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2010年5月10日 (月)

教師にも自由を

みなさん、「ゼロ校時」って、聞いたこと、ありますか?


私、この間初めて聞いたのですけど、通常の、1時間目、2時間目・・・の授業の、その前にする授業のことなんだそうです。

つまり、1時間目が8時半からだとしたら、その前、7時半くらいから、もう、授業が普通に始まるってことなんです。

北九州の高校では当たり前のように行われているそうで、それを聞いてびっくりしました。


なんでそんなにやらないとダメなの?
若さ溢れる高校時代、朝早くからじ〜っと机に向かって、知識を詰め込んで。

受験が終わればどうせすぐ忘れてしまうのに・・・。

無性に怒りが込み上げてきました。


それにしても、先生たちも大変ですよね。やりたくてやってるのかなあ。学校全体がそういう波に乗ってしまったら、個人の意志はかき消されてしまうのでしょうか。


公立学校の教師は上からの締め付けが厳しくて、自由がない、というのは、野田正彰氏が著書にもよく書かれています。


野田氏の『させられる教育』を読んだときも、現場の教師はこんなにも大変な状況なんだ、ということがよくわかり、また、縛りの強さにぞっとしました。


ゼロ校時の話しを聞いて、ムカムカしていたら、きのくにのOB保護者のNKさんからメールをもらいました。

教育関係のMLで、教師による犯罪が話題にのぼり、それに関連して投稿したご意見ということで、私も共感するところが多いので、全文、下記に転載します。


【教員の専門性を認めず、押し付けの教育政策を進め、それに従う教師を採用するようにしてきたことが硬直した状況を生み出していると思っています。そして専門職として処遇されずに管理強化と雑用に振回され日々・・・

もちろん、個々にはすばらしい実践をしている人が全国に多数います。

でも、うちの嫁はんに「教材選択とカリキュラムを作れなくて(その権限がない)どうして教育の専門家なんやろうな」という噺をした時、納得でした。保育士の嫁はんは、年度初め、月ごとにカリキュラムを作成しています。そのときの担任した子どもたちの発達状況に応じてどうすべきかを、悩みつつ・・・   。(クラスは近年考えもつかないほどのギャップがある集団になっている)


裁量権もないところでは、専門性を生かす術くもなく埋もれざるを得ないのではないか、と、思ってしまいます。

そこは、プレッシャーと挫折感が生ずるところになってしまうのではないかと思う。


T-PLUSはヨーロッパの学校の状況や学校つくりなどについてのイベントをやってきましたが、日常の教育についてはあまり注目はされませんでした。

欧米では教師の裁量で教科書選定、カリキュラムを作るのが当たり前なのです。それは、保護者が信託して任せているから、そうなっています権力機関が決めることではないのです。教育基本法でも教育への介入を禁じています


国や自治体は教育条件(建物、環境、人員確保)を保障することが義務付けられているだけで、教育内容に介入することはできないのが当たり前です。 そこに物言えるのは教育を受ける当事者とその代理人たるべき保護者です。教育主権の考えが生かされています。


日本の現状ははるかに及ばないでしょう


教育者が、らしく誇りを持って、生きがいを持って、愛をもって、子どもたちとともに生きることのできる基盤はそんなところにあるのではないかと考えています。

教員がそのように生かされていれば、気持ちの病から犯罪を犯すひとはずっと少なくなるでしょう。

あのニュースの影に大量の休職教員(制度と現場の矛盾に苦しめられている)があるのですから。


「まず子どもをしあわせにしよう。すべてはそのあとに続く。」- A.S.Neill -

「しあわせな子どもに寄り添う人は、しあわせになれる。」  −N.K.】


ほんとうに、教師こそ生きる喜びを持って仕事をしてもらいたいものです。それが難しい日本の教育、このままでよいのでしょうか?

私、きのくにどっぷりつかっていて、日本の教育の現状が非常に問題であることを、忘れそうになってしまいますが、それではいけませんね。

NKさん、貴重なご意見をありがとうございました。(イニシャルにしなくてよかった?)


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コメント

お邪魔します。
コメントありがとうございました。

確かに先生こそ犠牲者かもしれませんね。

でも現役のある先生にきのくにのシステムの話をしたら逆にオリジナリティを求められて大変かも、と言ってました。

上から自動的にカリキュラムが決められて
言われた通りをこなせばいいマニュアル教師も多いんでしょうね。

教育システムと先生の質の大転換が必要ですよね。

ツイッター上で原口大臣のつぶやきに「日本は教育でリードする」みたいなこと書いてありましたけど
それが指導要領の増加かい!とツッコミたくなりました。
上は根本的なこと分かってないんでしょうかね~

私も長々と失礼しました。
また遊びに来ますね!

