« それって、反抗期? | トップページ | 進化なのか 退化なのか »

2010年9月13日 (月)

高いレベルの人生?

またまた朝日新聞の記事からです。


毎週土曜日のBeという特別版に「悩みのるつぼ」という相談コーナーがあります。

私、この欄がけっこうすきで、毎回読むんですけど、8月21日の「母が嫌いです」という相談に、上野千鶴子氏が答えているの、よかったなあ。


今回の(9月11日の)は、「おかしくなった息子二人」という相談です。


【20代の息子2人を持つ母親です。私と夫は家柄、学歴ともに申し分なく、夫は一流企業勤務、私は専業主婦です。

息子たちにも同じような高いレベルの人生をと願い、私立中学を受験させ、大学は私たちの出身地の東京進学させました。が、思い通りにはいきません。】


と始まります。


私、最初、なにかの冗談かな〜、と思ってしまったのです。

それくらい、今の私の価値観とは乖離していて、こんなこと、当然のように、しかも、公然と言う人がいるなんて、信じられなかったんです。


で、読み進めていくと、上の子は、最初に就職した「知名度の高い」企業を一年で退職し、再就職した先も、上司と上手くいかず出社できなくなり、次男は2浪のすえに入った大学に登校せず、ひきこもり。

夫は家庭を顧みず、子育ては自分が一人で完璧にこなしてきたつもり。何がいけなかったのでしょうか、という相談です。


ほんとうに、何がいけなかったのか、わからないんでしょうか・・・?

今まで、親が押さえつけてきたあげく、子どもが成人してから起こした悲惨な事件の数々、そういうことから、何にも学ばなかったんでしょうか.・・・?


そもそも、「高いレベルの人生」って、なんなんでしょう・・・?


私があきれかえって、この記事を夫と見せたら、やっぱりあきれつつも、

夫:「でも、こういう人のほうが、まだまだ多いんだよ。○○さんだって、△△さんだって、きのくにのこと話しても、結局、“そうはいっても、やっぱり受験があるんだし・・・”って感じだったじゃん。」

私:「そうか〜、自由教育がどんどん広まるには、まだ時間がかかるんだね〜」


私、きのくにに出会ってから、子どもを叱り飛ばすなんてこと、全然ないし、ああしろこうしろとも言わなくなったし、ものすご〜く、楽。

ものすご〜く楽なのに、息子たちはすてきに育っちゃって、家での会話もたくさんあって、チョー幸せ!


「一流」大学、企業に入っても、心が萎縮して、人とおおらかに関われないんだったら、何にもならないんだよ。


人と比べるんじゃなくて、自分が自分にOKを出せる人生、それが一番じゃないかなあ。


ちなみに回答は、評論家の岡田斗司夫氏です。

こういう相談者への回答、難しかっただろうと思いますが、ユニークにまとめながら、大事なことをしっかり書いてくださっています。


全文読まないと、良さは伝わらないと思いますが、最後のほう、ちょっとだけ、読んでみてください。


【「理想の母」しなくていいです。「息子を溺愛する愚かな母」になってあげてください。彼らのすることを信じて、愚かと笑われても、夫や周囲に自慢してください。

あなたは世の中の数多い「教育に失敗した名も無き母」の一人です。いまからできるのは、愚かな溺愛だけ。でも、そこから巣立って幸福になった子供だって数えきれないほどいます。】


この記事全文、読みた〜い、というかたがいらしたら、コピー差し上げますので、お申し出くださいませ。

|

« それって、反抗期? | トップページ | 進化なのか 退化なのか »

コメント

私もこの記事を読みました。(悩みのるつぼ、大好きです♪)

そんな風に育てたら、そういう大人にしかなれんやろ、と つっこみ入れながら読みました。

回答も良かったですよね。奈落の底に突き落とすようなコメント……と思いきや、岡田氏のお母様も、息子を溺愛する愚かな母だったと、そんな母が大好きだったと。

質問者がこの回答をどのように受け取ったか興味あるところですが、もしも、これまでの自分が間違っていたと心底気付くことができたなら、やり直せばいいと思います。

息子さんたちを丸ごと愛する愚かでハッピーな母親に、これからなればいいんですよ。

投稿: 風の魔女 | 2010年9月13日 (月) 09時31分

面白い記事の紹介ありがとうございます。
最近、あまりニイルの本を読めていませんが、このブログを通して結構?!反芻しています。

しかし、この記事に出てくる 『高いレベルの人生』 という言葉以外にも、 『思い通りにいきません』 『完璧にこなしして』 などや、ところどころ出てくる 『させ』 てなど、いちいち突っ込みたくなるところが満載ですね。

