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2007年1月 1日 (月)

謹賀新年

気候も気分も、穏やかな元旦です。

息子たちがきのくに子どもの村学園に入学してから(長男はもう卒業しましたが)、長期のお休みは、とても貴重なものになりました。

普段離れて生活しているので、たまにゆっくりできるお休みには、「まず、Nと何をしようかな」と考えてしまいます。


この冬休みは、Nが今興味を持っている、人種差別や戦争、紛争などを扱った映画のビデオを借りて来て、一緒に見ることにしました。


まず、『ホテル・ルワンダ』。N以外は映画館ですでに見ていたけれど、全員でもう一度。

映画の中で、ある赤十字の女性が、孤児院での虐殺の様子を語るのです。子どもが、「殺さないで。私、ツチをやめるから。」と哀願した、という話しを聞いた時には、号泣してしまいました。そして、「こんなひどいことをするフツ族のやつらを殺してやりたい!」と思ってしまったのですが、それじゃあ同じことなんですよね。


で、映画を見た後に、同じ1994年の大虐殺のときに、3ヶ月近くもトイレに隠れていて生き残った、ツチ族の女性が書いた本、『生かされて』(イマキュレー・イリバギザ著 PHP出版)を読んだのです。イマキュレーは大変な恐怖と苦痛の中で生き延びましたが、親や兄弟は殺されてしまいます。それでも、彼女はフツ族を許すのです。


この本もNに勧めてみたら、没頭して、一日で読んでしまいました。
「最後に、家族を殺した人を許すところがすごいな」と、一緒に本の感動を分かち合いました。


あとは、11月24日に書いた、『ミシシッピー・バーニング』と、『ゴースト オブ ミシシッピー』を見ました。

『ゴースト オブ ミシシッピー』は、1963年に起こった実話をもとに作られました。公民権運動家の、メドガー・アンダーソンが射殺され、犯人の白人男性は無罪。メドガーの妻は、30年近くたったけれど、裁判を要求します。彼女の熱意は、最初は協力的でなかった検事を動かし、陪審員に黒人も含まれた、やっとまともな裁判が開かれるのです。


「黒人差別」という言葉は知っていても、なかなか実際にどういうことがあったのかを知ることはできません。、映画は、つくりものではあるけれど、やはり、心に深く入ってくるものですね。


Nも、中一の頃は、私が「この映画よかったよ」と言っても、「お母さんがいいと思うものと、俺が面白いのは違うんや」と言って、あまり興味を示してくれなかったのですが、最近は、社会問題に関心が強まっているようで、一緒に見るようになりました。

Fは、「わらじ組にいるんだから、そういう本を読んだりするやろ。興味もでるよ。」と、自らわらじ組だったときのことを思い出して、Nの変化をそんなふうに言っていました。


社会のことに関心を持つ、というのは、とても大切なことだと思います。

自分の成績が上がること、志望校に受かることばかりを考えて過ごしていた私の学生時代は、なんだか醜かったなあ、と、感じる今日この頃です。


今年一年の目標をまだたてていないのですが、このブログでは、自由教育のすばらしさを伝えるとともに、お勧め本、映画なども、またちょこちょこご紹介していきたいと思います。

本年も、どうぞおつきあいのほど、よろしくお願い申し上げます。

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