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2009年7月28日 (火)

教育システムが親子関係をつくる

ブログを書いたり、堀さんの講演会を企画したりするたび、「どんなふうに書こうかな」と考えて、昔の資料を引っ張りだしてくることが多いのです。そういうものを、何度も読み返し、また、感動に浸ってしまうのです。


先日見つけたのは、2000年の7月30日の『子どもの心にふれる』と題した、きのくに夏期講座(大人向け)に出席したときのメモ書きでした。2000年7月、ということは、Fが転入して4ヶ月後のことですね。

せっかくFが帰宅している夏休みだったけれど、「こういうのはできるだけ聞いておいたほうがよいだろう」というのは、きのくにと出会ってから、強く感じていたことだったので、わざわざ、その夏期講座のために、和歌山へとでかけました。


そのときの講師は、滝内氏(大阪経済大学教授)と野田正彰氏(精神科医、関西学院大学教授)と堀さん。


野田さんのお話のところで、こんなメモ書きを残しています。


【教育システムが親子関係をつくっている。
・一緒に生きていることを楽しんでいるとはいえない。
・親が子に対して「あなたは何がしたいの?何に興味があるの?」と聞くことが失われてきた。これを阻害する教育システムを変えていかなくてはならない。】


今読み返しても、心に響く言葉です。


私は、自分の親から、「何がしたいの?何に興味があるの?」と聞かれたことは一度もありません。

「こんな成績で、どうするの」
「あんたが○○大学に入ってくれたら、お母さん、うれしいな〜。」
「今度はずいぶん成績上がったね!」
「英語をやっとけば、将来役に立つよ」

こんな話しばっかりです。


あまりうまく行かなかった、母と私の関係ですが、「このままではいけない。私も、もっと自分のことを話してみよう。伝えないと、わからないもんね〜」と思って、このあいだ、私が今、何に関心を持っているのかについて、手紙を書いてみました。


きのくにのような教育を広めたいと思っていること。
未来の子どもたちのために、奥山保全の活動をはじめたこと。


全く関心を示してもらえませんでした。


夫と電話で話したときには、「mamiったら、よけいなことして、忙しいばっかりよね。あんなことしなけりゃいいのにね〜」と言ったそうです。


もともとこういう人だったのか、世間体を気にして、子どもの成績、学歴ばかりに関心を持つうちに、それが全てになってしまったのか・・・。


野田さんのコメントを読み返してみて、私の家族が、なぜ、バラバラで、暖かみに乏しかったのか、よく、わかりました。


誰だって、オンリーワン。

一人ひとり、かけがえのない存在のはずなのに、いつのまにか、成績、学歴、世間体、そんなことに支配されてしまって、「何を考えてるのか」「何に興味があるのか」「何がしたいのか」そんなことを知りたいとも思わなくなっている親子関係。

これは、寂しいものですよ。


今も、こういう親子関係で、寂しい思いをしている人が、たくさんいるんだろうなあ。


私は、きのくにで、子どもとともに生きる喜びを教えてもらった気がします。


きのくにで、成績なんてちっぽけな尺度でははかれない、魅力的なたくさんのすてきな子どもたちに会って、すご〜くおおらかな気持ちになれました。


私は、せま〜い世界に生きて、ずいぶんと、苦しんできたんだなあ。

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2009年7月20日 (月)

きのくには、いつもすてき

まず、例のスッポンちゃんですが、今日、金鱗湖という、湖というには小さい、池に逃がしてきました。

最初はぎょっとしたものの、2日間、お世話(お散歩させたりえさやったり)しているうちに、情がうつってしまって、手放すのが寂しかったです。weep でも、本人(本亀)も、小さな桶にいれられてるより、ひろいところに行きたかったみたいなんで、これでよかったですね。


さて、5月末に、大分で堀さんの講演会を行ったのですが、今度はそのときの参加者のかたが主催して、講演会を企画してくれました。

日にちは8月8日(土)の午後。何時からかはまだ決まってないそうですが、13時から16時のあいだのどこかになりそうです。場所は津久見市民会館。私も行ったことのないところなのですが、大分市内から45分くらいはかかるのかな・・・?また、はっきり決まり次第、アップします。


私は「協力」という立場で関わっているのですが、今回はまた演題も違うので、どんなふうにまとめようか、と本を読み返したり、過去のお便りを引っ張りだしたりしていました。

そうすると、すてきな文章ばっかりで、つい、読みふけっちゃうんですよね〜。

その中で、特にご紹介したいものがありました。

これは、「よくばりキッチン」という小学校のプロジェクトに入っていたときの、お便りです。2002年3月末のものです。一年を締めくくって、担任が文章を書いてくださっています。最後の三分の一くらいを抜粋します。


