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2007年5月24日 (木)

センス・オブ・ワンダー

5月21日の朝日新聞朝刊にでていました。

レイチェル・カーソン日本協会、っていうのがあるんですね。今月27日で米国の海洋学者で、作家のレイチェル・カーソンが生まれてから、100年になるので、協会では、各地で写真展や自然鑑賞会などを開いているそうです。

レイチェル・カーソン、と言えば、日本では、『沈黙の春』『センス・オブ・ワンダー』がよく知られていますね。


協会の理事長である、上遠 恵子氏は、言います。

【センス・オブ・ワンダーとは、神秘さや不思議さに目を見はる感性と訳せばいいでしょうか。この本の中でカーソンは、『子どもたちが出会う事実の一つひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種だとしたら、さまざまな情緒や豊かな感受性は、この種を育む肥沃な土です。幼い子ども時代はこの土を耕すとき』と書きました。

生き物の名前を覚えることに一生懸命になりすぎると、『なぜそんな形をしているのか』といった、神秘さや不思議さを見過ごしてしまいます。名前を覚えることは二の次でいい。いまの環境教育で一番求められている点です。】


ほんとうに、今の教育では、「なぜ」が軽視され、「覚えること」が重視されて過ぎています。

三歳児神話、三つ子の魂百まで、とはよく聞く言葉ですが、これは、早期教育をすることでなく、しっかりと受容されている安心感と感受性の豊かさを蓄える時期ですよね。


『沈黙の春』が1962年、『センス・オブ・ワンダー』が65年の出版ですから、50年以上前から、現代に通じる、大切なことを伝えてくださったかたがいたのですね。私も、もういちど読み直そうと思います。


ちょっと余談ですが、私はFが小学校一年生くらいのとき、『センス・オブ・ワンダー』を読み、

【そして、あらゆる生きものたちの声にも耳をかたむけてみましょう。子どもたちが、春の夜明けの小鳥たちのコーラスにもまったく気がつかないままで大人になってしまわないようにと、心から願っています。

子どもたちは、とくべつに早起きをして、明けがたの薄明かりのなかを外にでかけたときのことをけっしてわすれないでしょう。】

という文章に感化され、「明日から5時に起きて、散歩するよ!」と、有無を言わさずFを起こして、散歩したことがあります。

Fは、「あのときは、きつかったことしか覚えてないわ。」と言うのです。(トホホ・・・)

あの頃は、「息子の心に残る、よいことをしてやった」という、自負の念がありましたが、子どもの意志を無視した、親の押しつけは、ナンにもなりませんね。

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コメント

こんにちは。私は昨年春、「子育てが少〜しだけ楽になったので、以前から気になっていた環境問題を勉強しよう!」と一念発起して始めました。秋の初めに知人が「沈黙の春」を貸してくれて読み始めたころ、ふとしたことから教育基本法案(現在の教育基本法)を目にしてしまい、「これは放っておけない!」とそちらにばかり気を取られて、沈黙の春も途中までになっています。
いまも教育3法など気になって仕方ないのですが、少しずつ自分のペースを取り戻し、環境問題の勉強も再開しました。戦争、環境問題、教育はそれぞれバラバラであるのではなく、根っこのところでかなりつながっていることを実感しています。例えば、戦争は最大の環境破壊ですし、愛国心や歴史の「修正」など教育を通して戦争に対する拒否感を少しずつ薄めていこうという狙いも見えます。
で、レイチェル・カーソンさんに戻れば、沈黙の春、論点がちょっとだけ前の時代のものであることを感じますが、その精神はずっと生きていると思います。読みかけですが、ぜひ全部読んでみたいです。
ところで、「ほんとうに、今の教育では、「なぜ」が軽視され、「覚えること」が重視されて過ぎています」・・・これはきのくにではそんなことないですよね?きっと。

投稿: まい | 2007年6月11日 (月) 23時43分

>ところで、「ほんとうに、今の教育では、「なぜ」が軽視され、>「覚えること」が重視されて過ぎています」・・・これはきのくに
>ではそんなことないですよね?きっと。

は〜い。そんなことありません。大丈夫ですよ〜。
きのくにでは、それこそ、「なぜ」と自分の頭で考えることがたくさんあるし、失敗する権利もあります。失敗しても、笑われたり、恥をかかされたり、嫌みを言われたりすることがありません。

投稿: mami | 2007年6月12日 (火) 23時39分

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