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2008年3月 8日 (土)

しつけ・・・?

最近、歯医者さんに来る子どもたちに、治療が終わったら、こんな、消しゴムのおもちゃをあげています。なかなかよくできていて、ほんとにけん玉やコマとして遊べるんです。種類も多くて、アイスクリーム、シューズ、はさみ、鉛筆削り、ドーナツ、などなど。

Photo

この間来た子は、もう三回目なんだけど、毎回喜んでくれて、今日は悩んだすえ、お守り型消しゴムに決めました。

「ありがとう」とうれしそうに言って、治療台からおりて行きます。

お守り型を見つけ出したのがよほどうれしかったのか、お会計をするお母さんのとなりに来て、また、「これ、ありがとう」と言います。こんなに素直に喜んでくれたら、こっちもうれしくなってしまいます。

「かわいい子だなあ」と思っていたら、お母さんが、ぴしゃりと一言。

「ありがとう ございます でしょ!」


小学校の低学年だもん、「ありがとう」で十分だよ〜。それに、とっても心がこもった「ありがとう」だもの、私は十分気持ちが通じたの。

心が伴って初めて言葉は相手の届くと思う。


親はしつけをきちんとして、人から褒められるような子にしたいと思うのかもしれないけど、それが子どもを萎縮させることになっていないかな?

親がおおらかで、子どもも、「ばいば〜い」なんて、言いながら帰っていくような子のほうが、中学、高校になるあたりから、ぐっと大人になって、「さようなら〜」「ありがとうございました」と、自然に言うようになるから不思議です。口うるさい親御さんのところの子どもは、ものすごく無口になります。これ、不思議と共通しています。

人とコミュニケーションをとることに、恐れがあるかないか。子どものころの素直な発言を、受け入れられたか細かく注意されてきたかでは、その後の人生に大きな違をつくると思う。


私は小学4年生くらいのとき、母が茶道を教えていて、その関係で、夏の納涼お茶会、というのに行きました。母はしつけの行き届いた〈自慢の〉娘をお弟子さんや師匠に見せたかったらしく、私をあちこちの集まりにつれていきました。

そのうちの誰かに、「いいお嬢さんねえ」だか「かしこそうな娘さんで」みたいなことを言われて、私は「いや、そんな・・・」と言ったんです。

帰りに母が言いました。

「mamiちゃん、あのとき、いや、って言ったでしょ。あれはよくないよ。いいえ、と言わなくちゃ。お母さん恥ずかしかった」と言われました。

確かにあのときから、私は、言葉を発することに、少し勇気がいるようになりました。


注:今は多少(?)治りまして、ばりばりしゃべっています!

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コメント

息子きのくににはいって入って1年もたたないころ 
中学生のお兄ちゃんに挨拶しているところを目撃
「よっ!」と軽く挨拶
中学生のお兄ちゃんも息子に「よっ!」と挨拶。
あの時息子に 年上の人に「よっ!」はないでしょ 
ちゃんとこんにちは とか おはようございます って いおうよ。と話したところ
「だってね おはようございますとかだと 緊張していえないし 
気持ちが通じないんだもん よっ!だと 気持ちがこもるんだ 
それにおにいちゃんも すぐよっ!っいってくれるよ」といわれ 
ハッとし 涙ぐんだ自分を思い出します 
私は大事なことを置き忘れかけており 
1番大切なことを 息子は日常で行動しており 
親という体裁にとらわれている自分をとても強く感じた出来事でした。
きのくにで 色々教えていただいております。おほほっ。

投稿: YOKO | 2008年3月10日 (月) 11時35分

YOKOさん、すてきなお話、ありがとうございます。私、こういう率直なお話を、聞くのもするのも、大好きです。

「だってね・・・」と自分の気持ちを言える息子さん、それでハッと気づけるYOKOさん、とてもすばらしいと思います。ぜひお会いして、お話したいです!

2007年5月22日の、『究極の選択?』という記事、YOKOさんはすでに読まれたかもしれませんが、まだのかたは、ぜひお読みください。

親がいろんな〈型〉やら〈壁〉やらを破って、自由になれる、そんなチャンスがいっぱい転がっているのが、きのくにだなあ、と思います。

投稿: mami | 2008年3月12日 (水) 00時02分

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