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2010年8月22日 (日)

寮生活とホームシック

**8月23日9時半までにこの記事をお読みになったかたへ:堀さんとニイルの文中で一カ所ずつタイプミスしていました。訂正しましたので(下線ひいてあります)、恐れ入りますが、正しいほうを、もう一度お読みください。**


ブログを書いているおかげで、たくさんのかたからメールをいただきます。


一番多いのは、きのくに、かつやま、南アルプス、北九州への入学を検討しているかたで、「でも、子どもに小さいうちから寮生活をさせるのが心配」というかたからのご相談メールです。


人それぞれ、状況は違いますが、私がまずお伝えすることは、

堀さんの『自由学校の設計』の43ページ、「寮生活とホームシック」のところをお読みください

ということです。


【寮にかんしては、見学の人や講演を聞いてくれた人からしょっちゅうだされる疑問がある。

「小学校の子でも寮生活は大丈夫でしょうか。親元から離れて暮らしていても問題ないでしょうか。」

大丈夫である。ほとんど問題はない。ただし「親のほうに問題がなければ」という前提が必要だ。

子どもを離すことへの不安にとらわれていたり、子どもへの支配欲が強かったりすると、子どものほうが寮生活への適応に時間がかかることが多いからだ。いつも親から心理的に囲い込まれているので、その囲いがはずれると、かえって不安定になるのである。

こういう子は、ホームシックが長く続くし、いつまでも寮母にすがることになりかねない。】


以下は、本でお読みくださいね。


それにしても、「寮生活」と言ったって、毎週末に帰宅する児童が一番多いわけですが、ざっと日数を数えてみましたけど、一年の半分は家で過ごせるわけなんですよ。ちょうどいいバランスじゃあないですかねえ。


我が家は毎週帰るわけにはいかない距離でしたから、家庭で過ごす時間はもうちょっと少なかったですが、それでも、春、夏、秋、冬と、たっぷり休みがありますし、ちゃんといい子に育ってますから、心配ないで〜す!


9月からの転入を控えているかたもおられると思いますが、子どもさんのことは安心してお任せして、親は、その分浮いた時間を、自分磨きに使えば、きっと、ますます楽しくなると思います。


さて、ニイルは、寮生活のこと、こんなふうに言っています。

『ニイル選集③ 恐るべき学校』の第13章『質問に答える』の中で、「家庭にいて学校へ通学するのと、寄宿学校に入るのとでは、どちらが子どもにとってよいでしょうか」という質問に答えての文章です。


【私は寄宿学校を経営して生計を立てている。だから私の答えはかたよっている。しかし、どちらがよいかは、どんな学校や家庭であるかによって違う。

私の見るところでは、よい家庭の子どもは喜んで家庭へ帰り、また喜んで学校にもどってくる。

しかし、どちらかといえば、よい寄宿学校に入るほうがよいだろう。どんなよい家庭であっても、たいていは互いに神経にさわることが起きるものだ。


それにもう一つ大切な要素を考えねばならない。

つまり、通学の子どもは、十分にほかの子どもと交わることができない。子どもにとっては、きょうだいの間のような情緒的に深く結びつきすぎていない子どもと遊ぶのがいちばんよい。


さらに寄宿学校は、子どものためにつくられたものである。家庭は、そもそも大人にふさわしいようにできている。

私は、子どもたちのやかましい物音の真っただ中で暮らしていける。それが私の仕事だから。

しかし会社からもどった父親はそうはいかない。父親のほどんどは、うるさい子どもには我慢がならない。

結局こういうことだ。

家庭がよくても、学校が悪いと害が大きい。逆もまた真である。】


ニイルの本、どれもおもしろいですが、この「質問に答える」の章、特に好きです。


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コメント

ニイルの「質問に答える」のコーナー、真剣!面白いです^^お笑いの師匠でも、こんなに当意即妙な答えはできないでしょう。教育に欠かせないもの、それはユーモアだということを教えてくれますなあ^^

