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2009年5月23日 (土)

北九州子どもの村小学校ー追記あり

先日、堀さんの講演会情報が新聞(県内版)に掲載されました。

欄はスペースに限りがあるので、掘さんの肩書きは、「北九州子どもの村小学校 学園長」だけしか書けませんでした。

ここのところ、「北九州子どもの村小学校」で検索して、当ブログにおいでになるかたが急増していますので、たぶん、その新聞情報から、「どういう学校?」と思って調べてくださっているのではないでしょうか。

ただ残念なことに、今現在、「北九州子どもの村小学校」のホームページは更新中なので、見ることができません。検索してくださったかたがた、大変申し訳ありません。

北九州子どもの村小学校HPがアップされました!
http://k-children.jp/


下記の、「ひらおだいはGrande!ー北九州ー」でも学校の様子を見ることができます。ご参考にしてください。

http://blog.goo.ne.jp/quattro-stagione-collina/


2006年4月、北九州に「ひらおだい四季の丘小学校」が誕生しました。この学校は、きのくに子どもの村学園の理念に感動した人たちが作った学校です。

2009年4月からは、きのくにの姉妹校となり、より自由主義教育の理念を明確にした学校へと進化しています。


私の息子たちが小学生の頃は、自由教育を選ぼうと思えば、きのくに子どもの村学園のある、和歌山へ行くしかありませんでした。

それが今では、福井県にも、山梨県にも、長野県にも、そして、北九州にも広がっています。


Fが小学校卒業のとき、「きのくにのような学校が世界中にできてほしいです」と言ったことばが、少しずつ、ホントになりそうです。

まだまだ知らない人の多い自由教育という概念、そして、北九州子どもの村小学校、多くの人に知ってもらいたいです。

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2009年5月22日 (金)

ニイルに学ぶ

きのくに子どもの村学園のなかに、「きのくに教育研究所」という部署(といっていいのかな?)があって、冊子を出版したり、シンポジウムを企画したりしています。

今、私が読み返しているのは、その、「きのくに教育研究所」が1999年に出版した『ニイル研究ー特集・ニイルに学ぶ』という本です。

この中には、現在きのくにのスタッフをしている方々の文章も載っています。正直な言葉の数々に、「ああ、こんなふうにして、ニイルを学んで、子どもたちと接しているから、きのくには、あんなにあったかいんだなあ」と思いました。

現在も、学園内での研修や、イギリスへの研修旅行などで、スタッフは研鑽を積んでいます。


『ニイル研究』の中から、すてきな文章、少し抜粋します。


【ー前略ー 学生時代、教育というのは、教師から子どもに与えなければならないものだと信じていた。子どもが大人によって準備されたものを、とにかく退屈しないで、忙しく取り組む姿。休みなく鉛筆を走らせ、手を挙げたりして活発にのぞむ姿が見られる授業。

こういう授業を教師はしたいと考える。そして、何もしないでいる子は注意をする。それは怠けであり、学校ではいけないことであるはずだからである。

しかし、クラスの中には、みんなと同じペースで進められない子がいて、どうしても時間を持て余す。楽しい活動をする時でも、生き生きした子どもの後ろには、参加できない子、フラフラしている子がいる。

私は、こうした子は、どうしたら生き生きと授業に参加してくるのだろう、と考えていた時期があった。

堀さんと共に参加した旅行で、サマーヒルへ行った時、ゾーイが言った。

「フラフラしている子、何もしない子はサマーヒルにもいます、でも、私たちは、『何もしない』という、そのことに意味があるのだと考えています。」

私は、「何もしない」ということは、進歩や成長がない、ということだと思っていたが、何もしないことを、成長の一つ、もしくは成長の過程なのだと考えると、心の中にあったモヤモヤしたものが吹き飛んでいったような気持ちがした。


教師は皆、子どもが活発であったり、意見を言ったり、文章をたくさん書いたりするのを見て、安心するはずだ。そうでない子がいると、焦ってしまう。

しかし、今、ここにいる子の気持ちが熟していなければ、どんなに楽しい活動を用意しても、子どもには響かないのだ。その時、教師は無力である。子どもに猶予を与え、待ってあげることこそ必要とされる場合だってある。

きのくにでの5年間で、ニイルの言うように、教育というのは焦ってするものではなく、子どものそばにいて、気長に待つことが大切だということ、そして、今まで家庭において、また、学校において、自分自身であることを許されなかった子にとってはなおさら、たくさんの時間を与えてあげなくてはいけないということを実感した。】
(*ソーイさんはニイルの娘で、現在サマーヒルスクールを運営しています。)


この文章を書かれたスタッフには、うちの息子たちも大変お世話になり、ほんとうに暖かく見守ってもらいました。今思い出しても、じ〜んと、胸が熱くなることが、いろいろと浮かんできます。


