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2008年1月 8日 (火)

「学力」の質

1月7日付け朝日新聞の社説、なかなかよい内容でした。一部抜粋します。

【 ー略ー
学力低下は、PISA調査で勉強への意欲が際だって低いことと分ちがたく結びついている。単なる知識の量で成績や入試の合否が決まってしまう。そんな貧しい教育の姿に、学力危機の核心があるのではないだろうか。

教室で学んでいることが現実の生活に、今後の人生につながっていく。そして、何よりも考えることが楽しいという手応えをかんじさせることができるかどうか。そこが分かれ道になるだろう。

では、どうするか。
学力の質を転換させることである。

ー略ー

社会に出たら、教室で習った公式では解けない問題ばかりである。正解がわからない問いと向き合う力をつけることこそが、未来を拓く教育の役割だろう。
希望の苗木を、幹太く育てたい。】


よい内容だけれど、これって、ず〜っと前から堀さんが主張し、実践してきたことですよね。

堀さんは、きのくにで言うところの「考える力」とは、ということで、下記のような話しをしてくれたことがあります。
 *講演会のときのメモ書きをまとめました。

・まず、問題に敏感になること。「なんでだろう?」「どうして?」と思うこと。
・「なぜ?」と思ったら、それをよく見てみる、観察してみる。
・そして「じゃあ、考えられる原因はこれかな?」と仮説をたてる。
・その仮説を試してみる。
・たてた仮説でうまくいかなかったら、もう一度観察して考える。再考→失敗→再考、を繰り返す。

きのくにの子どもたちは、プロジェクトで常にこの繰り返しを実践していますから、「正解がわからない問いと向き合う力」がしっかりとついています。

先日紹介した気球作りなども、まさに、「疑問、観察、仮説、実験、再考」の要素がいっぱいです。しかも、自分たちが決めた、自分たちのやりたい活動を通して学べるのです。

Nを見ていても、考えることがとても楽しそうな様子です。気球作りの話しを聞いたときも、私が「大変そう〜」と思うところが、「困難を受けてたつ!」という感じなのです。

そのうえ、みんなで話し合って、友達と心を通わせながら学んでいますので、情緒が安定していて、とてもほがらかです。

生徒全員が教師と黒板のほうを向いて、「ここは試験にでるぞ〜」と言われながらとにかく覚えることに必死になり、順位付けまでされるながら「お勉強」していたのでは、なかなかこうはならないだろうな、と思います。

暗記中心の偏差値重視教育が、どれだけ多くの子どもたちの「真の学力」と「考える力」を奪っていることだろう、と暗澹たる気持ちになります。

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