« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »

2010年3月29日 (月)

濃密だった3月28日

*最初に断っておきますが、今日のはいつにも増して、長いです。


昨日(3月28日)、Nとともに朝8時前にうちをでて北九州子どもの村小学校に向いました。

今年1月より、毎月最終日曜日に「おもちゃづくり教室」が開かれています。

今回、ちょうど春休みで帰宅中のNがボランティアスタッフとして参加するのです。先月は夫と私が参加しました。

Nも自由学校を愛するものとして、少しでも役にたてれば、との思いから、この日の「おもちゃづくり教室」を楽しみにしていました。


うちから学校までは約2時間かかるので、いつも中間地点の道の駅でトイレ休憩します。

ちょうど車を止めようとウインカーをだしかけたとき、「行橋」のプラカードを掲げたヒッチハイクの男性が!

「あれ、この人、なんか、見たことがある。・・・あっ、昨夜菊の助さんのブログに出ていた人・・・シメイさんだ〜!」・・・前後の経緯はコチラ↓をご覧ください。

http://ameblo.jp/kikunosuke18/day-20100327.html

このブログがアップされたのが前日の22時過ぎ。私が見たのがその直後。
しかもこのかたは、旅をしながら民族楽器による音楽の演奏をしておられるとのこと。

http://shimeipro.skr.jp/

Nはきのくに国際高等専修学校で、「音楽文化を探る」というプロジェクトに属していまして、民族楽器の演奏、研究もしてきました。それで早速CDを購入して、それを聞きながら出発。


私はNを北九州子どもの村小学校に降ろしたら、福岡に向かい、日本熊森協会会長、森山まり子さんの講演会に行く予定でした。

そのことを話しましたら、「じゃあ、私も同行します」とのことで、全部一緒に行動することになりました。


講演会の前に、ブックオフで古本を処分。1500円にしかならなかったけど、こういうお金はいろんなところへの寄付資金としてためておきます。


次にマザーハウスで名刺入れを買いたかったので、時間は押していましたが行ってきました。HPでチェックしていたので、実物を見て即決。

商品が好きなことはもちろんですが、企業理念にも賛同している、私のお気に入りです。

http://www.mother-house.jp/index.php

マザーハウスは東京、横浜、大阪、福岡にのみ店舗があります。とても暖かいお店です。みなさま、ぜひ一度、足をお運びください。山口社長の著書『裸でも生きる』もお勧めです。


福岡店の店長さんとは、また不思議なご縁があるのですが、その話しはまたの機会に。


結局、お昼食べる時間がなくなっちゃったのですが、シメイさんは、ペットボトルに詰まった生玄米をポリポリ。私は不思議と空腹を感じず、そのまま講演会場へ。


一年ぶりの会長講演。私はこのところ熊森活動から遠ざかっていましたが、また、行動せねば、という気持ちがわき起こってきました。


日本熊森協会では今、三重県大台町の水源地をトラストするために、寄付金を集めています。そのことを新聞報道で見たかたが、とてもよい活動なので寄付をしたいと思ったけれど、一応、環境省に「日本熊森協会って、どういう団体なのですか?」と尋ねてみたら、「とても過激な団体です」と言われたそうです。


熊森のどこが「過激」なんでしょうか・・・?


「声をあげなくちゃ、誰にもわからん。行動しなくちゃ、何にも変わらん。」

講演会のなかででてきた言葉です。ほんとうにその通りです。


森山さんが、こうおっしゃっていました。

「たくさんのかたから、講演会に来てください、森山さんの話しを聞いてもらえれば変わると思うんです、と言われるのですけど、私の体はひとつです。今でも時間が足りないのです。私だけが話しをするのでなく、みなさんがみなさんの言葉で人に語ってください」


そして、京都府議会で、「森とクマとひと」に感動した議員さんが、熊森のことを話している映像を見せてくださいました。


まだまだたくさん勉強になった話しがあり、懇親会まで残りたかったのですが、18時30分にはまた小倉まで戻り、今度は、北九州子どもの村の職員、保護者の懇親会に参加。


シメイさんとは、途中のサービスエリアで別れました。無事に乗り継ぎできたかな?


