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2009年11月 9日 (月)

旅は最高の教師

子どもの村ブックレット No.3ができました!

タイトルは『旅は最高の教師ーもっと遠くへ、うんと欲ばって、子どもの村の修学旅行』


はい、今回は、修学旅行に関して、きのくにとかつやまの大人6人が文章を書いています。旅行中のハプニングや、子どもたちの言葉、大人の気持ち、配慮がとても具体的に書いてあって、楽しく、かつ、じ〜んとくるお話がたくさんです。


冒頭の「はじめに」をご紹介します。
(*文中の「大人」というのは、教師のことです。きのくにでは、教師、事務職員、寮母、すべて「大人」といいます。)


【子どもの村の修学旅行はちょっと違う。一般的な修学旅行にみられる教師主導の計画もなければ、旅行代理店の協力もない。子どもと大人の手づくり旅行だ。だから苦労も不安も多く、準備に時間もかかる。けれども、そのぶんだけ満足感と充実感がある。

子どもの村の修学旅行の特筆すべき点は、「より遠くへ、より安く」というこだわりである。

たとえば小学校では3泊4日の行程だと決まると、その中に、たくさんの楽しみをつめこむように、下調べが始まる。

休み時間や放課後をつかって話し合いがひらかれる。子どもたちは真剣そのものだ。その道中は山あり谷あり川まであって、簡単には進んでいけない。

悩んだり、時には立ち往生したりする。さまざまな驚きや気づきもあり、最終的には設定される金額のわりには、びっくりするくらい遠くへ場所をめざす豪華で充実した旅行になるのだから、いろんな意味でずいぶんお得である。

子どもの村は、おでかけの多い学校である。大人も旅行が好きだ。子どもと大人がいっしょに話し合っていると、ユニークでおもいがけないアイデアもうまれてくる。とりわけ旅行のミーティングは学園の教育が凝縮した形にみえる。

より遠くへ、より安く、よくばりな旅行。旅行は見聞を広げるためだけでなく、自信に満ちた子を育てる。帰って来た子どもたちの表情がすべてを語っている。】


この小冊子を読んだだけで、どれほどすごい学校かがわかります。

修学旅行なんて、教師が行き先決めちゃって、・・・というか、毎年同じ行き先にして、あとは旅行代理店にお任せすれば、すごく楽ができます。

どこに行くかから、子どもたちが話し合って決めるなんて、そりゃあ大変ですよ。

それを、さらっと、楽しみながら、旅してしまう大人たちって、ほんとうにすごいです。しかも、常に子どもたちのことを考えてくれているのです。

77ページのこの本を読みながら、何度も涙があふれてしまいました。


8泊9日の、沖縄への修学旅行の様子から、少しご紹介します。


【旅行中、何度か「今回の旅行、スムーズやなあ」という声が聞かれた。もちろん、本当にスムーズなだけだったかといえばそうでもない。

初めのころは話し合いで意見が出にくかった。話しの途中で意見を聞かずに「もういいじゃん」と席を立った子がいて、むっとした大人が文句をいったこともある。

話しを聞けない子にまわりがイライラしたこともある。そのたびに話し合い、少しずつお互いが変わってきた。旅行が近づくにつれて一人ひとりが意見をのべ、お互いに理解しあうようになってきたのだ。

ー略ー

まわりの人に対する接し方にも変化がおこった。

サイクリングで島を巡ったときには、自転車の苦手な子もいた。するとまわりの中学生は彼女を真ん中にしてスピードを調整しながら走った。

ピナイサーラの滝から宿にもどってきたときには、みんな汗だくで、まずシャワーを浴びることになった。

だれもが自分がいちばん先に行きたいところだが、少ないシャワーを時間のかかる女の子にも使えるようにしようということばが男の子の中から出てきた。

また、女の子や男の子だけで過ごすのでなく、いろいろな仲間となかよく楽しむ機会もふえた。】


子どもたちの様子を、よく見てますよね。

「何事もなく無事に終わること」だけを考えていたら、見えないことではないでしょうか?


【教育とは、人生の準備ではない。教育とは生きることそのものである。】

というニイルの言葉が実践されているのが、きのくにの教育なのです。


この小冊子、みなさま、ぜひぜひご一読くださいませ!

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コメント

mamiさま こんにちは。

『自分たちの手作り旅』気の合う成人だけを集めて企画しても大変そうなことを、子ども主導で実現実行していける、きのくにの子どもたちと大人たち。素晴らしいです。
旅の前と後で大きく成長しているのは間違いない!でしょうね。


このブックレットをぜひ拝読したいと思いましたが、どのようにしたら入手できますか?

投稿: narupin | 2009年11月16日 (月) 10時15分

narupinさん、ブックレットに興味を持っていただいて、ありがとうございます。
価格は700円。

購入方法は・・・
○11月21日の和歌山県橋本市でのシンポジウムに参加して、その会場で買う。会場で売っているそうです。

○きのくにに見学、もしくは各校のウインタースクールに参加して、そこで買う。(きのくに以外の場合は、そこで本が買えるかどうか事前に要問い合わせ)

○私(mami)に頼んで買ってきてもらう。後日送付。(薄くて軽いので、送料もあまりかからないと思います。シンポジウムに行くので、20日までに連絡いただければ買っておきます。)

こんなところでしょうか・・・?いずれにしても、ぜひぜひ手に入れてくださいませね。自由教育のすごさがぎゅぎゅっと詰まっていますよ!

投稿: mami | 2009年11月16日 (月) 17時16分

mamiさま

ブックレット入手についてお返事をありがとうございました。

息子がウインタースクールへ参加して、送迎の際に購入!というのが私の一番の希望であったりもしますが、実際に参加するかどうかは息子次第…ということで、きのくにへ直接問合せをしまして、送っていただけることになりました。その際『教育改革は体験学習から』も同封で。

この方法を取るのが自然だと思うのに、なぜすぐに頭に浮かばなかったのか自分でも情けなくなります。
お会いしたこともないmamiさまに「買って送っていただく」というような、お手を煩わせるようなご提案をさせてしまいまして、甚だ失礼なことで誠に申し訳ありませんでした。

届いたら真っ先に読ませていただきます。ぎゅぎゅっと詰まった自由教育のすごさを堪能したいと思います。

ありがとうございました。

投稿: narupin | 2009年11月19日 (木) 17時52分

narupinさん、こちらこそ、ごめんなさい。かえって気を遣わせてしまって・・・。
学園に連絡するのが一番早いかと思ったのですが、ここ(ブログ)に私が書いちゃってもいいのかな、と少し迷って、遠回りな提案をしてしまいました。

いずれにしても、手に入りそうで、よかったですね。私もうれしいです。また感想などありましたら、お聞かせくださいね。

投稿: mami | 2009年11月19日 (木) 23時23分

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