやけど、他にないし・・・」(苦笑)

私:「そうだねえ、まあ、文章にちゃんと書いてあるから事情はわかるんだから、とりあえず無職にしといたら?」

F: 「そうやな」

私:「でも、確かに、今後、職業は、って聞かれたら、やっぱ、無職って答えるしかないかなあ。・・・あっ、そうだ、アンタの仕事、シロ(飼い犬)散歩って書いとく?」


なんて言って、2人で大笑いしちゃったんですが、「無職」っていうのも、なんか、しっくりこないなあ。


・・・と思っていたら、国勢調査の用紙が配布されました。


これまた困った!


「9月24日から30日の間、何をしていましたか?」という質問があるのです。


ちょうどFは、25日から30日まで、ギターのレッスンと、そのドイツ語教室のため、東京に滞在しているのです。


で、選択肢は

「(少しでも収入を伴う)仕事をしたかどうか」で、まず分かれます。


その間、アルバイトもしていないので、収入無し。


「収入無し」の人の選択肢は

・仕事を休んでいた
・仕事を探していた
・家事
・通学
・幼児もしくは高齢者

この五つなのです。


夫:「家事?でも、全くうちにいないのにおかしいよな」

私:「うん、家事じゃないっしょ」

夫:「う〜ん、じゃあ、通学?」

私:「そうだねえ、仕事を探してるわけでもないしねえ」


夫、さんざん悩んで、「通学」にしました。


でも、次の質問、「通学地」を書かないといけない。


大分在住で、「東京に通学」、絶対変だよ、と思うけど、じゃあどうしたらいいの?


それに、今回たまたま東京に行っている時期と調査が重なったけど、普段だったら、やっぱり、「家事」?

F、まあ、多少は家事してくれるけど、う〜ん、共働き主婦としては、あの程度で「家事」と言ってほしくないわね、みたいな、妙なプライドが・・・。


それにしても、たったこれだけの選択肢、あてはまらない人が、いっぱいいますよね、きっと。


いろんな人生があって、いろんな時期があって、たったこれだけの選択肢におさめようって思うほうが、おかしいんじゃないかしら。


大人になってみて、初めてわかった。

いろ〜んな人生があるってこと。


子どものころは、小学校の次は中学、そして、高校行って、大学行って、就職して、って、そういう一本道しか見えていなかった。


だから、大学落ちて、一年浪人したときは、「来年もだめだったら、私はおしまいだ」と思って、必死だった。


でも、今になれば、長い人生の中で、何年か回り道したって、ぜ〜んぜん問題ないってことが、よくわかる。

というか、しっかり、いろいろ回り道して、自分が納得する道をじっくり見つけていけることのほうが、後々ずっと自分のためになると思う。


私は、周りの人に、「息子さん、今、大学生?」なんて聞かれて、「あ、そうか、普通に、ストレートにいってれば、今大学二年生なのか」と、やっと気がつくくらい、そういう、「一般道」を意識しなくなっていた。


「一般道」だけが人生だと思っていた若いころの私、苦しかったなあ。


今なら言える。


どこかでダブっても、パスしても、たいしたことじゃない。


自分のことが好きって思えるなら、用意された選択肢以外の人生でも、なんの問題もないんじゃない?


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コメント

Fさん、自営業で演奏家で芸術家だと思うんですけど・・・
そして、いつも、「コンサートの為の観客を探している」んだから、「仕事を探している」でいいんじゃないでしょうか^^
それにしても、国勢調査って、ざるのような調査ですなあ。
学校に通学しなくても、将来の為に修業中の人はたくさんいると思うのですが。

投稿: サムライ菊の助 | 2010年9月29日 (水) 05時50分

菊さま
>学校に通学しなくても、将来の為に修業中の人はたくさんいると思うのですが。
って、それうちの長女のことですか~?!

修業しながら働いてはいるけど無収入。
しかも高校休学中。
わー、ややこしい。
国勢調査的観点で見ると、我が家ってずいぶん難しい家庭だったんですね。


>でも、今になれば、長い人生の中で、何年か回り道したって、ぜ〜んぜん問題ないってことが、よくわかる。

>というか、しっかり、いろいろ回り道して、自分が納得する道をじっくり見つけていけることのほうが、後々ずっと自分のためになると思う。

全く同感です。
みんなで足並みそろえるってことにどれだけの価値があるんだろう?

選択肢に入ってない人生、そのほうがずっと楽しいよね!!

投稿: 風の魔女 | 2010年9月29日 (水) 09時34分

○菊様、Fは「演奏家」「芸術家」というには、ま〜だま〜だでございますよ〜。coldsweats01 でも、とにかくしあわせそ〜に学び中。
「通学」だけが学びじゃないですよね・・・。

○風の魔女さん、国勢調査、悩むでしょ〜!?
子どもたちが選択肢に入ってない人生を歩んでるのって、なんか、楽しいね!特に私なんて、自分が一般道人生だったもんで、「へえ、いろんな道があるんだねえ」と、ワクワクです。(o^-^o)

投稿: mami | 2010年9月29日 (水) 23時42分

久しぶりにコメントします。
うちも、高専卒業後、音楽活動専念中の娘の国勢調査で同じように迷いました。
結局、職業「シンガーソングライター」って書きました。就労場所は確か自宅にしたと思います。収入にかかわらず、それが1番今の本人の状況を説明するのに適当だと思ったから。
統計のために、とにかく何かに分類されないといけないんでしょう。

投稿: musashi | 2010年10月17日 (日) 00時17分

musashiさ〜ん、こんにちは。
やっぱり迷いますよね。

「どうする?」って悩んだ家庭、きっといっぱいあったでしょうね。ちゃんとした統計って、とれるのかなあ。

投稿: mami | 2010年10月19日 (火) 18時56分

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