他のかたのも、全部載せたいくらいなのですが、我慢して(?)あと一つだけ、抜粋します。


【“ニイル”を知ったのは8年前。運良くきのくにで働くことになってからだ。それまでは、全く知らなかった。

きのくにでニイルのことをいろいろ知ることができた。最初は、正直いってニイルのたくさんのことばを受け入れられないのではなく、どういうことなのか理解できなかった。

でも、8年きのくにで生活し、子どもと関わりを持って、少しはわかってきたように思う。

また、自分に子どもができてからもより一層、気をつけないといけないことや、もっと勉強しないといけないことに気づいた。例えば、日頃の会話の中で、可愛さのあまり、「パパのこと好き?」と尋ね、「うん、好き」と言うまで、平気で連発していた、その他にもいっぱいある。

こういう日常の平凡な会話でも、子どもに負担をかけることなど、ニイルやきのくにに出会っていなければ、何も気づかずに通りすぎてしまったことだと思う。 ー後略ー】


うんうん、と、うなずきながら読んでしまいました。私も、これまでの、子どもとの会話で、思い当たることがたくさんあります。


こういうニイルの思想をスタッフがしっかりと学んでいる学校って、なんて安心感があるんでしょう。


私もまだまだ勉強しなくちゃ!

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2009年5月18日 (月)

堀さん講演会まであと2週間!

5月初めに決まって、ばたばたと準備してきた堀さんの講演会。

思いつくところにはすべてチラシをお送りし、今週末には新聞2紙にも講演会情報として、載せてもらえる予定。やるだけのことはやった、と、少し安堵しています。

ちらほら参加申し込みが届き始めました。チョーうれしい!!


ご連絡くださったみなさま、どうもありがとうございます。


ところで、堀さんのこともきのくにのことも、初めて聞いた、というかた、ご参考までに、関連サイト、書籍をご案内いたします。

まずは「きのくに子どもの村学園」のHPがあります、そこには、堀さんの著書、その他関連書籍、サマースクールや講演会の日程なども記載されています。ぜひご覧ください。

当日は『自由学校の設計』を、販売する予定です。私がきのくにに出会うきっかけとなった本です。


それから、当ブログの右側【仲間】のところに、『ひらおだいはGrande!!ー北九州ー』というブログがあります。これは、北九州子どもの村小学校の保護者さんが書かれています。タイムリーに様子をかいま見ることができますよ。


もうひとつ、こちら↓は、『きのくに保護者のブログ』です。
http://kinokuni-hogosya.blog.so-net.ne.jp/

今年一年生で入学されたところのお母さんが書かれています。うちはもう、息子たちが大きくなってしまったので、小学校の情報がなかなか入ってきません。こちらのブログは、私にも昔を思い出させてくれて、新鮮な気持ちがよみがえります。


長男のFはもう卒業してしまったし、Nはきの高の二年生。もう、みんな、それぞれの道を歩み始めています。

私は、まず仕事は毎日のことで、もちろんちゃんとやっていくのですが、それとは別に、ライフワークとしてやりたいのは、きのくにの教育を広めることと、自然保護活動をすることです。

自然保護活動に関しては、また追々書くとして、なぜ、きのくにの教育に関わり続けたいと思うのか、ということを考えてみました。


それは、なんといっても、息子たちの成長を間近に見てきたから、というのがあります。そして、決定打は、Fがきのくに子どもの村中学校を卒業するときに言ったひと言です。

「おとうさん、おかあさん、きのくにを見つけてくれてありがとう。」


子どもが、行かせてくれたことを感謝したくなる学校、多くの人に、知ってほしいです。

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2009年5月16日 (土)

三原則と愛校心

この間の連休中の話しです。バイトさきでのこと。

Nがお客さんにお料理を持っていったら、ひょんなことから話しがはずみ、話題が学校のことになったそうです。

そのお客さんは、きのくにのことにとても関心を示し、帰り際、「君と会えてよかったよ!」と、背中をポンとたたいて行ったそうです。


その夜、学校のことをもう少し聞かせてほしいと、Nご指名でお店に電話があったのです!それで、お店も忙しくなかったので、10分くらい話したそうな。

Nも帰宅してから、「バイトときのくにがつながるなんてなあ〜」と、興奮気味に、話しをしてくれました。


私:「で、学校のことって、プロジェクトのこととか話したん?」

N:「うん、でもまあ、あんまり詳しい話しはできなかったけど、三原則のこととか・・・」

私:「えっ?三原則って、あれ?」

N:「うん、自己決定、個性尊重、体験学習、のこと」

私:「え〜っ?あんた、そんなのすぐに言葉にでてくるん?すごいね。」

と、驚いたことでした。


きっと、堀さんが折りにふれて話してくれていたのでしょう。高校生ともなると、しっかり受け止めていて、人に話しができるくらいになっているのですね。

そして、バイトから帰ってきたときのNのうれしそうな顔!人からきのくにのことに興味を持ってもらったり、「いい学校だね」と言われるのが、とてもうれしいのです。

自分が育った学校を、こんなに愛せるなんて、ほんとうに幸せなことです。

幸せな学校時代を過ごせたなら、愛校心なんて、自然にわき上がってくるものなんですね!