投稿: ミュルア | 2010年5月11日 (火) 22時46分

まみさん、こんにちは。最後の方のまみさんのコメントに同感です。私もきのくににいるとあまりに平和で心にひっかかることがないので、つい国全体の教育問題について忘れてしまいます。たぶん子どもが公立校に行っていたら、疑問や違和感ばかりで、悶々とするか、しょっちゅう学校へかけ合いに行っていただろうと想像します。きのくに入学以来そういう問題とは無縁ですが、広く外の実情も見なくてはなりませんね。NKさんのご意見には全面的に賛同します。それにしても、クラスの大人の手作りプリントの質はすごいですね。「クラス用、学年用の教科書をすべて自前で作っている」と夫婦で感激しました。

投稿: まい | 2010年5月12日 (水) 00時49分

○ミュルアさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。

公立学校の教師ときのくにの教師、どちらも大変ですが、その、大変さの質が大きく違うのだと思います。
きのくにの教師、ものすごく忙しそうですが、笑顔がいいんです。学校全体、笑いがいっぱい、という感じです。

○まいさん、こんにちは。
教育の現状を知りつつ、きのくにを広めていくことが大切だな、と思っています。「教育に一石を投じたい」という堀さんの意思を、いつも心の片隅に持っておきたいですよね。

そうそう、大人の手作りプリント、すごいですよね。親が見ても楽しいですね!

投稿: mami | 2010年5月13日 (木) 20時46分

教育に関するお考え、とても共感いたします^^
日本の受験勉強ってえのは、学問ではないと思います。ただの記憶力検定。そこには洞察力、考察力、観察力、思いやり力、友達作る力、コミュニケーション力、などなど、人間が将来必要とされる力をつけるなんてことは、髪の毛一本も考えられちゃあおりません。
大分市の通信制の高校には、2学期になると大分市の某、豊〇高校からの編入の子がたくさんやってくるそうです。大学受験に向かない子は、早々と、退学を勧められると言うのです。どうりで、某、〇富高校は進学率とやらがいいはずです。
拙者も高校時代は進学校と呼ばれる高校におりましたが、2度とあの時代に戻りたくはありません。あの時勉強したことは何ひとつ覚えていないし、何ひとつ今の暮らしに役立っておりません。
生まれ変わったら、絶対、きのくにの門をくぐりたいです。

では!~~ε=ε=ε=ε=┏( 菊・_・)┛

投稿: 、(菊^――^菊)にま~ | 2010年5月19日 (水) 10時08分

菊さま~、ほんとうに、おっしゃるとおりです!私も、受験時代、あれだけ「勉強」したのに、ほとんど忘れました。

生まれ変わったら、一緒にきのくにに行きましょうね!

投稿: mami | 2010年5月21日 (金) 14時33分

どうも
つたない文章を取り上げてくれてありがとうございます。

きのくにのすばらしさを知っているだけに、日本の教育の遅れを痛感してしまいます。

「ゼロ校時」、聞いたとき唖然としました。時間数を増やすことでしか教育の成果を上げられないのはどうでしょうか。
労基法でさえ8時間労働が定められているのに、高校なら8時間の授業になってしまう。おまけに持ち帰り残業(宿題)があって、クラブがあって、塾があって・・・・

大人なら過労死で問題になりそうなことを教育の場で行われていることに何の疑問ももたない、異常に気づかない感性でこどもたちの教育ができるのでしょうか。
こどもの時間を浪費させて、豊かな体験を遠ざけ、何を得るのか。
ほんとうの”学び”はそんなところにないはず。


投稿: ペー | 2010年5月21日 (金) 21時05分

ぺーさん、貴重なご意見をありがとうございました。日本全体の教育についても、敏感であり続けなければならないと、再認識させられました。

ほんとうに、大人なら「過労死」に値するくらいの、「超過労働」ですよね!今日も新聞では、どこかの校長が「夜スペ」とかなんとか言ってるし・・・。

ぺーさん、今度、保護者OBで、夜更かし会やりたいんですけど〜。もし企画したら、ぜひ参加してください!!

投稿: mami | 2010年5月24日 (月) 00時13分

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