さて、子どもの村の懇親会、にぎやかでしたね〜。


後半ほとんど堀さんを独り占めしてしまいました。みなさん、ごめんなさ〜い。

ちょっと、思い切って聞きたいこと、話したいことがあったので、しっかり話しができてとてもありがたかったのです。


それにしても、堀さんの目線は、いつも、「子どもの幸福」にあるんだなあ、ということを再認識しました。


Nは掘さんの「心理学」の授業を受けているのですが、「ああいう話し、小さい子どもを持つ親が聞いたら、すごくいいと思うなあ」と言います。


「3才児の反抗期の話しがよかったな。その頃は、反抗と甘えを繰り返すのだけれど、それを押さえつけたり、放置したりしないで、しっかり受け止め、甘えさせてあげると、自我が芽生え、自立していけるんだって。」

実際はもっともっと深い話しなんでしょうけれど、Nが授業から大切なことをちゃんとつかんでいることがうれしかったです。

スタッフとも、「私たちが堀さんの授業受けたいよね〜」と意気投合。私、絶対、それ、実現しようと思いました。


9時半くらいまで食事し、飲んだあと、堀さんと丸ちゃん、スタッフは、また学校へ。仕事の続きをするそうです。

熊森の森山会長も講演に全国を飛び回り、現場を歩き、対話をし、休む暇なく活動されています。


こういうすごい方たちと接していると、自分の限界値も、つられてアップしてくるのがわかります。

昨日は、結局7時間くらい運転し、お昼ご飯抜き。でも、堀さんや子どもの村のスタッフ、森山会長のことを思えば、「疲れた」なんて、恥ずかしいくらいです。


もっともっと勉強して、自由教育のこと、熊森のことを人に伝えられるようになりたい、ならなければ、と強く思います。


最後に、ネットで見つけた今日のニュースを転載します。日本の水源地を買収しようとする外国資本に関する記事です。熊森が以前から言っていたことです。この記事中の「三重県大台町」の水源地を、熊森はトラストするため、寄付金を集めています。ご協力いただけるかたは、日本熊森協会のHPに振込先が記載されていますので、どうぞよろしくお願いいたします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本の森と水、むさぼる外資 埼玉や山梨でも買収打診 取引、10年前の倍以上
3月29日7時56分配信 産経新聞

 埼玉や山梨、長野、岡山県など全国各地の水源に近い山林について、中国などの外国資本が買収の打診をしてきていることが、東京財団がまとめた「グローバル化する国土資源(土・緑・水)と土地制度の盲点」と題した調査報告書で明らかになった。類似した事例は昨年、三重県大台町、長野県天竜村でも確認され、林野庁が調査に乗り出す事態にもなった。

 報告書は外国資本進出の背景に、水資源などの資源獲得競争がグローバルに展開されている世界的潮流があると指摘。「日本の土地制度には、国土を守る意味で多くの問題がある」と警鐘を鳴らしている。

 報告書によると、ほとんどが森林で占められる5ヘクタール以上の土地取引は、平成20年の統計で、10年前に比べ面積で倍以上、件数で1・5倍の増。また、具体的な事例を並べたうえで、山林買収は事実関係の把握が困難とも指摘した。

 背景として、世界の水需給の逼迫(ひっぱく)が予測され、日本の「水」が狙われている可能性に言及。特に中国の水需要が2004年までの7年間で4倍以上伸びており、日本から水を調達するために買収に触手を伸ばしている可能性を指摘している。

 また、今後、環境問題の取り組みが世界的に強化されるなかで、二酸化炭素(CO2)吸引源とされる森林やその生態系に新たな価値が付加されるとにらむ期待投資で森林売買が加速する可能性も指摘した。

 報告書では、日本の土地制度が諸外国に比べて極めて強いとも指摘。いったん外国資本に所有されると、それを手放させることが難しいため、事前の実態把握と事前届け出など諸規制を提言している。

 また、水源林以外にも、香港資本や豪資本の買収によって地価上昇率が3年連続全国一となった北海道ニセコ町の例や、廃屋化したホテルなど買収、更地化して分譲マンションを建設中の長野県白馬村での豪資本の動きを例示。公益や安全保障などの観点から、国土資源(土地・森林・水)を守るために十分な備えが諸外国並みに必要だと説いている。

| | コメント (5)

2010年3月24日 (水)