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2009年5月12日 (火)

問題の親

このあいだ、Fが、「俺、ニイル、読んでみようかな」というので、びっくりした。

「ニイルはきのくににとって、大切な人なのに、今までちゃんと読んだことがなかったから」だそうな。


そう、A.S.ニイルは、きのくに子どもの村学園にとって、なくてはならない存在。きのくにの学園長の堀さんが学生時代、ニイルのつくった自由主義の学校、『サマーヒルスクール』に感銘を受け、研究し、訪問し、多大な影響を受けて、きのくにをつくったのだから。


堀さんは、ニイルの本を、たくさん翻訳している。

私も、きのくにと出会ってからニイルのことを知り、何冊か本を読んだ。

「こんなに子どもの心理を洞察できる人がいるのか!」と、とても驚いて、子どもの見方が変わったし、自分自身の心のありかたが、すごくかわったと思う。


でも、ここ数年、ニイルの本を読み返すことなく過ぎていたことに気がついて、また、手にとってみた。そして、読み返し始めた。

やっぱり、ニイルって、すごい!


そうだそうだ!って言いたくなったところ、ちょっと、抜き出してみましょ。


【心配性の親たちは、しばしば次のような疑問を表明する。これは、私が講演をした後でよく出される質問のなかにもあらわれている。


「でも、子どもたちは、大人になってから気が変わって、どうして勉強するようにもっと強制してくれなかったのか、といって私たち親をせめないでしょうか?

たとえば音楽です。もし子どもが七歳の時に練習するようにいわれなかったら、二十歳になった時、どうして熟練の演奏家になれるでしょうか。子どもたちが私たちに面と向かって『どうして無理にでも練習させなかったのか』と叫んだりしたら、どう答えたらいいのでしょう?」


ー略ー 私は次のように答えた。


「あなたのお子さんに音楽の才能があるなら、五歳のときにピアノを弾くでしょう。やめさせようと思ってもやめないでしょう。もし、あなたのお子さんに音楽の才能がないとすれば、たとえ強制的に練習させたところで、世の中の人は、特別にありがたいとも思わないでしょう。

たしかに親が強制的に練習をさせなかったからといって、子どもが親に恨みを抱くようなケースもないとはいえないでしょう。

しかし、そのような不満を抱くような子どもが一人いたとしても、そのほかの何千という子どもが音楽の授業に抱いている不満と憎しみとを天秤にかけてみてください。


それだけではありません。


子どもが親に対して、ピアノを練習するように強制してくれなかったといって恨みを抱く時、ほんとうはピアノは象徴にすぎないのです。

『ピアノを弾くように強制してくれなかった・・・』というのは、『ぼくが人生でうまくいかないのは親のせいだ』という意味なのです。弱い人間が責任を他人に転嫁するときによく使う手なのです。」
ニイル選集 ② 『問題の親』 より ( 黎明書房 )


たしか、当時も感動して読んだと思うのだけれど、息子たちがきのくにで育った今読み返すと、よりはっきりと、ニイルの言うことが理解できる。


Fは、今、クラシックギターで身をたてるべく、練習に励んでいる。本格的にはじめたのは、14歳と、この世界では、遅いスタートだった。おまけに、きのくにでは、いわゆる、『音楽の授業』というのもないので、楽譜もよめなかった。

それが丸三年が過ぎたいま、ソルフェージュの先生にも「大進歩!」と言われるほどで、演奏のほうも、ぐんぐんよくなっている。簡単なものなら、編曲もこなすようになった。

とにかく本人が、ギターが好きでたまらないらしく、ものすごく集中して練習する。


ニイルの文章は、ときに、過激な感じがすることもあるが、私は大好き。


しばらくは、ニイルの再読で楽しもう。

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2009年5月 7日 (木)

堀真一郎氏講演会 in 大分

きのくに子どもの村学園 学園長の堀真一郎氏の講演会を行います。

子育て講座 1
『創造的な子どもに育てるー伸びる子と伸びにくい子ー』

とき: 5月31日(日曜日) 14時

ところ: コンパルホール(大分市府内町) 3階 309室

堀さんが大分でお話してくださるのはめったにありません。みなさま、ぜひおいでください。といっても、小さな会場です。資料の準備の都合もございますので、参加してくださるかたは、ご一報くだされば幸いです。

(プロフィールページからメール送信できます。)

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