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2007年3月28日 (水)

保護者いろいろ

『自由学校の設計』を読んで、
「うわ〜、こんな学校が日本にあるんだ〜。私も行きたかったな。息子たちがこんなところに行けたらいいな〜。」と、ものすごく心惹かれました。

実際、学園長の堀さんにお会いしたり、スタッフと話したり、子どもたちの様子を見たりして、ますますきのくに惚れ込んでいきました。


私、最初の一年くらいは、保護者み〜んな、自分みたいな「ぞっこん!」な人ばかりだと思ってました。

でも、数年過ごすうち、「あれ?」と思うことに出くわすようになりました。

・自分の子をほめない、どころか、けなす
・小学生でドリルさせてる (親は「子どもがやりたがるから〜」と言うが・・・)
・「受験はどうなるの〜」と、子どもより先に、心配している

などなど。


私はそんな話しを聞くたびに、ムカムカして、「きのくに入りたくても、定員一杯で入れない人もいるんだから、きのくにの理念が受け入れられないなら、やめればいいのに!」と思ってしまうのですが、夫は冷静に、保護者分析してくれました。

それが、おみごと〜、という感じで、よく考察されているので、紹介します。


【青組】:自由は良いけれど基礎学力、受験大事と考える人たち。

【赤組】:自由意志大事、学力は後からでもついてくると考える人たち。

 
【青組の特徴】
 学力大事の裏は、学歴大事、肩書き大事、収入大事、地位大事、体裁大事。

 その心理状態は、人からどう思われているかや外からの評価が大切で、 いつも隠れた不安があり、現状に不満。自己肯定感がない。

 失敗はひどい事、恐ろしい事に感じる。表情が硬い。
 自分を守る事が最大の関心事。(だから、お金や地位が大事)

 自分と他人は別と信じている。分離している。
 わが子のことばかり心配で、他の子の成長が妬ましい。


【赤組の特徴】
 自由意志大事。ゆえに自分の決定に責任を取る事ができる。

 物事の判断基準は自分自身が持つべきだと考える。
 ゆえに他の人の自由意志を尊重する。

 不安から解放され、自己肯定感がある。

 失敗や不満を改革のバネにできる。表情が柔らかい。
 不安がないから自分を守る事に使われない。

 自他は区別しても、まったく別とは思わない。つながっている。
 他の子の成長が我が事のように嬉しい。


この考察は、きのくに、かつやまの保護者&OB保護者限定のメーリングリストに投稿されたものでして、彼は最後に以下のような文章で締めくくっていました。


【私は5、6年前まで、きのくにに御縁を頂いてからも、明らかに青組でした。きのくにの理念に憧れながらも、心理的には不安があり、自分と家族を守る事だけが大事と、言葉には出さなくとも、そういう低い価値観で生きていました。

ここでは書ききれませんけど、価値観の大切さと、自分の誤りに少しづつ気付いて、今は、赤組の考え方が幸福な考え方だと、確信できるようになって来ました。

きのくには、子ども達が自由な子どもに育つのを援助する事、を目的に作られました。そのおかげで、私のような不自由だった大人が、自由な大人に生まれ変わる環境も与えてくれたと、感謝しています。】


私も、自分では最初っから赤組のつもりだったけど、青組に片足突っ込んでる頃もあったのかもしれない。

人は出会いによって、変わっていけるのですよね。


子どもやスタッフの話しを総合的に聞くと、やはり何年きのくににいても、親が常に不安を抱えていたり、勉強勉強とせき立てて、口うるさいところの子は、友人関係で問題が起こったり、プロジェクト活動に真剣に取り組めなかったりしているようです。


真に幸福な親子であるためには、まず親自身が、自分を振り返って、自分はどういう価値観で生きてきたのか、何が一番大切だと思っているのか、ということに直面する必要があるのです。


『自由学校の子どもたち』の中で、ある保護者のかたが、こんなふうに書かれています。

【きのくには恐ろしい学校だ。親に自分の哲学が本物かどうかを、つねにためしてくる。子どもの幸せとは何か、生きることとはなにか、などの難問をいつも突きつけてくる。 ー略ー  ともかくきのくには、こんなふうに、親にも学びを強いる恐ろしい学校であることは間違いない。】


きのくには、親自身が自分を見つめ直すチャンスを、与えてくれるところなのだと思います。

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