卒業を祝う会 in 北九州

22日は、北九州子どもの村小学校で、「一年の終わりの会&卒業を祝う会」がありました。


お昼前から始まって、子どもたちがお昼ご飯に焼うどんを作ってくれたそうなのですが、私はそれは出席できず、午後の「卒業を祝う会」から参加しました。


きのくに子どもの村学園の、た〜くさんの人たちが集う会が普通だったので、北九州の少人数のこじんまり加減が新鮮で、よかったです。


卒業する子どもたちのひとことも、きのくには人数が多いので、ひとり2〜30秒くらい、となっているそうですが、北九州では今回、卒業生が4人だったので、もう少し長くお話できます。


きのくにで「ご来賓の一言」は、だいたいお二人くらいに話していただきますが、北九州では、プログラムに「みなさんから一言」と書いてあります。みなさんって・・・?


そしたら、まず、背広姿の男性が指名されまして、簡潔にご挨拶されました。次は、その隣の、やはり背広姿のかただろうな、と思っていたら、「では、次に、この学校の監事をしてくださっている、Mさん、お願いします」

えっ?

え、え〜っ?

それって、私のことですか〜???


もう、焦ったのなんのって。おまけに、子どもたちの顔を見たら、一気に涙が込み上げてしまって、言葉が出ず。


とにかく、ここ、北九州子どもの村小学校で学べたことを誇りに思ってくれたらいいな、と思って、言葉をしぼりだしましたが、ほんと、私、涙腺閉じる手術でもしたいくらいです。bearing

あの場にいらしたみなさま、失礼いたしました。


それから、堀さん含め、お二人お話したあと、「では、右から順番にお願いします」と、司会の子ども。


みんな、一瞬、えっ!?って感じ。


はい、その場にいた人全員しゃべったんですよ〜。


しかも、みなさんしっかりお話されたので、「時間が押すやろ〜」、と思っていたら、一列終わったところで、「大変申し訳ありませんが、みなさん、ひとり15秒でお願いします」ということで、一同爆笑。


み〜んなひとこと話すって、なかなかいいですね〜。来年は、一参加者として、泣かずに15秒、話すわよ〜!


さて、その参加者のなかには、来年度からの転入予定のご家族もいらしていました。


他県からのかたがいらしたので、「どうやって、この学校を知ったのですか?」とうかがいましたら、「テレビ放映を見たんです」とのこと。それが今年のこと。何かの再放送だったそうです。


しかも、普段は見ないような時間に、たまたまテレビをつけたら、ちょうど映っていた、ということでした。


子どもの村に縁があるかたは、ほんとに不思議で貴重な出会いをされますね。


私も、最初は本屋さんで、『自由学校の設計』を見つけて、でも、和歌山は遠いな、と思っていたら、患者さんがやはり、堀さんの本をビニールの透明バックに入れてきて、「えっ?その本、どうしたんですか?」というところから、きのくにが、一気に身近になりました。その患者さんは、きのくにを見学に行った友だちに、その本を薦められたということで、その友だちは、私も知っている人だったんです。


子どもの村って、不思議な赤い糸でつながった人たちが集まってくるんだなあ〜と、心がほかほかしました。


アットホームな、楽しい会でした。


子どもたち全員による劇も楽しかった〜。

こういうことって、ほんとうに、みんなが参加して、話し合って、作り上げるものだから、大変なんですよね。目に見えない力として、一人ひとりに蓄えられたことでしょう。


4月は「始まりの会」、楽しみにしています。北九州もきのくにも、両方行きます!

| | コメント (4)

2010年3月14日 (日)

総合的な力

いつも、我が家の場合だけ書いていますが、それだと客観性に欠けるかな、と思っていたのですが、以前に、きのくにの保護者さんにいただいたメールのことを思い出しました。

これはぜひみなさんにも読んでいただきたいと思い、掲載することにしました。このかたのところは、きのくに子どもの村中学校卒業後、第一志望の高校に合格しました。


【今の学校は成績別にクラス分けがあり、ABCの3つあるのですが ○○はAクラスでした。(学科成績が一番いい)

私は「きのくにで学力がつくか」という論争そのものに興味があまりなく、家でも一度も机で勉強している姿を見たことはありませんでしたが、それを不安に思ったこともありませんでした。