最後の 『進路などの大事な局面以外は好きにさせてきました』 がすべてを物語っているのでしょうか。大事な局面こそ自分で出来るように(サポートをえて)することこそ、最終的な子育ての目指すところのように感じます。

最近読んだ『子どもの心のコーチング』(菅原裕子著)の中にも子育て中の、『保護者』から『サポート』へ如何に変われるか、というところに通じるなあ、と。

『高いレベルの人生』 のために 『知名度の高い企業』 に就職させることが至上命題になるのは仕方のない?!時代背景があり、その価値観を変えることは難しいでしょうし(変えようとすること自体、同じ価値観?)、ある意味、つらい環境で生きてきたんだなあと捉えてしまいます。

しかし、岡田斗司夫氏のコメントが本当にいけてますね。こういう記事にこのアドバイスを載せられる朝日新聞を少し見直しました(すみません、少々偏執的で)。一応、朝日新聞のアスパラクラブというところを経由すれば、オンラインでも記事を読むことができます。(手続き・購読など面倒な部分がありますが)

長々とすみませんが、ともかく、こういう世の中になって、ますますきのくにのような学校が注目されるといいですね。可能なら自分の子どもに行ってもらって、また周りの人にも少しでも知ってもらえれば。いつも、本当に勉強になっています!ありがとうございます。

投稿: わかくさ | 2010年9月13日 (月) 11時37分

○風の魔女さんも読んでるんですね〜!あれ、おもしろいですよね。回答者がみなさんすばらしいと思います。

【息子さんたちを丸ごと愛する愚かでハッピーな母親に、これからなればいいんですよ。】

なんか、ここを読んだとき、胸が熱くなりました。
その通りですね。
相談者のかたが、ハッと、気がついて、息子さんに謝って、これから、のほほんと、幸福な親子になってくれたらいいなあ、と思います。

○わかくささん、こちらこそ、ありがとう、です。
いつも同じようなことばかり書いていて、飽きる人もいるやろうな、と思いながら書かずにおれなくて、書いています。

なので、わかくささんのコメント、とても励みになります。

ニイル、かめばかむほど(?)味が出ますよ〜。
反芻するのに、このブログがお役にたつなら、こんなにうれしいことはありません!

投稿: mami | 2010年9月14日 (火) 22時46分

mamiさん!わたし結構(ときたま)be読んでますが、
このときはb1面の中村伸一さん見て「すごい人がおるんやなぁ」と思っただけで他の記事ほとんど読んでませんでした。。。
んで、mamiさんのブログ記事読んで、やっとこの「悩みのるつぼ」にたどり着いたわけです(^皿^)

しかしこの相談者は…ギャグですよね?昭和のギャグにしか思えん…
なんか、逆にカワイイ母さんのように思えてくるけん不思議…

岡田としおさんが最後に「もう大丈夫です。手放してあげてください」
と書いている、その言葉にジーンとしてしまいました。
間違った愛。間違った母親。…価値観自体は自分と180度近く違ってるけど、
一生懸命間違って、道に迷って、途方に暮れて…
なんかわたしと一緒じゃん、って思えました。

だからと言って…昼ドラやねーんやけん、この考え方、生き方はないやろー!!
いろいろ手放して幸せになってほしいなぁ…っち思います(*^。^*)
しかし、この母さんわたしに言われたくもないか…(^_^;)

…追伸ですが数日前からニイル読み始めました(*^_^*)

投稿: かめポン | 2010年9月15日 (水) 00時29分

「本当の幸せ」というのは、
「人よりも幸せ」なことではなく、
「みんな一緒に幸せ」なことをいうんだよ。
これがわかれば、生き方が変わるよ。
 by 高木善之

高いレベルの人生って、一体なんなのでしょうねえ。我を捨て、人の幸せを自分の幸せのように感じ、森を守り、大地を守り、人を愛し、家族を愛す。そんな人生なら判るのですが。高学歴高収入なんて、ちっぽけすぎてへそが茶を沸かしますね^^

投稿: サムライ菊の助 | 2010年9月15日 (水) 05時46分

○かめポンさん、こんにちは。ニイル読んでくださっているとは、うれしいです!
「昭和のギャグ」ウケました〜。私もほんと、にわかには、マジな質問とは思えなかったです。

ほんとに、いろんなものに捕われて、苦しい思いをしているたくさんの親子さん、心を解放して、幸せになってほしいですね。

○菊様、高木義之さんのすばらしいことば、ありがとうございます。ほんとうに、その通りですね。

投稿: mami | 2010年9月16日 (木) 15時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« それって、反抗期? | トップページ | 進化なのか 退化なのか »