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2007年5月22日 (火)

究極の選択?

ちょっと馬鹿げた考察(と言えるだろうか・・・)かもしれませんが、こんなことを考えてみました。


「ガチガチの管理教育&詰め込み教育の学校に行っているが、親は受容的でやさしい」、という家庭と、「きのくにのような自由学校で学んでいるが、親はガミガミ過干渉」、という家庭と、子どもはどっちで育つのが幸福か。


どっちも程度問題ですが、私が子どもだったら、前者のほうがましかなあ。きのくにで学んでるのに、親が口うるさくて、子どもを思い通りにしたがる管理的態度だったら、気持ちが分裂しそうだな。


以前、スタッフとのメールのやりとりで、下記のような文章をいただいたことがあります。

これをこのブログに載せるのは、ちょっと危険かな、という気がしたのですが、ほんとうにきのくにに子どもを入れたいと思う保護者のかたには、とても貴重な文章だと思うので、思い切って掲載します。なにしろ、私自身、とても感銘をうけましたし。

なぜ危険かな、という気がするかというと、掘さんやニイルの著書を読んだことのない方が、たまたま私のブログでこれを読まれたなら、多分理解できないであろうし、多少きのくにのことに興味があっても、絶対に自分と向き合いたくない、いつも原因を外にだけ求めている人にとっては、この文章は、言いようのない嫌な気持ちをかき立てるものになるだろうからです。


でも、このブログは、そういう方のために書いているわけではないし、この文章を読まれたことで、自分の糧にされる方のほうが遥かに多いと感じているので、掲載します。(クドくてすみません。)


【つくづく思うのですが、きのくにで子どもが自由になるためには、保護者自身が自由でなければならないと思います。以前の自分と向き合い、省みようとする態度が必要です。今の自分を知ることも大切です。臨床心理士がそうであるように、自分の弱点を他者にさらし、無意識で避けてきたことに立ち向かい、それを克服する。その結
果、自分を知ることで、自分自身が変わっていく。

しかし無意識で避けてきたことに、立ち向かうのはとても勇気のいることです。人は、自分を苦しめた同様のことを、知らず知らずのうちに子どもにしてしまいます。それを止めるためには、無意識を意識化することが必要なのです。

この学校の方針に賛成することは、一部の人々にとっては、それまでの子育てをすべて否定することになりえます。それまでの自分を否定することができない、執着心の強い方には、とても勇気のいることなのです。自分自身が不自由なのだと気づいてほしいと思う気持ちは当然あります。

しかし、不幸な人生を送ってきた人ほど、無意識の壁は厚くて高い。それを壊すのは、私たちは無理だと思っています。気づいてもらうことはできることもありますが。

「子どもがどこへ向かうのかわからない。だから私たちは子どもを導こうとしない」
というニイルの言葉が、堀さんは大好きだそうです。私も、この言葉が好きです。】

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コメント

本当にズキッときますね。

子どもたちはとっくに卒業したのに
親の僕がまだ卒業できずにいるのも
そこらへんにあるのかなぁ と 考えさせられます。

投稿: ぺー | 2007年5月23日 (水) 21時03分

ぺーさんすごく謙虚!私はつい、「私って、きのくに的にイケてるお母さんやな〜」と図にのってばかりなので、ぺーさんのコメントに、ズキッときました。それで、いろいろ振り返ってみたら、自分の思いつきで、息子を振り回していたことを思い出し、今日は、ちょっと無神経なことを言って、息子の気分を害し、「ありゃりゃ」という感じでした。エラそうなことばっかり書いて、恥ずかし〜。

投稿: mami | 2007年5月24日 (木) 22時14分

こんにちは。基本的な生活習慣(着替え、歯磨き、トイレなどなど)を身につけてもらうのに四苦八苦している我が家にとっては、まだ先の話かもしれませんが、もし幸運にも「きのくに」に入れていただける日が来るならば、親も一緒にこころを解き放つというか、mamiさんが書いておられるように「以前の自分と向き合い、省みる態度」が必要だと覚悟?しています。

ン十年続けてきた自分ですから、変わるのはとても苦しいだろうと思いますが、一方で子どもと一緒に成長していけるだろうという楽しみもあります(のんきでしょうか?)。知れば知るほど、憧れてしまいます、きのくに♪

投稿: まい | 2007年5月30日 (水) 00時26分

まいさん
のんきに、そして、僕のように能天気に子どものいいところを見て、自分の人生をたのしむ(子育てもふくめて)、そんなふうでいいのです。

世の中お母さんやお父さんには、「子どものため」に生きてるような人が多いけど、無理は禁物、子どもたちはしっかり感じていますから。

人生を楽しむ姿勢から学ぶことは多いようです。

投稿: ぺー | 2007年5月30日 (水) 21時03分

べーさん、ありがとうございます!きのくに保護者さんでしょうか?
保護者さんらしい優しくゆとりのあるコメントだなあと感じました。
何だか世の中も「右旋回」(←これは、堀さんが通信に書いておられた言葉です)を始めて、そのなかで子どもを守らなければという思いが強くなりすぎていたようです。
ちょっと力を抜いてのんびり、楽しく子育てしていくこと・・ですね。
思い出させてくださって、ありがとうございます♪

投稿: まい | 2007年5月31日 (木) 16時25分

はい、ぺーさんはきのくにの保護者OBで、開校当初からの保護者さんです。私もぺーさんのおおらかな雰囲気に、何度も助けられたことがあります。
それにしても、きのくにとご縁ができてから、「毎日楽しい!」「人生っていいな!」と感じることが、確実に多くなりました。と同時に、右旋回の社会の動きに悲しくなったりむかついたりもするのですが・・・。でも、仲間がいるって、心強いですね。

投稿: mami | 2007年5月31日 (木) 22時18分

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