一応外を受験するので懇談の時、内申点を教えてくれましたが (こちらは聞きもしなかったんですが)学年で一番か二番だと言われてビックリしました。○○がいい成績をもらっていることにも少し驚いたのですがそれより、なんといえばいいか・・・○○についている総合的な力を感じていたので その中の学力、というものだけを取り出して考えていなかった・・ということに自分でビックリしたのです。

そして、塾やドリルもせず、プロジェクトにひたすらに取り組み色んな作業や役割を頭と体を使って生活していたら偏った力のつきかたはしないし、きのくにという学校はその評価をきちんとしてくれるということをあらためて思いました。】


ほんとうに、このかたのおっしゃる通りです。


逆に、いくらきのくにに子どもを入れても、親が学力や受験のことが心配で、本人の意思を軽視して塾に通わせたり、家庭教師をつけたりするところは、総合的な力を発揮できないように思います。


ちょっと話しは変わりますが、ちょうど、今日の朝日新聞(九州版)に、九州での塾事情に関する記事がでていました。半面使った大きな記事です。


【塾通いが多くなかった九州で、小中学生の学習塾熱が高まり始めた。大手塾が安い授業料で進出し、地場の塾も対抗してさげるなど塾の競争も激しさを増す。だが、「お受験」の過熱や、親の収入によって学力に差が出る「教育格差」を心配する声も多くある。】


「親の収入によって学力に差が出る」っていうけれど、こういう人たちの言う「学力」って、どんな力なんでしょう。

要するに、どれだけ記憶したかってこと?そのために、学校で5時間も6時間も授業受けた後で、さらに塾まで行く?悪いけど、あほらし〜、時間の無駄〜、と思ってしまいます。


堀さんがよくおっしゃいますが、教育の「時間」が問題なのではなく、教育の「質」が問題なのに、そのことは、誰も見ようとしないですよね。


おまけに塾代がかかるわけですよね。


小学一年生の息子を持つ親の話しが載っていました。


【安くなったとはいえ、塾代はばかにならない。今でも月に2万〜3万円かかる。自分の小遣いと外食の回数を減らし、1年に1回だった家族旅行を2年に1回に減らした。二つ目の塾に入れば、さらに1万円かかる。まわりでは塾代をだすため、専業主婦だった妻が新たにパートで働き始めた家庭もある。】


小学一年生で二つ目の塾って・・・?


きのくにに子どもの村の家庭も、ほとんどが共働きだと思いますが、学費(寮生の場合は寮費も)だけ払って、あとはよけいな出費はなし。そして子どもは楽しく毎日をすごしながら、自己肯定感に満ちたすてきな子に育つ。


私、チョーお得な買い物したなあ、と思います。happy01


| | コメント (3)

2010年3月10日 (水)

学力&進路

堀さんによると、きのくに子どもの村学園への見学者からの質問で、もっとも多いのは、学力と進路の問題についてだそうです。


北九州子どもの村小学校で、堀さんの講演会と懇親会が行われたときも、北九州の保護者さんが、「“いい学校だと思うけど、勉強のほうは大丈夫なの?”とよく聞かれます。大丈夫だよって、話しをするけど、結局は、子どもたちの成長を見てもらうしかないのかな、と思います」とおっしゃっていました。


そうなんですよね。その気持ち、よくわかります。


私も以前、そのような質問を受けたことがあって、一生懸命話しました。

ちょうどうちの場合、息子二人がそれぞれの道を歩んでいますし、タイプも違うので、わかりやすいかな、と思って。


長男のFは、きのくにの中学校を卒業後はクラシックギターの修行をしながら通信制高校を卒業。現在高校卒後二年目で、来年の留学に向けてギターと語学の準備中です。


次男のNは、きのくに国際高等専修学校の二年生。冬休み中に、行きたい学科のある大学を見つけたので、学校生活を楽しみながら、受験の準備も始めた模様。

(注1:正確には、その学科のことは、父親が以前から知っていました。その学科の話しを聞いた私が、もしかして、そこって、Nにぴったり?と思って、学校案内を取り寄せ、帰宅したNに見せたら、「ここに行きたい」と、ドンピシャはまった、という経緯です。)

