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2008年2月29日 (金)

心と体の支配

「前へならへ」「右向け〜右!」「休め」「小さく前へ〜ならへ!」「進め〜」

こんな号令で整列、行進をした経験のあるかた、たくさんいらっしゃいますよね?

私、さんざんやりました。小学校の運動会の練習のときなんて、人数が多いものだから、炎天下、泣きたくなるくらい延々とやらされました。

今振り返ると、教師も子どもたちも、なんてばかばかしいことに時間を費やしていたのだろうと思います。まるで軍隊でしたね。でも当時は、誰も問題視する人がいなかったのか、私も嫌だったけど、疑問も感じずにやってました。


この間見た、新藤兼人さんの映画、『陸に上がった軍艦』を見て、あのときのバカバカしさを思い出したのです。

新藤さんは既にシナリオライターとして、10年のキャリアがあったのですが、32歳で招集され、気の遠くなるような下働きをさせられます。

建物の掃除のため、整列してのぞうきんがけ。倒れれば水をぶっかけられて、吐いてしまえばそれに顔をこすりつけられる。演習では、木で作った戦車をロープで引っ張る側と、それに模造の地雷を投げつける側とにわかれての訓練。

食料確保のために、鯉の稚魚を池に放して、それが大きくなるようにハエをとってきて餌にする。

新藤さんは、「もうみんな、うんざりしてるんですよね。こんなことしてて、ほんとに役にたつのかなあと思いましたよ」、と言います。

そして、上官から理不尽な暴力を受け続ける毎日に、「抵抗しても無駄だ、という世界に身を置くと、人は野獣のようになるんです」と、当時を振り返っておられました。


それと比べると、私の小学校の時代はとても平和だったのでしょうけれど、教室から体育館に行く間も整列しなければならず、集会のときなど私語をしたり姿勢が悪かったりすると、殴られることもありました。


今はどうなんでしょうか?まさかそのようなことはないと思いますが、先日コメント欄で話題になった、『心のノート』を導入するあたり、心の支配が始まっているように感じます。敏感にアンテナを張っていなければ、と思う今日この頃です。

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