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2007年10月31日 (水)

体力も精神もタフですね

きのくに子どもの村学園では、今のところ、年に二回、【夜更かし会】があります。一学期最終日(7月)と運動会前夜です。

一学期最終日は、子どもたちも一緒に参加するので、人数も多く、飲み物食べ物なども持ち寄ったりして、とてもにぎやかななか、他の保護者、教員、寮母さんがたと、おしゃべりします。

運動会前夜は、子どもたちはいつも通り、寮の子は、寮に泊まっているので、参加するのは、教員と保護者だけになり、夏に比べて若干静かで、人数も少なくなります。

私は過去16回の夜更かし会のうち、最初の一回をのぞいて、あとはすべて15回、参加してきました。初めて参加したとき、さんちゃんが「毎回来たほうがいいですよ〜」と声をかけてくれたので、よくわからなかったけれど、忠実に守りました!!

そして今、毎回「参加してよかった〜」と、心から思います。毎回感動と気付きがあり、初耳話も聞けるんです。


前置きが長くなりましたが、今回も、よかったです!

私は、参加するとき、毎回ちょっとした目的を持って行きます。
○○さんと話す、とか、スタッフの△△さんに、あのことを聞いてみよう、とか、そんなことです。

今回は、修学旅行の引率をしてくれたスタッフのなかで、直樹の話しによくでてくるけれど、私はほとんど話したことがなかったかたがいて、その人と話してみよう、と思って参加しました。


そのスタッフAさんは、きのくにに来て、三年くらいの、若い女性です。隣には、同じく三年目のスタッフBさんがいらっしゃいました。

Nのこと、旅行のことなどを聞いた後で、率直に聞いてみました。

私:「ぶっちゃけ、きのくにをやめようと思ったこと、ありませんか?」

Aさん:「う〜ん、やめようっていうのはなかったけど、やっていけるかな〜、というのは思いました。」

私:「それは仕事がハードだから?」

Aさん:「ええ、でもね、それが年々、大丈夫になっていくんですよね〜(笑)。あれ、以前だったら私、無理だったのに、今はこなせてる、っていうか・・・。」

Bさん:「そうそう、なんか限界がどんどん高くなるっていうか・・・。最近、私、ふっと時間にゆとりがあるようなとき、何かやり残したことがあるような気がしちゃうんですよ〜。忙しくしてるのになれちゃって、時間がぽっと空くと、かえって不安になっちゃうんです〜。(笑)」

Aさん:「それにね、子どもたちもすごくしっかりしてるから、今回の修学旅行なんか、とっても楽でしたよ〜。なんでも子どもたちが自分たちで動いてくれるから。」


こんな話しを明るく笑いながら話してくれる彼女たち、ほんとにタフで、すてきです。こういう話しを聞いているうちに、自分も「タフじゃなくっちゃあ」という気になって、日常がまた、元気になってくるのです。私、もう毎日が楽しくって、忙しくって、幸せです。

きのくに保護者のみなさま、夜更かし会は、とにかく毎回参加すると、きのくにが十倍楽しめると思いますよ!


夜更かし会こぼれ話、続きはまた今度。

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2007年10月23日 (火)

やっぱり楽しかった〜、運動会!

一年前には、「運動会、あ〜、楽しかった」という記事を書いてます。で、一年たって、やっぱり楽かったんですよ、運動会。

で、今回もNは、「全部出た」、だそうです。今年目玉の「超 長距離」という種目では、一位狙いでトレーニング(夜、寮の周りを十週くらい走る)を重ね、見事いっちゃ〜く!

他にも、小さい子から大きい子まで、走っている子がたくさんいたそうです。

通学の子も、朝のバスが来る前に、「運動会の練習」と称して、早めに集合して走ったりしていたそうです。練習がないきのくにの運動会ですが、やりたい子は、それぞれのペースで、自由に準備をするって、いいなあ、と思いました。


きのくにのような運動会だったら、「走ってみようかな」「あの種目に出たいな」って、自分から思えるんです。そして、出なくても、誰からも責められることはありません。まあ、発展途上の親から、「あんた、何か出たら?」と背中をどつかれている子も、いなくはないですが・・・。


私、つくづく思うのですけれど、普通の学校では、子どもたちに勉強をさせよう、スポーツをさせよう、と押し付けてしまって、かえって勉強嫌い、運動嫌いをつくりだしているんじゃないかな?