(注2:センター試験を受けなければならないので、その問題集などを買ったところまでは見ましたが、その後、寮に戻ったので、取り組んでいるところは見ていません。堀さんの話しによると、“猛勉強”しているそうな・・・。)


その学科に出会うまでは、「高校卒業したら、しばらくバイトでもして、ぶらぶらしながら先のこと考えようと思ってた」と言うN。それが、ピンとくる出会いがあって、早速必要なことを調べて、準備に取りかかりました。

その大学の偏差値とか、おかまいなし。とにかく、「ここで学びたい」という気持ちが最初にあるので、とても楽しげで、生き生きしています。「浪人覚悟」だそうで、「滑り止め」という発想もない。


センター試験の過去問を見たところ、「英語はけっこういけるかも」という感じだったそうですが、古文や漢文は難しかったそうで、あと、現代国語も、ああいう問題形式に慣れていないので、かなり手強かったみたい。

でも、全然めげないんですよ。

「○○さん(きの高の教員)に相談してみよう」って。もちろん、きのくにのスタッフは、生徒からの働きかけがあれば、できるだけ力になってくれます。生徒が頼みもしないのに、全員参加の補習なんてものはありませんが。


FもNも、「これだ!」と思い定めたときからの「力」がすごいと思うんです。そして、伸びしろが大きい。


親の目から見れば、勉強はあまり得意でなかったF。きのくにに出会う前の地元の小学校にいたときは、本読みがあまりにもたどたどしいので、私が鬼の特訓をしたものです。それですっかり、本を読むのが嫌いになったとか。(苦笑)

そのFが、いまは新聞じっくり読んでるし、小説や音楽の専門書も読みこなします。英語も苦手意識があったようで、英検もきのくにの中学時代に4級を取って以来、受験もせず。それが留学すると決めてから、楽しくレッスンに行き、単語帳までつくってます。


(ここで話しが終わると、きのくにの英語の授業がダメだと思われるといけないので、必ずNの話しも付け加えます。中学のときに、英検準二級、きの高二年で二級取得。塾も家庭教師も一度も受けたことがないので、きのくにの授業だけです。要するに、本人次第、興味があるかないか、ってことかな。)


とかなんとか、一生懸命しゃべりながら、虚しくなるときがあります。


もしかして、質問してくる人は、そういう、私が言うところの「力」には関心がなく、「偏差値の高い高校や大学に行けるのか」ということを聞きたいのかな、と思って。


私は、「きのくにで育ったら、学力はどうなのか?」ということに、ほとんど関心がないのです。


それどころか、息子たちがきのくにに転入するにあたって、「これで、学力とか偏差値、という世界と離れられる!」ってうれしかったくらいなのです。


「学力や進路は大丈夫か」と質問されるかたにとって、「学力」って、なんのことなのでしょう。

「読み書き計算は身につくのか」ということなら、まあ、それは大丈夫でしょう。

そういうことでなくて、

「自由学校でのびのび過ごして、情緒豊かに成長するのはいいけど、やっぱり、ある程度偏差値が高くて(親の体裁を満足させてくれる)高校や大学に行ってほしい」と、そんなふうに思っているのなら、自由学校に子どもを行かせるのは、考え直したほうがいいんじゃないかなあ、と思うことがあります。


でも、私たち、自由教育の良さ、頭でわかってても、偏差値教育がしみついてて、それをすっかり脱ぎ捨てることが難しいのも事実です。


「自由学校で学力、受験は大丈夫か」と質問したくなる人は、自分の価値観を問い直す、絶好のチャンスかもしれません。


もう、「一生懸命」説明するのはやめようと思います。そこにいる子どもたちを見てもらうしかない。
「その子に必要な学力」は、その子が必要と感じた時に身につく、と言うしかない。


私はきのくにに出会って、ほんとうに、心が軽くなりました。そして、一緒にいる時間は短くなったのに、親子で大笑いすることは多くなったように思います。smile


| | コメント (4)

2010年3月 8日 (月)

文楽のこと

書こうと思うことはいろいろあれど、ちょっと、お休み。


今日は、大好きな文楽のことを書きます。

『自由教育は世界を変える』とは関係ない話題なので、躊躇していたのですが、どうも、書いてすっきり、興奮をおさめてからでないと、次にいけないみたいなので、しばしおつきあいを。


文楽は大阪が本拠地なのですが、毎年3月には地方公演があり、大分にも来てくれます。今回は、ちょうど仕事が休みの日だったので、昼夜、両方見てきました。

ふ〜、堪能した!


