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2010年1月28日 (木)

悩み多き親業

最近、長男のFがブログに登場してなかったな〜、ということで、今日はちょっと、Fの話題を。


彼は現在19才。クラシックギターの演奏家を目指して修行中です。


昨年3月には通信制高校も卒業したので、時間的には少し余裕ができたはず・・・、なのですが、毎日なんだかんだと忙しくしています。


先週末は山口でのギターフェスティバルのゲストで、福田進一さんが演奏され、そのときに、一曲だけ、5重奏の一人として弾かせていただきました。その後マスタークラスを受講し、帰ってきたのは火曜日。福岡滞在3連泊でした。


そして今日、木曜日は、英語のレッスンに行ってきま〜す。


なんで英語?


以前から、「いつかは留学したい」と言っていましたが、だんだん具体的になってきたようです。

留学の前に、海外のフェスティバルなどにも出かけて、マスタークラスを受講したいな、という希望もあるようで、英語の必要性に迫られてきました。


次男のNは、きのくにの教育だけで、英語はとても得意になりまして、昨年夏に、海外研修に出かけた時も、会話にはほとんど困らなかったということです。

いっぽうFは、きのくに子どもの村中学校卒業後は通信制高校だったので、英語を話す、聞く、という機会がほとんどなく過ごしてきました。それに、英語には苦手意識があったみたい。


電車で1時間くらいはかかるものの、良い先生を見つけられたので、張り切っています。

やっぱり、目的がはっきりしていると、取り組む姿勢も違いますね。


そして、ドイツ語も必要になりそうなので、自分で初歩の本とCDを買ってきて、ぼちぼち初めています。


今はこういう状態ですが、昨年一年間は、親として、けっこうもどかしく、不安を感じることもありました。


本格的にクラシックギターを始めたのは、きの中卒業と同時。最初の三年間は、すごい勢いで上達したと思います。

レッスン、練習、アルバイト、通信高校の課題、それ以外はコンサートに行くなどで、かなりストイックな生活送ってきました。


しかし、昨年は、のんびりモードになりまして、練習量激減でしたし、素人の私から見ても、演奏技術、音楽性とも、あまり大きな伸びが感じられず・・・。


でも、すてきな彼女もできて、幸せそうでしたし、内面の充実も大切なことですから、まあ、こういう時期も必要かな、と、様子を見ていました。


それにしても、のんびりしすぎ〜〜。だんだんイライラしてきました。
普段のレッスンだって、いくらかかってると思ってるんだ〜!


葛藤です。


本人を信じて、見守るべき。 いや、親として、言うべきことは言ってもいいんじゃないか・・・。


一度10月頃、夫とも相談した上で、彼に話しをしました。怒らずに、冷静に。


「今後のことについて、どういうふうに考えているのか、なにか計画があるなら、聞かせて欲しい。Fがやりたいことのために真剣に取り組んでいるなら、こちらとしても、親としてできるだけの援助をしたいと思っている。

でも、今年の様子を見る限り、これが続くなら、援助する気にはなれない。うちはお金が有り余っているわけではないから。というか、お金は有効に使いたい。無駄なことにかけるお金があるなら、熊森やきのくになど、社会のためになるところに寄付したい。」


彼も考えてはいたらしく、今後数年の計画を話してくれました。こちらも納得でき、落ち着きました。


12月20には、町内で小さなコンサートを控え、また真剣に取り組み始めました。


しかし!それが終わった反動か、のんびりが復活!しかも、いつまでものんびりしてる。長過ぎ!


12月31日、私、ついに、爆発!


「この間のコンサートから、何時間練習した?このままずっとそんなふうなら、演奏家にはなれないと思う。彼女ともずっと一緒にいたいなら、もう結婚でもして、仕事は別の道探した方がいいと思うよ。」


ああ、言ってしまった・・・。


それから2日間くらい、険悪な雰囲気だったものの、彼もちょうど、留学のことなどを先生に相談したりして、具体的に考え始めていた時期だったのか、いろいろな迷いや悩みが整理されて、すっきりした表情になってきました。


そして今、冒頭に書いたごとく、忙しくも元気に過ごしています。

今のところ希望している留学先には、ピアノの試験もあるとのことで、しばらくお休みしていたピアノの稽古も真剣にやりだしました。


明日は車の免許試験に行ってきます。


ああ、それにしても、親業って、悩み多きものですねえ。


これまでのことも書いてしまえば、たったこれだけのことですが、そりゃあもう、いろいろと葛藤したんですよ。


・こんなにイライラするのは、私が自分のやるべきことをやってないから、自己投影してるの?

・親子なんだから、もっとぶつかっちゃっていいのかなあ。

・いや、でも、「あなたメッセージ」じゃあ、反感をかうだけだよな。

・ずっとストイックにやってきたんだから、少しのんびりしたっていいのかなあ。

・私は彼に早く成功をおさめてほしくて、自分の息子を自慢したいから、もっと練習するように言ってるだけなの?

・Fなりのペースがあるんだから、それをもっと尊重してあげるべきじゃないだろうか。


などなど。


夫とも、どうすることがFのためになるのか、ということを何度か話し合いました。


そんなこんなで、ど〜んと構えて見守る、という親には、なかなかなれないんですが、これが、今の、私の姿です。


今回、この記事を書くかどうか、少し考えました。


それは、結果的に、この文章を読めば、私が最後に爆発したから、それで、彼の目が覚めて、また真剣にギターに取り組みだした、と読めるかもしれません。そのことだけに焦点を当てられるかもしれない、ということを危惧したのです。


確かに、そういう一面も、ほんの少しはあったかもしれませんが、たぶん、彼は、すでに動き始めていたんだと思います。後から話しを聞けば。

でも、そこだけをとらえて、

「やっぱりたまには爆発してもいいのね」
「親なんだから、子どものことに、もっと口だしていいのよね」

な〜んて、そんなふうに解釈されたら困るな〜。(って、私の考え過ぎか?)


ただね、私もこんなふうに、悩みがなら成長して(るのか?)ま〜す、ということを書きたかったのです。

悩むだけ、エラいかな、自分、と思います。

だって、きのくにと出会ってなかったら、躊躇することなく、もっと、思いっきり、自分のイライラをぶつけてたと思いますもの。そして、もっと息子を支配したい親だっただろうなあ。


それと、その人なりのペースがあるってことや、きのくにで培われた底力、そんなことを書きたかったのですが、これは、あまり文章には現れていませんねえ。


なんだか自慢げになってしまいそうだし、いろいろとプライバシーに触れることもでてきてしまうので、詳しくは書きませんが、やはり、人とコミュニケーションをとる力、というのがしっかり身についているなあ、と感じました。


英会話の先生に電話をかけ、一回目の相談のときから、うちとけて、先生のご家族の話しを聞いたり、きのくにの話しをしたりしたそうです。


Fは多弁ではありませんが、ここぞというとき、しっかり自分の考えを伝えられる人だと思います。


「なんでもかんでも、きのくにのおかげって言うんだから〜」という声も聞こえてきそうですが、いや、ほんとに、きのくにで育ったおかげだと思いますよ。絶対。

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