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2007年10月15日 (月)

ホンモノに取り組む

先週、Nが入っているプロジェクト、道具製作所(以下、道具)から、活動の様子を知らせるお手紙が届きました。

じっくり読んで、あらためて、「きのくにってすごい!」と、また感動。なにに感動かというと、まず、やってることがホンモノなのです。

道具の主な活動の一つが、車に関することで、きのくに職員の車を整備して、車検に通したりします。今回のお手紙には、10月3日に体験した、陸運局での車検の様子が詳しく書かれていました。

今回の車検に関わったのは、男女あわせて4人、一回目のコースで不合格だったヘッドライトの光軸検査とバックライトの交換も、自分たちで行います。(もちろん、車検コースを運転するのは大人ですが。)

私は車のことは詳しくなくて、車検を自分でするなんて、とんでもないことですが、説明を読んで、「へえ、こういうふうにやってるんだ〜」と初めてのことばかりです。気の短い私には、とてもできそうにありません。


もっとも、道具は車のことばかりやっているわけではなく、グループごとに研究していることもあります。

今年は、「気球チーム」「ロケットチーム」「環境チーム」の三つに分かれて研究、作成しています。最後の「環境チーム」では、太陽熱温水器をつくっているそうです。


Nは気球チーム。今は、5m×7mの球皮を裁断して、それぞれを縫う仕事に入っているいるそうです。お便りに写真もでていましたが、体育館に布を広げて、待ち針をうっている様子が見られます。

昨夜Nと電話で話しましたが、「すげえ大変」とのことです。でも、声は生き生きしています。

そして、気球の球をつくるだけでなく、 熱をだして球を浮き上がらせることをしなければなりません。全体の大きさ、重さと、パワーの関係など、物理の計算が必要になってきます。

ここらあたりのことは、一学期末に、担任との懇談で、もう少し詳しく聞いたのですが、なんせ、数学、物理、と聞いただけで頭がくらくらしてくる私のこと、片っ端から忘れてしまいました。なので、この程度の説明しかできませんが、とにかく、ホンモノ、すごいんです!

彼らの根気強さ、積極性はどこからくるのかしら。

私は想像しただけで、「いやだ〜、面倒くさい。」と思ってしまいます。


一方このところあまり話題にでないFですが、こちらもまた、日々夢に向かって歩んでいます。

最近のトピックは、なんと、2年前までは楽譜も読めなかったFが、チェンンバロ奏者、小林道夫氏のコンサートで、譜めくりをする、という大役をこなしたことです。

*譜めくりとは:ピアニストの左側にすわって、譜面をめくってさしあげることです。


小林先生は偉大な音楽家で、長く東京で活躍されましたが、数年前、当地に移り住まれました。家が近かったり、ギタリストを目指している、ということからご縁ができて、時々遊びに行かせていただくようになりました。

うちの近くにアルテジオという美術館があるのですが、そこのサロンで毎月一回、チェンバロとピアノのコンサートをされていて、10月はゲストにヴァイオリン奏者のかたもこられるということで、そのときの譜めくりを頼まれたのです。

譜めくり・・・、慣れている人にはなんでもないことなのでしょうが、Fは楽譜を読めるようになってまだ2年にもならないくらいで、しかも、ピアノの楽譜には慣れていません。それでも、声をかけてもらうだけ光栄なことですから、彼もやりたかったのでしょう。


先生に電話して、譜めくりの練習(って、あるのか?)をさせてもらい、音源を借りてきて、下準備。日数にもあまり余裕はありませんでしたが、それでも逃げずに、いったん引き受けたら、できるだけのことをして臨みました。

「オレ、小林先生より緊張してると思うわ。」と言いながら出かけましたが、結果はバッチリで、先生にも「とてもやりやすかったよ」とほめられ、興奮して帰ってきました。


11月末には、また別会場で、チェロとの共演のときに譜めくりさせていただくそうで、今から楽しみにしています。今度は私も見に、じゃなくて、聞きに行こうと思っています。


Fの、自分が引き受けたことは逃げずに取り組む、っていう態度は、きのくにでの生活の中で培われてきたのかなあ、としみじみ思いました。

子どもだましでない、ホンモノの仕事に取り組ませてもらって、失敗しても、根気よく、「なんでだろう」「どうすればいいんだろう」というふうに考えられる。「もうやだ〜」って投げ出さない。そういうことを、学んできた人間は、ほんとうの強さを持っているんだな、と感じました。それは、点数では評価されない力です。そして、幸福に生きていく上で、とても大切なチカラなんだな、これが。

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コメント

うちも気球組です。

壮大な計画だよね〜

私も夜更かし会で担任から説明をしてもらったんだけど、もうその時点で頭パンクして理解はあきらめました。(>_<)


でもすごく楽しみ!
ミシンも担当してみた?と聞いたら、ミシンの足踏み部分を担当したっていうので、大物を縫うからか分業細かいな〜って言いました。
タイミングむずかしくないのかな?
面白いですね〜

投稿: remo | 2007年10月17日 (水) 10時18分

あ~ 書き忘れました。

譜めくりは、何回やっても難しいし、奏者によってもタイミングも違って、大変な役目です。
でも、一番近くでその演奏を感じることが出来る。
ものすごく貴重な経験です。
小林道夫さんはきっとFくんに伝えたいことがあるんでしょうね。
若者を育てたい気持ちもとっても強い方だと思います。

投稿: remo | 2007年10月17日 (水) 16時11分

remoさんとこも、気球チームでしたね〜。
「ミシンの足踏み部分担当」って・・・。すごい。これこそ心を一つにしないとできませんね〜。(笑)
私もそのあたりのこと、Nに聞いてみよう。

>一番近くでその演奏を感じることが出来る。
>ものすごく貴重な経験です。

こんな機会をいただけて、ほんとにありがたいことです。Fも小林先生の迫力に圧倒されたそうです。

人からたくさんの優しさを受けたら、いつか、それを次の世代に返していける、そういうってすてきだな、と思います。

それはそうと、remoさん、ブログ終わっちゃったのね〜。寂しいです。12月過ぎたら(ちょっとそれまで忙しいので)mixiのほう、マイミクお願いにあがります。そのときは、どうぞよろしくね!

投稿: mami | 2007年10月18日 (木) 14時04分

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