2月28日は、クラーク記念国際高等学校通信制の卒業式でした。課題提出がけっこう大変で、最初はどうなることかと思いましたが、Fも無事卒業です。
ココ何年も、きのくにの「卒業を祝う会」しか見たことがなかったから、いわゆる卒業「式」ってどんなんかな〜、と楽しみにでかけました。
通信制だからかな、「形式的」度は、だいぶましなほうだと思いました。
来賓の挨拶も一人だけだし、卒業生(約100人)は証書をもらったあと、ひと言述べる時間もあるし。
といっても、多くの人が「ありがとう」だけで、ほんとうに「ひと言」なんだけど。
でも、なかには、茶髪だったり、ツンツンに髪を立てたり、超ミニスカだったりの子たちが、「とうちゃん、かあちゃん、ありがとう」とか「女手一つで育ててくれてありがとう」「卒業できてよかった〜」なんて言ったりするのは、微笑ましいものです。
おひとり、大変知的な感じの、年配の女性がいらっしゃいました。Fが「いい感じのおばさんがいて、よく話すよ」と言っていたかただと思いました。
後で夫が話しを聞いたところによると、すでに介護の現場で働いていて、チーフをしている57才。でも、仕事に必要な資格をとるに当たって、「高校卒業資格」は不可欠ということで、三年前、一念発起してクラークに入学したそうです。
いろんな人がいる、服装も各自の自由、という点では、なかなかすてきな卒業式です。
でも、卒業生が入場するときには、教師が先導してきたのでびっくり。卒業証書をもらった後、席につくときも、事細かに誘導していて、幼稚園みたい、と思いました。リハーサルもしたのに。
最後は、送辞と答辞です。
送辞は同じく通信制の二年生の女の子が、用意してきた文章を、上手に読み上げました。通信生は、別の学年との接点がほとんどありませんから、文章を考えるのも、難しいだろうなあ、と思いました。「先輩がたのように頑張りたいです」「やさしい先輩がたばかりでした」って、そんなに交流があったのかな?
答辞は、数日前にFが頼まれ、することになりました。
先生は、「文章できたら、メールでいいから、送ってね」と言っていたそうですが、Fは、「その場で感じたことを話したい」ということで、文章を、書いて準備する、ということはしませんでした。先生は心配でたまらなかったらしく、電話で、「どんな話しするの?」と聞いてきたそうです。
私も、Fなら、文章を用意しなくても大丈夫、とは思っていましたが、なにせ、「送辞」「答辞」という言葉も、今回初めて知ったことなので、(もちろん、聞いたこともありません)、「答辞」の役割、要するに、自分のことばかりしゃべるのでなく、三年生を代表して、ということが、わかってるかな、と、それがちょっと気がかりでした。
が、取り越し苦労でした。見事でした。
だいたいですが、こんな感じの話しでした。
「文章を用意していませんので、この場の感覚で、話しをします。まず、みなさん、保護者のかた、卒業おめでとうございます。・・・と、僕が言うのも変ですが・・・。(本人、会場、笑)」
と、最初に場を和ませつつ、高校三年間で、目標としていた、「ギターの修行、クラークの勉強、アルバイト」を頑張れたこと、他県からの入学だったので、大変だったこと、先生がた、親への感謝の気持ち、夢、進む道はみんな違うけど、夢に向かって頑張っていこう、というようなことを、笑顔で簡潔に述べていました。
その後、ギターの演奏もさせていただくことになっていまして、短い時間でしたが、堂々と弾いていました。
それにしても、心のこもった自分のことばで話しができる、というのは、きのくにの教育の賜物ではないかと思います。
自分をよく見せようと力が入ることなく、ほんとうに自然体で話しができるのです。そういう子を、きのくにでたくさん見てきました。
この「賜物」を生む、きのくにの教育、今回の場合、特に、具体的に、どういうところが効果的だったのか、思いつくまま列挙してみます。
・しょっちゅうミーティングがあって、自分の考えを述べる機会が多い
・机に向かっての授業でなく、いろんな活動をしてきたので、社会性が身についている
・「失敗する権利」を認められてきたので、「失敗したらどうしよう」「間違ったらどうしよう」と、ビクビクすることがあまりない
う〜ん、列挙するのも難しいですね。
要するに、心が解放されていて、自己肯定感がある、のひと言に尽きるのかな。
だから、「答辞」を聞いたことがなくても、その場の状況を理解し、柔軟に対処できるんだと思います。こういうのが、ほんとうの頭の良さなんだな、と感じました。
私が、「昨日のこと、ブログに書くよ。きのくにの教育がやっぱりすごいってこと、書きたいから。」と、Fに言いましたら、「ただの親バカと思われるよ」と言うのです。
やっぱり、そう思いますか?
確かに親バカですが、それ以上に、きのくにバカなんですが・・・。
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