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2010年7月26日 (月)

堀さん出演のラジオ放送

今年2月28日、北九州のラジオ番組、FMキタキューの『ガイアの風』に堀さんが出演しました。

パソコンからも聞くことができます。下記をご参照ください。

http://www.k-children.jp/event_and_topics/news/2010/お知らせ/fm-キタキュー-出演時放送の紹介/

「右のボタンをクリックするとおききいただけます」というところがありますが、私、これだと、途中で切れてしまって、うまく聞けませんでした。

さらに下のほうの説明にしたがって、【FMキタキュー「ガイアの風」】を右クリックして、ダウンロードしてからお聞きいただく方をお勧めします。Macではダウンロードできるのかどうか、わからないのですが、そこをクリックするだけで、放送が聞こえてきました。


1時間番組ですが、途中、三曲ほど、音楽が流れますので、掘さんのお話しは、正味30〜40分ほどです。


さて、掘さんのお話しは、何度も聞いてきた私ですが、毎回新しい発見と再確認があります。


今回三つのことが、印象に残りました。


まず一点目は、堀さんって、相手が誰であっても、いつも同じ態度だなあ、ということ。


相手がスタッフでも、子どもでも、保護者でも、もちろん、言葉遣いに違いはありますが、相手を見下すようなことろが全くないんです。

堀さんとお話されたかたはわかると思いますが、自分がとても尊重されているような気持ちになるんですよね。


外部のかたであっても、へつらったり、変に低姿勢になることもなく、ほんとうに、誠実なかただなあ、といつも思うのです。


今回、放送でパーソナリティのかたと話す様子も、自然ですよね〜。


スタッフのかたもそうで、保護者に対しても、言いにくいことでも、言うべきことははっきり言ってくれるんです。やっぱり、日々、堀さんのような師を見ているから、自然にそうなるんでしょうか。

見習いたいです。


二点目は、きのくに子どもの村学園には(北九州ももちろんですが)、チャイムがない、ということ。

というか、普通の学校では、チャイムの合図で子どもが動く、ということに、改めて違和感を感じました。


チャイムがないのは、きのくにの特徴の一つでもあります。

初めて見学に行った時には、ボール遊びやダンス等、休み時間を楽しんでいた子どもたちが、チャイムが鳴らないのに時間になるとささ〜っと教室に入っていく様子にびっくりしました。

「始めるぞ〜」とか「早く入れ!」という、教師の命令する声が、全く聞こえないのです。


放送の中でも、堀さんが、「チャイムがないほうが、子ども達は時間を守ります」とおっしゃっています。

一年生だって、ちゃんと、できるんですよね。


それなのに、なんで、多くの学校では、高校でまで、チャイムをならすのか。

羊飼いに追われる羊じゃないんだから、子どもの自主性に任せればいいのに。

多分、子どもの力を信じられない、もしくは、子どもに自主性を与えたくない、のどちらかなのでしょう。


だから、小学生のときから、自分たちを信じてもらって、自分で考えて自分で動く、という習慣を身につけられる、ということは、実は、とっても大事なことだと、改めて思ったのです。


そして最後に、特に心に残ったのは、「子どもの心の中まできちっと理解して対応する、しかも、自由な学校を作りたいと思った」というところです。


きのくにの特徴は、頭を使う体験学習だとか、テストや宿題がない、というところが特に目立つ点だと思いますが、私が何より感謝しているのは、堀さんはじめ、全ての教員が、子どもの心を理解しようと努め、しっかりと研鑽を積まれているところなのです。


これは、中に入らないと、なかなかわからないことかもしれません。


以前にも書きましたが、通知表はないけれど、【生活と学習の記録】というものがあって、子どもの様子を詳しく書いてくださるのですが、それを読んでも、深く見てくださっているなあ、ということがよくわかります。

少し、箇条書きにピックアップしてみます。FのもNのも混ぜて紹介します。カッコ内は、そのときの学年です。


・弟が同じクラスになり、かなり気疲れしていたようだ。(小4)

・友だちに気のすすまないことを頼まれた時など、上手に断ることができるようになった。(小4)

・表情も明るく、さわやかで、心理的に安定していた。不満の声や苛立がほとんどなかった。(小6)

・友だちとふざけ合い、ギャングエイジを楽しみながらも、最高学年を意識したり、やさしい気遣いをする。(小6)

・見通しをもち効率よく進めようとする。問題発生の時は、素早く次の解決方法を考える。(小6)

・年下の友だちにもやさしく、寮の部屋が楽しいと大人に話している。(小3)

・毎日をのびのびと充実した様子で過ごしている。大人の前でも、ずいぶん自分自身を出せるようになってきた。(中1)

・ミーティングでは、皆が黙ってしまった時に手を挙げて意見を言う場面が見られた。全体を見て、配慮しようとする姿勢が感じられる。(中1)


今までにいただいた【記録】の文章は、これの何十倍もあるのですが、どれも、子どもの心を尊重してくださっているのがわかります。


こういう文章の書き方も、研修が行われているそうです。


そして、子どもへのまなざしの土台になっているのが、ニイルの考えかたです。


【教えるというのは科学ではない。一種の芸術である。そして、芸術家だけが正しく教えることができるといってもよい。私のいう「教える」というのは、授業をすることではない。子どもと共に生き、子どもの一人となるという業(わざ)である。

子どもと生き生きと触れ合うこと、これこそが大問題なのだ。子どもの視点から学校と人生を見る、といってもよい。】  「ニイル選集④ 問題の教師」P.61より


【学校においては、子どもの心理が第一に考えられねばならない。】  同 P.91より


こういうふうに言う教育者、なかなかいないですよね〜。でも、それこそが、とても大切なのに・・・。


ニイルの本、大分ではジュンク堂さんに置いてあります。


そういえば、この間「ジュンク堂さんありがとう」と書いたばかりなのに、この間行ったら、『自由学校の設計』のあった場所に、ヤンキー先生の本が平置きになってた・・・。くやし〜〜!でも、ちゃんと、縦並べですが、堀さんの本も置いてありました。


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コメント

ラジオの紹介有り難うございました^^ちゃんと聞けました。この間の大分の講演会に行けなかった方にこの放送を聴いてもらいたいですなあ。
まみさんのおっしゃる通り、堀さんのお話はとても自然に心に入ってきますね。もの凄い実践をされているのに気負ったところも威張ったところもありません。本当の人格者とはこういう方をいうのだと思います。

投稿: サムライ菊の助 | 2010年7月29日 (木) 20時31分

聞けましたか、よかった!
そうですね、大分講演会、申し込みされてたのに、お子さんの具合が悪いとかで、当日になって来られなくなったかたが、けっこういらっしゃいましたから。そういうかた、聞いていただけたらいいな。

あ、でも、それだったら、ユーチューブで「心の時代」を見てもらったほうがわかりやすいかな。

堀さんをほめてくださって(?)ありがとうございま〜す!
菊様の師匠の、虎丸さんにも言えることですよね。全然威張ったところがなくて、それでいて、私利私欲なく、信念を持って行動している。ものすごい実践をされている。

すてきな人にたくさん出会えてありがたいです。

話し変わりますが、みなさま、菊の助さんのブログ、ぜひ見てみてください。最高です!

投稿: mami | 2010年7月30日 (金) 22時24分

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