【キッチンの子ども(きのくにの子ども)といると、鳥肌がたつぐらい感動したり心が嬉しさでいっぱいになる時があり、この子たちといられる今に幸せを感じています。

子どもたちはやさしくて自主性がある。

例えば、一緒にパンをつくっている時、大きい子は必ず小さい子に「パン生地こねたい?」「材料切りたい?」と聞いてあげて、メインとなる楽しい活動を小さい子にさせてあげるのです。

「自分も1年生の時は、○○ちゃんに教えてもらって・・・」と、自分が経験したことを下の子に伝えていく。心に余裕がないとできない、すばらしいことです。

1年生のケンカについてミーティングをした時も、ケンカを責める意見は一つもなく、誰も嫌な気分にならないように言葉を選んで「コソコソ話はやめたほうがいい」「仲間はずれにしていなくても、まわりにいて何も言わなかったら、仲間はずれにしていることと同じやで」と、一人が困っていることをみんなの問題として、真剣に考えてくれます。

旅行にいくと、大人がいなくても、布団の上げ下ろしから部屋のそうじまで、全部自分たちでするのです。

今回は大人が宿泊代を払いに行って、部屋に帰ってくると「○○子のお布団たたんでおいたから。忙しいと思って。」と言われ、どれだけ嬉しかったことか。

それに、旅行に行くと、見学先の人に必ずほめられるのです。

今回は歴史資料館の人に「行儀がいいし、みんなしっかりしていますね。どういう学校なのですか?」と質問され、「いろんな学校の子どもが来るけれど、展示物を見る様子が全然違いますね」と、子どもたちに「しっかり、よく見てくれてありがとう」と言葉をかけてくださいました。

こんな出来事はよくあることで、そのたびに誇らしく、子どもたちと一緒にいろんなところに行く楽しみでもあります。

ほんとうに信頼できる子どもたち。一年間このメンバーで楽しく活動でき、今、充実感でいっぱいです。】


今読んでも、泣けて来ちゃう文章です。


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2009年7月18日 (土)

でた!

でた!
すみません、教育と全然関係ないんですが・・・
さっき我が家にスッポンがでたんです。この炎天下、どうやって来たのか。
で、この子、どうしましょ。
明日、川まで逃がしに行く?観光客がわんさか通る道、スッポン入りのバケツ持って歩く?
どうしよう。

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2009年7月13日 (月)

第三回りらフェスティバル

7月19日(日)、りら創造芸術高等専修学校にて、『火が心をつなぐ夏祭り』と題したフェスティバルが開かれます。

15時から食べ物や作品の出店があり、16時30分からミュージカルやダンスなどのコンサートがはじまります。

詳しいことは、下記HPから、左下「フェスティバル」のところをクリックすると、2分程度の動画CMが流れます。とっても楽しそうです。

http://www.lyra-art.jp/

その他、生徒が作った学校紹介のDVDもみられます。

こういう学校が増えるといいですね。

若くエネルギー溢れる10代を、一日中机に向かって、勉強に明け暮れるなんて、もったいなすぎます。

好きなこと、やりたいことを、どんどん追求して、友だちとも深くかかわり成長していける高校生活のほうが、私は好きだな。・・・っていうか、そういう高校生活を送りたかったです。


この学校も、少人数ですが、だからこそ、一人ひとりの役割は大きいし、活躍の場も多いのではないかと思います。

「生徒の数が少ないと、もまれないから、大きな学校のほうがいいな」という人(主に親)がいますが、いくら生徒数が多くたって、みんなが、一斉に教師のほうを向いて授業を受ける毎日、他のクラスの人のことは名前も覚えてない、そんな生活で、人数が多いことに、意味があるのかな〜。


りらの生徒たちの発表とか、ダンスを見たことがあるのですが、こういうのを、みんなで話し合って作り上げていくって、大変だっただろうな、と思いました。けんかもしただろうし、気まずくもなったでしょう。でも、自己主張するべきときははっきり言わないと、やりたいことやれない。

こういう経験が、人としての成長を多いに助けるのだろうと感じます。

みなさま、ぜひ一度、りら創造芸術高等専修学校、見に行ってみてください。

8月5日から6日には、サマースクールが開かれるようです。チラシもってますので、見たい方、ファックスいたしますよ!


