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2007年4月18日 (水)

チョイス

きのくにのカリキュラムは、プロジェクト(一年を通して、クラスで取り組むメインの活動・個人研究もある)の他に、基礎学習とチョイスの時間があります。


「チョイス」というのは、一学期ごとに、教師が用意してくれた様々な活動から、好きなものを三つ(中学校では若干異なる)を選んで、そのグループで行われる活動です。授業時間内に行われます。

大まかにいって、プロジェクトの時間が全体の半分をしめ、その残りを基礎学習とチョイスで、半々に使うという時間配分です。あと、木曜の最後の時間は全校ミーティングに当てられています。


息子たちがこれまでどんなのを選んだのか、だだ〜、っと挙げてみます。

【野球・サッカー・ギター入門・陸上・卓球・書道・筋肉番付・器械体操・お菓子づくり・合奏・バードウオッチング・登山家・書道・・・・・】

他にもいろいろあります。選んだのはスポーツが多いですが、彼らが選ばなかったものもたくさんあります。イラストを描いたり、英語があったり、したっけな。だからスタッフも芸達者(?)なんですよ!


息子たちは、このチョイスの時間を、とても楽しみにしていました。ほんとに楽しそうですよね。こんなにいろいろ選べて、新たなことにも挑戦できて。


Nは小学生のときは「全部スポーツにする」といって、毎学期、3つ全部スポーツ系でしたが、中学生になって、ギターや合奏、書道など、いろいろトライしているようです。

卓球に目覚めて、いいラケットを買って、試合に出たこともあったなあ。きのくにのスタッフは、子どもたちのやる気が盛り上がったときなどは、試合のチャンスも見つけてきてくれるのです。それも、日曜日の朝早くから試合会場に連れて行ってくれたりして。


プロジェクトは、もちろん学年の枠がありませんが、チョイスも年齢、学年が混ざっています。(ものによっては多少の制限もあるようですが。)

こういう時間が授業の一環というのが、とてもいいと思います。子どもたちは、一日中、決まった「クラス(学級)」に閉じ込められることなく、他の仲間との交流があり、いろんなことに挑戦できるのです。

「きのくにでは自分でプロジェクトを選ぶから、小さいうちから興味の幅が狭まってしまわないか」という、見学者の意見も聞いたことがありますが、普通の学校で、毎日机に向かって、教科書を通してだけ勉強しているほうが、よほど狭くなるんじゃないかと思います。


先日、内藤氏の「学級制度の廃止」について書きましたが、それを書きながら、やはりきのくにのことを思ってしまいました。


きのくにの空気がよどんでないのは、大人(教師)も子どもも、よ〜く動いているからなんだな。

プロジェクトで頭と体を使い、ミーティングで話し合い、悩み、チョイスで他の仲間と楽しい活動をして、心も体も柔らかだからなんだな。

*もちろん基礎学習もちゃんとやってますが、私があまり関心ないから、つい書くのを忘れてしまいます。 (- -")

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コメント

お久しぶりです。新学期が始まり、子どもたちは
新しいプロジェクトとそのお友達とで楽しくやってる
ようです。基礎の話が出ましたが、きのくにの話を
他のお母さん(公立に行ってる子どもたちの)にすると、「それで、どうやって勉強できるの?」「え?クラスないの?」「寂しくないの?」「子どもがホームシックじゃない?」「貴女が寂しいでしょ」とか色々言われちゃいます。あー、説明が邪魔臭い!って内心思いつつ、基礎はプリントとビデオとプロジェクトの体験から学ぶんだとか、縦割りみたいだから、色んな学年のお友達いるし、楽しいよとか、今まで家に電話かかって来たことないよとか、言うと、皆「えー?」とか「へえ」とかって言葉が出ますね。面白いわー。
寂しかったら、きのくにに入学させてませんって。
基礎学習だって、持ち帰ってきたプリント見てたら、
出来てるし、「生活と学習の記録」見たら、ちゃんと
その学年の学習内容は理解できてるって書いてあるし。
全然心配してません。
それに興味のあるものは、基礎だって他の学年の子のを
こそっと覚えてたりしてるから、びっくりです!
公立じゃあこんなことなかったし。
体験しつつその中に基礎がある方が覚えも早いって
主人は断言してますね。
私も子どもたち見ててそう思いました。
もうすぐ春祭りですね、楽しみだなぁ、何食べようかな?

投稿: ちゅん太 | 2007年4月19日 (木) 11時52分

チュン太さん、お久しぶり〜。

そう、きのくにの説明は、難しいですよね。真剣に知りたい人には、「それなら、まず堀さんの本を読んでね」って言えるんですけどね、そうでもない人に、短い時間で口で説明するのは大変です。

基礎学習に関して、コメントしてくださってありがとうございました。私はつい、その部分が後回しになっちゃうから、助かりました。

【体験しつつその中に基礎がある方が覚えも早いって主人は断言してますね。】

私もその通り、と思います。それに、無駄がないです。

机に向かって、紙の上で計算を繰り返したり、漢字を何度も書き写したりするより、自分たちで建物を建てるために長さを計算したり、料理をつくるために重さを量ったり、本で調べものをしたりする方が、ずっと身に付くような気がします。

ところでチュン太さん、春祭りでは、ぜひ私に声かけてくださいね。
私、子どもたちの料理をたくさん食べるつもりで、お昼のお弁当は注文してないくらいなんですよ〜!