きのくにの、強制しないで一緒に楽しむっていうやりかただと、逆に勉強したくなるし、体を動かしたくなるんです。このほうが、子どもも教師も、ずっと幸せなのに・・・。


運動会前夜は、学校で夜更かし会がありましたが、たくさんのかたに、「ブログ読んでま〜す」と声をかけていただいて、感激しました。みなさま、ありがとうございます。

読んでくださっているかたは、この、文章だけの、とにかく「きのくに愛!」のブログに飽きられるかもしれませんが、私は、いくら書いても、飽きることがありません!(オタクですなあ。)

いつまで続くかわかりませんが、枯渇するまで(多分枯渇しない)書き続けますので、どうぞよろしくお願いします。

ただ、私事ですが、11月18日に、趣味でやっておりますフランス語の検定試験を控えておりまして、ちょっと更新が滞りがちになりますが、ご容赦ください。(少し滞るくらいが、ちょうどいいかしらん?)

今回の夜更かし会でも、はじめてゆっくり話したスタッフのかたもいらして、こぼれ話がたくさんです。

ぼちぼちアップしたいと思います。

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2007年10月15日 (月)

ホンモノに取り組む

先週、Nが入っているプロジェクト、道具製作所(以下、道具)から、活動の様子を知らせるお手紙が届きました。

じっくり読んで、あらためて、「きのくにってすごい!」と、また感動。なにに感動かというと、まず、やってることがホンモノなのです。

道具の主な活動の一つが、車に関することで、きのくに職員の車を整備して、車検に通したりします。今回のお手紙には、10月3日に体験した、陸運局での車検の様子が詳しく書かれていました。

今回の車検に関わったのは、男女あわせて4人、一回目のコースで不合格だったヘッドライトの光軸検査とバックライトの交換も、自分たちで行います。(もちろん、車検コースを運転するのは大人ですが。)

私は車のことは詳しくなくて、車検を自分でするなんて、とんでもないことですが、説明を読んで、「へえ、こういうふうにやってるんだ〜」と初めてのことばかりです。気の短い私には、とてもできそうにありません。


もっとも、道具は車のことばかりやっているわけではなく、グループごとに研究していることもあります。

今年は、「気球チーム」「ロケットチーム」「環境チーム」の三つに分かれて研究、作成しています。最後の「環境チーム」では、太陽熱温水器をつくっているそうです。


Nは気球チーム。今は、5m×7mの球皮を裁断して、それぞれを縫う仕事に入っているいるそうです。お便りに写真もでていましたが、体育館に布を広げて、待ち針をうっている様子が見られます。

昨夜Nと電話で話しましたが、「すげえ大変」とのことです。でも、声は生き生きしています。

そして、気球の球をつくるだけでなく、 熱をだして球を浮き上がらせることをしなければなりません。全体の大きさ、重さと、パワーの関係など、物理の計算が必要になってきます。

ここらあたりのことは、一学期末に、担任との懇談で、もう少し詳しく聞いたのですが、なんせ、数学、物理、と聞いただけで頭がくらくらしてくる私のこと、片っ端から忘れてしまいました。なので、この程度の説明しかできませんが、とにかく、ホンモノ、すごいんです!

