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2010年6月 5日 (土)

聞き手の登場するお話

【堀真一郎さんの大分講演会のお知らせ】

「幸福で自主的な子どもを育てるために〜自由学校の実践から学ぶ〜」

6月26日(土)13時より、大分市コンパルホール305号室にて行います。
参加費は500円、事前申し込みが必要です。
詳しくは、下記のページをご覧ください。

http://kinokuni-daisuki.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-5a2e.html


さて、今日の本題。こちらは最近やっと手に入れたオタカラ本です。

Photo


写真が下手でごめんなさい。
堀さんの名前の他に、滝内大三さんや丸ちゃんの名前が書いてあるんですよ。(画像をクリックして、大きくして見てみてください。)

「聞き手の登場するお話」というのは、聞き手の子どもたちが、実名で、お話の中の人物となって登場するお話しのことです。

【少しぐらい下手くそな話し方であっても、なにしろ自分自身が英雄やお姫様になって大活躍するのですから、こんなにたのしいことはありません。】(はしがきより)


どんな感じか、ちょっと本から抜粋してみますね。

【1 ひさしくんのお話づくりー父と男の子の場合ー

この子(現在7歳7ヶ月)がはじめて「お話」に興味を示したのは、2歳6ヶ月ごろのことである。はじめは「ももたろう」一本槍で、毎日のように同じ話しをきくのを楽しみにした。2歳8ヶ月くらいのある日、父親は、前に述べたニイルの童話からヒントを得て、主人公とこの子の名前をおきかえて話してみた。

・・・・・おじいさんと、おばあさんは、
モモからうまれた元気のいい赤ちゃんに、
「ほりひさし」
という名前をつけました。

すると彼は、笑いころげて喜んだのである。体じゅうに笑いがこみあげてきてしょうがない、というふうであった。そして、父親をきつく抱きしめたのである。】 P.43


楽しそ〜!幸せそ〜!!heart02


これは、既成のお話をアレンジしたものですが、「聞き手の登場するお話」には、内容も形態もいろいろなタイプがあります。全くの創作だったり、聞き手の子どもと会話しながら進めていくものであったり、親子1対1だったり、幼児数人のグループに話すものだったり。


いずれにしもて、話し手である大人と聞き手の子どもとの間に、とても幸せな時間が生まれそうです。


「ニイルの童話」のねらいには、
①ユーモア 
②文明批判 
③感情の解放と自我の欲求の充足
④あたたかい人間的ふれあい

の四つがあるということです。このうちの④についての説明の部分が、ほんとうにとてもあたたかくて、心が震える感じなのです。多くのかたと、この気持ちを共有したいので、抜粋します。


【④あたたかい人間的ふれあい

ニイルが子どもたちに力を実感させるための別の方法として用いているのは、自分自身を笑いのタネにするというテクニックである。

物語の中でニイルは、臆病でへまばかりする愛すべき教師として登場する。

寄宿学校サマーヒルの校長であるニイルは、子どもたちにとっては父親の代理(または象徴)である。

彼は、その自分を愛すべき臆病ものとして描き、子どもらが大人や父親あるいは権威者たちに抱いている無意識的な恐怖をとりのぞこうとしている。そうすることによって、彼は、子どもたちに、大人との非権威主義的で幸福な人間的交流の経験を与えようとしているのである。

私たちの経験では、話しが終わってすっかり満足した幼児は、しばしば「パパありがと、こんな話ししてくれて、ありがと。」などといって体をすりよせてくる。話し手の大人にとっても、この上なく幸福なひとときである。

逆にいえば、この種のお話は、権威主義的な人間関係においては、あまりうまくいかない。

何かの理由で大人が少しでも権威的にふるまうと(たとえば、「これ、よそみしないで聞きなさい!」などというと)、お話の進行はとたんに何となくギクシャクとしたものになってしまうのである。】


この本を読んで思い出したのは、子どもたちが、まだ、保育園に行っていたときのことです。


ある日、お迎えに行ったら、子どもたちが興奮して話しをしてくれいました。

「今日な、犬が入ってきたんで〜」
「でな、その犬、○○くんを追いかけたんで〜」
「そんでな、○○先生が、犬を追いかけて、そとに(園庭の外に)出してくれたんで〜」
「恐かったな〜」

と、二人が口々言うのです。


で、その日の夜、その頃は、寝るときに絵本を読んであげていましたが、その日はふと思いついて、絵本をもたず、こう、始めてみました。


「あるところに、FぼんとNぼんという可愛い男の子がいました。ふたりは、お友だちといっしょに保育園のお庭で遊んでいました。・・・」


そのときの、二人のお顔のかわいかったこと!

「ええ〜っ!?」

と、笑いながら、何かを期待しているワクワクしたお顔。


そして私は、園庭に犬が入ってきて、その犬がお友だちを追いかけたので、FぼんとNぼんが、勇敢に犬と闘って、外に追い出しました、というお話にしたのです。


うれしそうだったな〜、子どもたち。

もっとも、このあいだ、Fに聞いたら、覚えていなかったけど。catface


でも、いいの。私は今でも心に残っている、幸せなひとときだったから。

でも、創作話してあげたの、あれ、一回だけだったかな〜。


「聞き手の登場するお話」を読んで、ああ、もっとしてあげればよかった、と、それがとても残念です。


この本は、今は入手困難ですが、「聞き手の登場するお話」は、たくさんのかたに伝えていきたいです。

本には実例が載っているので、また、折りをみて、紹介していきますね。

ほんとうに楽しいんですよ〜。ぜひ、やってみてください。


私は、孫に話してあげられるときを、楽しみにしています。


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コメント

素敵な紹介ありがとうございます
いつものように涙ぐんでいます
ほんとそうですね
なんだか改めて すっきりしちゃいました
比較や 上下や 強さ弱さは 幸せになるにはない方がいいものかもしれませんね

ほんとにいつも ありがとうございます

投稿: YOKO | 2010年6月 7日 (月) 20時05分

もし、いつか、Amazonに出品されていたら、買ってくださいね〜。
YOKOさん、読んだらボロ泣きしちゃうと思うよ。
愛、だらけなんだもの。この本。

投稿: mami | 2010年6月11日 (金) 14時14分

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