*フェスティバルのタイトル中、「つなぐ」は漢字なのですが、普通の「繋ぐ」じゃなくて、別の漢字だったので、でてきませんでした。すみません。

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2009年7月10日 (金)

海外研修へ出発

今夜関空から、きのくに国際高等専修学校の2年生は、イギリスに旅立ちます。

きの高の二年生は、約1ヶ月の海外研修が必修なのです。

行き先はイギリス。だいたい半分が旅行、半分がキルクハニティに滞在しての授業、となります。


ちょっとスケジュールを見てみます。

最初の8日間はスコットランド周遊で、スターリング見学、次の日はグレンコーでトレッキング、あとは、スカイ島、インヴァネス、アーガイル半島、キンタイア半島周遊。宿泊は、現地のユースホステルです。

どこに行くとか、どんなルートで、というのも、みんなでミーティングをして決めていきます。YHの予約も、電話やメールで、生徒たちがします。もちろん、英語で。


そしてスコットランド周遊のあとは、2週間キルクハニティに滞在して、英語の授業を英語で受けます。

きのくにからの引率の大人は3名。現地にもスタッフがいるので、英語の授業やその他の活動のサポートをしてくださいます。


残り一週間はヨーク、リバプール、ウェールズ、コッツウオルズなどを周り、ロンドンでは二日間ミュージカル鑑賞、そして帰国、となります。


いいな〜。スケジュールを見ている私まで、ワクワクしてきます。


でも、行く前に、レポート提出、が課せられているのです!

行った後にももちろんレポートを書くのですが、行く前にもっていうのが、すごいですね〜。鍛えられます。

二年生になったとたん、生徒がつくるお便りに、「レポートが終わらん」「レポートが大変」ということばが増えてきて、「ああ、みんな苦労してるなあ」と思っていました。


昨日Nに電話して、「レポート終わった?」と聞いたら、「やっと、おととい終わった」とのこと。

出せばいいというものではなく、担当の大人が読んでOKがでないとだめなんだそうです。「大変だった」と言いながら、なんとなく、声が力強かったです。自信になったのかな?

「知りたいことやったけん、○○さん(担任)にもアドバイスもらって、書いた」とのこと。


そして、ギター好きのNが、一ヶ月もギターを弾けないので、どうするのかと思ったら、「読書する」というので、これまたびっくり。

「ハリーポッターの英語版持って行くんだ。もう、4、50ページ読んだよ。で、機内では、“オオカミ族の少年”読むつもり」と、しっかり考えているのです。


ちゃんと自分で考えているんだなあ。


帰国は8月8日の予定です。

レポートのこと、旅行のこと、授業のこと、ミーティングのこと、い〜っぱい聞いちゃおう!で、ここでまた、書きますね!

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2009年7月 9日 (木)

メール復旧・・・かな?

ただいまメール復旧いたしました。お騒がせいたしました。←と先ほど書いたのですが、いまいち不安定です。もしメールをお送りいただいて、3日以上たっても私から返事が来ない場合は、その旨、コメントしてください。

なお、これまでにメールを送ってくださった方で、私から返事の届いていないかたがいらっしゃいましたらご連絡ください。必ずお返事しています。

普通のメールでも迷惑メールにまぎれる場合が多く、これまで、「迷惑メール」に分類されたものは、一日で削除される設定になっていました。なので、消えたメールがあるかもしれません。

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2009年7月 8日 (水)

メール不具合のお知らせ

プロフィールページからメール送信ができるようになっているのですが、ただいま不具合が生じまして、受診できません。6日までは受診できていたと思います。治り次第ご連絡いたしますので、それまで、メール送信はお待ちください。(他のアドレスをご存知のかたは、そちらをお使いください。)

なお、コメントは送れるようです。

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2009年7月 4日 (土)

南アルプス子どもの村小学校

南アルプス子どもの村小学校が、今年10月に、いよいよ開校です!

8月にはサマースクールも開かれます。

詳しいことは、ホームページをご覧ください。

http://www.kinokuni.ac.jp/nc/html/htdocs/index.php

南アルプスのページ、開校準備の様子が載っていて、とてもよい雰囲気です。見てるだけで幸せな気持ちになります。

きっと、ここで、また、幸せな親子が増えるんだわ〜!


現在、ほとんどの学校は、教師中心であり、みんなが一斉に同じことをやらなければならないところです。私には、とても息苦しい場所でした。「学力」は記憶の量ではかられます。


子どもの村では、子ども中心。子どもたちがいろいろなことを決めるのです。一人ひとりの違いや興味が尊重されるので、子どもたちは、自分も他の子のことも尊重できるようになります。

教師は権威にすがるのでなく、子どもたちの心に寄り添い、受け入れ、子どもたちが楽しく活動や学習できるために必要なことを考え、用意してくれます。忙しくても、子どもたちのためによいことを、と考えて、走り回っている様子をみて、子どもたちは、自然と学校の大人を信頼し、尊敬するようになるのです。

「先生」と呼ばなくたって、タメ口で話したって、敬意をはらっているのです。


こういう学校のほうが多い社会になってほしいものです。


でも、学校をつくるって、ほんとうに大変なんだと思います。たぶん、私なんかが想像もできないくらい。

せめて私にできることは、伝えること、そして、あとは・・・。


この間、すてきな髪留めを見つけて、「買おうかな」と手にとったけど、やめときました。なくたって、困らないもんね。

その分、それを「買ったつもり」で、「きのくに貯金」にためておきましょっとyen


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