彼らの根気強さ、積極性はどこからくるのかしら。

私は想像しただけで、「いやだ〜、面倒くさい。」と思ってしまいます。


一方このところあまり話題にでないFですが、こちらもまた、日々夢に向かって歩んでいます。

最近のトピックは、なんと、2年前までは楽譜も読めなかったFが、チェンンバロ奏者、小林道夫氏のコンサートで、譜めくりをする、という大役をこなしたことです。

*譜めくりとは:ピアニストの左側にすわって、譜面をめくってさしあげることです。


小林先生は偉大な音楽家で、長く東京で活躍されましたが、数年前、当地に移り住まれました。家が近かったり、ギタリストを目指している、ということからご縁ができて、時々遊びに行かせていただくようになりました。

うちの近くにアルテジオという美術館があるのですが、そこのサロンで毎月一回、チェンバロとピアノのコンサートをされていて、10月はゲストにヴァイオリン奏者のかたもこられるということで、そのときの譜めくりを頼まれたのです。

譜めくり・・・、慣れている人にはなんでもないことなのでしょうが、Fは楽譜を読めるようになってまだ2年にもならないくらいで、しかも、ピアノの楽譜には慣れていません。それでも、声をかけてもらうだけ光栄なことですから、彼もやりたかったのでしょう。


先生に電話して、譜めくりの練習(って、あるのか?)をさせてもらい、音源を借りてきて、下準備。日数にもあまり余裕はありませんでしたが、それでも逃げずに、いったん引き受けたら、できるだけのことをして臨みました。

「オレ、小林先生より緊張してると思うわ。」と言いながら出かけましたが、結果はバッチリで、先生にも「とてもやりやすかったよ」とほめられ、興奮して帰ってきました。


11月末には、また別会場で、チェロとの共演のときに譜めくりさせていただくそうで、今から楽しみにしています。今度は私も見に、じゃなくて、聞きに行こうと思っています。


Fの、自分が引き受けたことは逃げずに取り組む、っていう態度は、きのくにでの生活の中で培われてきたのかなあ、としみじみ思いました。

子どもだましでない、ホンモノの仕事に取り組ませてもらって、失敗しても、根気よく、「なんでだろう」「どうすればいいんだろう」というふうに考えられる。「もうやだ〜」って投げ出さない。そういうことを、学んできた人間は、ほんとうの強さを持っているんだな、と感じました。それは、点数では評価されない力です。そして、幸福に生きていく上で、とても大切なチカラなんだな、これが。

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2007年10月 9日 (火)

報道の問題

数年前、新聞社に取材を受けたことがあります。教育特集の連載記事で、きのくに子どもの村学園に子どもを入れている親の話しを載せたい、ということでした。

夫も私も、そりゃあ、張り切りましたよ〜。我が家が新聞にでるからっていうのじゃなくて、大好きなきのくにのことを思いっきり話せるから。たくさんの人たちに読んでもらえる新聞だから、きのくにのよさがちゃんと伝わるように話しをしなくちゃ、と思って。


仕事が終わる18時過ぎ、女性記者さんが来てくれました。すでにきのくにでの取材も済ませた後と言うことで、話しも通じやすく、気持ちよく話しができました。


で、数ヶ月後、出来上がった記事を見て、愕然としました。

話したことと、全然ちがう〜!!

【息子は内気で泣き虫で、地元の小学校になじめなかったので、きのくにに行ったら、自然の中でのびのびと元気になった。】

こんなストーリーになってるんです。

記者さんに、「お話したこととだいぶ違うようですが・・・」と言いましたら、「はい、すみません、デスクに書き直されて・・・」と涙ぐんでしまいました。

どうも、新聞社としては、「不登校の子が“自然に恵まれた山の中の学校”に行って、たくましく成長した」というストーリーが最初にあったらしく、それにあわせて文章をつくっているわけなのですね。

もう、がっくりでした。

きのくにのスタッフがどれだけ細やかに子どもたちを見てくださっているか、管理しない教育が、どれだけ子どもたちを成長させるか、などなど、体験をふまえていっぱいお話ししたのになあ。


この経験があってから、新聞、雑誌の報道に懐疑的になりました。テレビは持ってないから見ないけれど、きっと、編集によって、いくらでも世論をつくることができるんだろうな、と思います。


そんなふうに思っていたのに、最近問題になっている、光市母子殺人事件の裁判のお話、私も、新聞を読んで、「こんな弁護するなんて、いったいどういう人間なんだ」と、嫌悪感をもよおしていました。

でも、その弁護士さんが書いているブログを読む機会があり、ああ、やはり新聞、雑誌の報道だけでは、伝わってないこともたくさんあるのだなあ、と改めて感じた次第です。


まだまだ知らないことはたくさんです。決めつけてはいけないと、自戒した次第です。

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2007年10月 4日 (木)

誰に感謝すればいい?