投稿: サムライ菊の助 | 2010年8月24日 (火) 17時51分

ね、おもしろいですよね〜。
歯に衣着せず、ズバズバで、しかもユーモアがあって。こんな人がつくったサマーヒルで、子どもたちはさぞ幸せに過ごしたでしょうね。

投稿: mami | 2010年8月26日 (木) 20時37分

はじめまして。
年長児の息子を持つ母親です。

きのくにへの入学を考えています。

寮に入れることを心配はしていませんが、京都府下の田舎暮らしなもので、毎週帰宅させるには、交通費の問題があります。

一人で帰宅してくれるなら、小学生は半額なのでなんとかなりますが、親が迎えに行くとなると、ちょっと厳しいかな、と思っています。

大阪駅くらいまでなら、なんとか迎えに行けるかな、と思うのですが・・・。

週末帰宅組の子供さんは、皆さん、どのようにしておられますか?

よろしかったら、教えてください。
お願いします。

11月3日のオープンデーに参加予定なのですが、その点が気になっていますもので・・。

投稿: ceci | 2010年9月16日 (木) 18時15分

ceciさん、はじめまして、こんにちは。

息子さん、一年生からきのくにに入れるんですね、いいなあ、うれしいなあ。

さて、行き帰りのことですが、今から決めなくても、いいんじゃないでしょうか?
少なくとも、最初の1〜2回は送り迎えしますよね。それで、慣れ具合をみてから決めてもよいのでは?
お子さんによっても、そして、親御さんの心配する度(?)や生活状況によっても、全然違うと思いますし。

うちは大分空港までしか迎えに行っていないので、他の、週末帰宅のかたがどうしているのか、よく知らないのです。

道中のハプニング、どの家庭もいろいろあって、夜更かし会のときには、爆笑&涙ネタ、いっぱいですよ。(買い食いしちゃって、電車賃がない、とか、電車を間違えたとか)そして、みんな、たくましく育っていきます。

とにかく、これから、楽しみですね。happy01

投稿: mami | 2010年9月17日 (金) 22時28分

レスありがとうございました。

我が家では、子どものことよりも帰宅の交通費のことが心配で・・・。
学費は、普通の私学に比べたら安いと思うのですが、交通費はちょっと痛いなあ
と・・・。

なんとか一人で往復してくれそうだったら、入学させられるかな、と思っています。

子どもは、話を聞いただけで行く気満々になってます。

投稿: ceci | 2010年9月17日 (金) 22時56分

ceciさん、

「交通費はちょっと痛いなあ」って、

ちょっと痛いくらいなら、なんとかなりますよ。

というか、なんとかしたらいいですよ。

「行く気満々」のお子さん、楽しみですね。


うちの息子たちは今、25歳と23歳です。
振り返ってみれば、
子も親も、いろいろ「とてもできそうになかったこと」ができるようになりました。

困難に打ち勝つ力が、子も親もできましたよ
(^^)

投稿: さんちゃん | 2010年9月19日 (日) 19時56分

さんちゃん、コメントありがとう。

たしかに、「できそうになかった」ことが、いろいろできている自分に気がつきます。これって、何なんでしょうね。

そして、息子たちは、精神的に、とてもタフで、なおかつ、しなやか。

堀さんやスタッフの、ものすごい行動力を見てきたから?
人生を心から楽しめるようになったから?

幸せですね!


ceciさん、もし、来年度転入されるとしても、うちはちょうど入れ違いで卒業してしまうので、お会いすることはむずかしいかもしれませんが、きのくに生活を楽しまれる親子さんが、どんどん続いていくことを、願っていますね。(o^-^o)

投稿: mami | 2010年9月20日 (月) 11時45分

ありがとうございます。

まあ、本人次第だな、と思っています。

投稿: ceci | 2010年9月20日 (月) 21時26分

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