教育システムが親子関係をつくる
ブログを書いたり、堀さんの講演会を企画したりするたび、「どんなふうに書こうかな」と考えて、昔の資料を引っ張りだしてくることが多いのです。そういうものを、何度も読み返し、また、感動に浸ってしまうのです。
先日見つけたのは、2000年の7月30日の『子どもの心にふれる』と題した、きのくに夏期講座(大人向け)に出席したときのメモ書きでした。2000年7月、ということは、Fが転入して4ヶ月後のことですね。
せっかくFが帰宅している夏休みだったけれど、「こういうのはできるだけ聞いておいたほうがよいだろう」というのは、きのくにと出会ってから、強く感じていたことだったので、わざわざ、その夏期講座のために、和歌山へとでかけました。
そのときの講師は、滝内氏(大阪経済大学教授)と野田正彰氏(精神科医、関西学院大学教授)と堀さん。
野田さんのお話のところで、こんなメモ書きを残しています。
【教育システムが親子関係をつくっている。
・一緒に生きていることを楽しんでいるとはいえない。
・親が子に対して「あなたは何がしたいの?何に興味があるの?」と聞くことが失われてきた。これを阻害する教育システムを変えていかなくてはならない。】
今読み返しても、心に響く言葉です。
私は、自分の親から、「何がしたいの?何に興味があるの?」と聞かれたことは一度もありません。
「こんな成績で、どうするの」
「あんたが○○大学に入ってくれたら、お母さん、うれしいな〜。」
「今度はずいぶん成績上がったね!」
「英語をやっとけば、将来役に立つよ」
こんな話しばっかりです。
あまりうまく行かなかった、母と私の関係ですが、「このままではいけない。私も、もっと自分のことを話してみよう。伝えないと、わからないもんね〜」と思って、このあいだ、私が今、何に関心を持っているのかについて、手紙を書いてみました。
きのくにのような教育を広めたいと思っていること。
未来の子どもたちのために、奥山保全の活動をはじめたこと。
全く関心を示してもらえませんでした。
夫と電話で話したときには、「mamiったら、よけいなことして、忙しいばっかりよね。あんなことしなけりゃいいのにね〜」と言ったそうです。
もともとこういう人だったのか、世間体を気にして、子どもの成績、学歴ばかりに関心を持つうちに、それが全てになってしまったのか・・・。
野田さんのコメントを読み返してみて、私の家族が、なぜ、バラバラで、暖かみに乏しかったのか、よく、わかりました。
誰だって、オンリーワン。
一人ひとり、かけがえのない存在のはずなのに、いつのまにか、成績、学歴、世間体、そんなことに支配されてしまって、「何を考えてるのか」「何に興味があるのか」「何がしたいのか」そんなことを知りたいとも思わなくなっている親子関係。
これは、寂しいものですよ。
今も、こういう親子関係で、寂しい思いをしている人が、たくさんいるんだろうなあ。
私は、きのくにで、子どもとともに生きる喜びを教えてもらった気がします。
きのくにで、成績なんてちっぽけな尺度でははかれない、魅力的なたくさんのすてきな子どもたちに会って、すご〜くおおらかな気持ちになれました。
私は、せま〜い世界に生きて、ずいぶんと、苦しんできたんだなあ。



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