きのくに子どもの村学園では、ほぼ毎週、「weekly きのくに」というお便りが出されるので、保護者は離れていても、学園の様子を知ることができます。

修学旅行があったときには、引率の大人がそれぞれ、子どもたちの様子や感想などを綴ってくれますので、それを読むのがとても楽しみなのです。

今回も、Nが行ったイギリス修学旅行のお便りが届きました!どなたの文章も、子どもの深いところ見てくださっている文章で、毎回ながらじ〜んとします。


その中で、すこ〜しだけ抜粋します。

なお、きのくに子どもの村学園中学校の、海外修学旅行は、福井県にある、かつやま子どもの村学園中学校との合同です。


【子どもの村のイギリス修学旅行も15回目を越えた。天気は運としても、やはり、前向きな子どもたちと経験を積んだ職員が多くなり、修学旅行が充実してきている。常に笑いが絶えず、日に日にかつやまときのくにの子どもたちがいっしょになって会話に花が咲いた。

ことばも文化も違う遠い国で過ごす戸惑いは、日に日に自信となって、新しい感動が素直にからだに入っていくのがわかる。気持ちの安定とたくましさは裏表だとつくづく感じた20日間だった。冗談のなかにも自分を振り返り、生き方に触れる会話が多く聞かれた。共に大笑いしたが、印象に残ったのは一つや二つではない。

最後のきわめつけは世界遺産のIron Bridgeだった。堀さんが人類の発展の証しととられがちな産業革命の裏で、自分の意志で生きる権利や生活を奪われた人々の話しをされた。

「子どもの村のみんなは、歴史をそのような面からとらえられるようになってほしい。」

中学生たちの真剣な目は今回の旅行の締めくくりになった。世界で最初の鉄の橋は、私には特別なものになった。】


修学旅行で、教師(*寮母や事務職員も行くことがあります)と子どもたちが、「笑いがたえない」とか「大笑い」っていうのが、まず、いい感じですよね〜。目に浮かびます。整列させられたり、怒鳴られたり、っていうのがないから、みんなピリピリすることがなくて、自然体なんです。

そして、自然の中で、友との関わりの中で、見学先で、ふと、自分を振り返り、人生を考える。ああ、いいなあ。


息子がこんな経験をできたのも、堀さんがきのくにをつくってくれたから。で、その前には、サマーヒルのニイルやキルクハニティのジョン・エッケンヘッドがいたから。

自由教育の先人たちに、心からありがとうと言いたい気持ちです。


そして、悲しいニュースも届いてしまいました。

ジョン・エッケンヘッド(故人)の奥様、モラグさんが9月21日の夜になくなったそうです。95歳でした。ジョン亡き後も、暖かいまなざしで子どもたちを迎えてくれて、キルクハニティに、きのくにの子どもたちの声が響くのを、とても喜んでくださっていました。心から、ご冥福をお祈りいたします。


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2007年10月 1日 (月)

りら創造芸術高等専修学校

きのくに子どもの村学園長の堀真一郎氏が、「教育界に一石を投じたい」と始めた自由教育の波が、少しずつ広がって、日本のあちこちに、ユニークで、「主役は子ども」というような学校ができています。


その中の一つが、2006年4月に開校した、りら創造芸術高等専修学校です。

http://www.lyra-art.jp/

校長の山上さんは、息子さんがきのくにで学ばれ、ご自身もダンスを教えていらっしゃいました。(現在もきのくにで教えていらっしゃるかどうか、確認していません。すみません。)

今週は学校説明会や体験入学もあるようですので、関心のあるかたは、上記HPをご参照ください。


エネルギー溢れる青年時代、芸術に興味にあるかたなら、こういうところで学べたらすてきですね。

偏差値が選択基準でなく、興味で学校を選べるのは、幸せなことだな、と思います。

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