おまけに今回は、たくさんのサプライズがあって・・・。


昼と夜の公演の間、時間があったので、本屋さんにでも行こうと、アーケード街を歩いていたら、向こうから、あれ?よく見るお顔・・・、

思わず「こんにちは!」と言ってしまって気がついた!人形遣いの吉田玉女さんでした!

私に「こんにちは」と言われても、玉女さんは知るわけもなく、怪訝そう。それで、私、文楽大好きなこと、昨年は大阪にも東京にも見に行ったこと、4月の大阪公演も行くこと、などなど、路上でマシンガントークしました〜。(苦笑)


玉女さん、あっけにとられつつも、笑顔で話しを聞いてくださいました。こんな優しそうなかたが、あの舞台では、真剣なまなざしで、人形と一体となって動き、感情を表現し、ときには、じっと同じ姿勢を保っている。


感動覚めやらぬまま、本屋さんで立ち読みして、さて、夜の部を見に行きましょ、と歩いていたら、今度は豊竹咲甫大夫さんが!

またまた「こんにちは」と・・・。以下同じ。


ああ、幸せ。


そして、夜の公演を堪能した後は、知人の計らいで、その日湯布院にお泊まりなる、吉田勘弥さん(弥の字、ほんとは難しいほうの漢字です)と一緒に食事できました。


私、ずっと聞いてみたかったのですが、人形遣いさんは、場面によっては、同じ姿勢で、動きがまったくなく、じ〜っとしていないといけないことがよくあるんです。そういうとき、腕、そうとうきついだろうなあ、どうやって耐えてるのかなあって。


力が抜けていないときは、やっぱりしんどいのですって。それが、あるときふと、「あれ、きつくない、力が抜けてる!」と感じる瞬間があって、そのときからまた上達していくのですって。


芸の道、一直線の上り坂でなくて、長い階段のように、だんだんにうまくなっていく。

あ、この感じ、Fにも聞いたことがあるなあ。Fはまだ芸歴(?)5年目にはいったばかりですが、やはり、その5年間でも、停滞する時期があるし、また、「あれ?」と自分で思うくらい力が抜けて、上手くなった実感があるときや、ギターが楽しくなるときがあるそうです。


他にもいろいろお話聞けて、楽しかったなあ〜。


私にとっては、芸の道を究める文楽のみなさまは、雲の上の存在でしたから、その方々と道でばったりとか、ましてや一緒のお食事なんて、もう、鼻血がでそうなくらいの興奮でした!


4月3日から25日までは、大阪日本橋の国立文楽劇場で、春の公演があります。

http://www.ntj.jac.go.jp/cgi-bin/pre/performance_img.cgi?img=5310_1.jpg&idx=1

お近くのかた、また、遠い方も、日本が世界に誇れる芸能、文楽を、ぜひ一度、ご覧ください。

とにかく美しい舞台です。


私なんて、「文楽が好き」と書く割りに、全然詳しくないんですよ。

毎回演目のあらすじは予習(?)して、頭に叩き込んでいくのですが、それでも忘れちゃって、よくわからないことがあるし、意味もつかめていないこと、多々ありです。

それでも、なんか、楽しいし、興奮するんですよね〜。


浄瑠璃、三味線、人形が一体となってひとつの舞台を作り上げる。しかも人形は三人で遣う。

みなさん、何十年も稽古を重ねて、毎回新たな気持ちで舞台を努める。


現在84歳の、竹本住大夫さんは、「何回やってもいまだに迷うてまんねん」とおっしゃいます。


こういう気持ちに打たれてしまうんです。
よくわからなくても、なんか、惹かれてしまうんです。


もっともっと、多くのかたに見てほしいなあ。

地方公演はまた来年もあります!

| | コメント (0)

2010年3月 1日 (月)

心が解放されていく

昨日は、夫とともに、北九州子どもの村小学校に行ってきました。

『おもちゃづくり教室』の二回目。定員も増えたということで、食事づくりの助っ人として、エプロン持参で張り切って出かけました!