投稿: mami | 2007年4月20日 (金) 20時46分

チョイスで、思い出しました。

うちの上の息子(現在21歳)は、初めは絵を描く時間ばかりを選び続けました。
たしか、学期ごとに変われるんだったと思いますが。
見事に、何回も続けて。

そのとき、公立みたいに「体育」の時間がないから、この子には運動する機会はずっとやってこないんだと思いました。

あるとき、堀さんにそのことを話したら、にこやかに
「だいたい、卒業までには、まんべんなく……(言葉の最後のほうは忘れました)」とおっしゃいました。

「でも、大部分の子はそうでも、うちの子は違うと思いますけど…」と私は言いました。

2年ほど経ったころ、
運動全般、特に球技などにはまったく!興味が無かった息子が、「バスケが好き」と言い出しました。

きの高にあがる頃には「スポーツの得意なニイチャン」といわれるようになっていました。私はその変化に「これは、きのくにの魔法だ!」と思ったものです。

うちのRの場合は、毎週何回か「体育」の授業があるという環境では、今のような運動好きにはならなかったように思います。

卒業してからも、きのくにの運動会で「長距離」という種目に出ました。

短期的に見ると、
>「きのくにでは自分でプロジェクトを選ぶから、小さいうちから興味の幅が狭まってしまわないか」
と感じる人がいるかも知れないけれど、

親が予想もできないものに、突然興味をもちそれに打ち込んでいくというというのを横で見ていて、楽しかったです。

投稿: さんちゃん | 2007年4月20日 (金) 21時33分

うちの一番下の子は、一貫して、お菓子づくりや料理のチョイスです。
チョイスの日は、そりゃあ美味しいものを持って帰ってくるので,ホント楽しみです。
こないだ、家でロールパンを焼いた時、私がへんてこな形のを一個作る間に、子どもは、手際よく3個位形成してて、みごとなロールパンの形になってたので、あとは任せて見とれてました。
「ホンモノの仕事」を体験すると、こうなります。

投稿: むさし | 2007年4月21日 (土) 13時04分

さんちゃん、むさしさん、体験談、ありがとうございます。

私だけでなく、他のきのくに保護者さんからも、こういう具体的な話しをしていただけるのは、とてもうれしいです。参考になるかたも多いのではないかと思います。

>親が予想もできないものに、突然興味をもちそれに打ち込んで
>いくというというのを横で見ていて、楽しかったです。

私もそんな感じでした。大人があれこれ言わないで見ていると、子どもはのびのびと興味を持ったものを堪能し、それに集中していくんですよね。

投稿: mami | 2007年4月22日 (日) 22時17分

遅いレスで失礼します。

>「きのくにでは自分でプロジェクトを選ぶから、小さいうちから興味の幅が狭まってしまわないか」という、見学者の意見も聞いたことがありますが、普通の学校で、毎日机に向かって、教科書を通してだけ勉強しているほうが、よほど狭くなるんじゃないかと思います。

この疑問は、私のブログでも読んでいただいたと思いますが、うちの夫も言ってました(と言っても、全体的にはきのくにを肯定していますが)。私は「本物への取り組みができるし、プロジェクトのテーマをきっかけにして、自分でどんどん興味を広げていけるのでは」と思っています。

チョイスについては当日見学できなかったので、読ませていただいてとても参考になります。堀さんも書いておられるように、子どもは本来好奇心のかたまりなのですものね。大人がちょっと手伝ってあげれば、たくさんのことに興味を持ち、打ち込んでいけるのでしょうね。

ところで、もちろんという感じですが、きのくには今日の全国一斉学力テスト参加していないのですね(別件で電話して、その話もしました)。きのくにの方針とは相容れない政策だと思いますので、堀さんはじめみなさんの決定に賛同します!

投稿: まい | 2007年4月24日 (火) 10時11分

まいさん、「遅いレス」なんてこと、ぜ〜んぜんありませんよ。
ナンでしたら、昨年の記事にコメント書いていただいたっていいんですよ。かえってうれしいくらいです。だって、過去の記事がよみがえって、また、みなさんに読んでいただけますもの。

そうですね、夫さん(ご主人という言い方が好きでないので・・・)の感想も、書いてありましたね。

以前、「きのくに」で検索しまくったとき、見学者の感想、っていうのがけっこうヒットしたのですが、その感想のなかで、一番多かったのが、「興味の幅がせばまってしまう」というのと、「小学生のうちから寮生活させるなんて、育児放棄だ」というものでした。

そんなこと、ないんですけどね〜。

それから、きのくにへの励まし、電話を受けられたかたもとてもうれしかったと思います。ありがとうございました。

きのくにのような教育こそがほんものなんだ、ということを、より多くの人にわかってほしいです。そのためには、きのくにをはじめ、他の自由学校が、もっともっと繁盛(?すみません、良い言葉が思いつかない)して、「管理教育なんて、時代遅れ〜」ってな感じになってほしいです。

投稿: mami | 2007年4月25日 (水) 23時05分

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