食事は、スタッフの段取りがよくて、あっという間にできあがったので、早めにいらした参加者の親御さんや、北九州子どもの村の保護者、KUuさんとおしゃべりしたり、始まってからは、じっくり見学させていただきました。


お昼ご飯の前に、校長の丸ちゃんからご挨拶と大人の紹介。


「この学校ではね、先生って呼ばないの。この人は副校長先生だけど、みんな、”ぷーちゃん”って呼んでね。私のことは、“丸ちゃん”って呼んでね。」


子どもたちは、「ぷーちゃん!」「え〜、丸ちゃん?きゃはは〜」と、早くもリラックスモード。


食事はバイキング方式ですので、年長の子も、自分でつぎ、運び、食べ、片付けます。それがみんな、なんとも楽しそう。

メニューは牛丼とフルーツ三種、だったのですが、ご飯だけを食べる子がいたりして。その子、ホントにうれしそうに、白いご飯を食べてたんですよ!


食事が終わり、ちょっとのんびりしてから、体育館でおもちゃづくり。

今日はパチンコ作りです。


副校長のぷーちゃんから、簡単な説明があり、見本を見せてもらったら、あとは自分たちで自由につくります。

一日だけのおもちゃづくりということで、今回は、外枠の板などはすでに切って、用意されていますが、どんなふうに釘を打つかとか、どんな仕掛けをつけるかなどは、みんな自分で考えます。


最初は、底板に枠の板を打ち付けるのですが、これ、けっこう難しいと思うんです。板の厚みを考えて釘を打つ場所を決めないと、うまく固定されませんから。


私は、「どの程度手を出せばいいの〜?」と思いながら、たたずんでおりましたら、たぶん、あの子は、年長さん、「ねえねえ、これ、どうやってするん?」と声をかけられました。

「よけいなこと言ったりしたりしないようにしなきゃ」と、ちょっと緊張しながら、その子のそばに座って、一緒に見本を見てから、板を支えたりのお手伝いをしました。


その子が釘を打つと、どうしても斜めに入ってしまって、うまくいかないんです。

それでも、釘を抜いて、もう一度やり直したり、「こっちからやってみようかな」とか、打つ方向を変えたり、自分で工夫して、途中、「もうできん」と言うこともありましたが、頑張り通して、枠板を、しっかり固定しました。


それだけでもすごいなあと思うのに、さらにそれから、ビー玉をはじく仕掛けをつくって、それからビー玉が通る釘打ち。


使える材料のなかに、細い竹も何本かあったので、その子は、「これでトンネルにする」と言って、その竹をのこぎりで半分に切ろうとしました。


そしたら、在校生のRくん(KUuさんの息子さん、四年生)が、「それはな、ナタを使うといいよ」とぽつり。

その子と私は、「どうやるん?」と尋ねました。

Rくんは、ナタを持ってきて、その子が切りたかった竹の上のほうにだけナタを入れて、「あとは、こうやって、トントンってやっていったら、きれいにわれるよ」と。

言われた通りにやってみたら、みごとにぱか〜んと割れた竹。たぶん、ナタを使ったのなんて、初めてだったのでしょう。竹を割ったのも初めてだったのでしょう。割れたときのその子のうれしそうな顔!


それにしても、Rくんの見事な援助に、感心してしまいました。

難しいところはさりげなく手を貸してくれて、後の、達成感を味わえる楽しいところは、ちゃんと、その子にさせてくれるんです。

Rくんは、一年生から北九州子どもの村小学校で学んでいます。「やっぱり子どもの村の教育はすごいな」と思ったことでした。


さて、1時間半をめいっぱい使って、みんな思い思いのパチンコ台をつくりました。


穏やかで優しい大人と、楽しく食事して、自分がやりたいように、自分が遊べるおもちゃをつくって、すっかり心が解放されたような、いいお顔で、おもちゃづくりの一日が終わりました。


私も、楽しかった〜。

せっかくカメラを持っていったのに、電池が切れていて、一枚もとれなかった私。


学校とKUuさんのブログで、楽しい一日の様子、ご覧ください。

http://k-children2.sblo.jp/archives/20100228-1.html

http://k-children-chiacchie.blog.so-net.ne.jp/archive/20100301

| | コメント (5)

« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »