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2007年1月15日 (月)

心配ない

1月8日、Fが在籍しているギタースクール(フォレストヒルミュージックアカデミー)で、発表会がありました。

場所は福岡にある「あいれふホール」という、かなりちゃんとした音楽ホールです。音響がとてもよく、ギターにうってつけです。

きのくに在学中は、何度か友達の前でギター演奏させてもらいましたが、こういう音楽ホールで、一人で演奏するのは初めてです。先輩、先生がたも聞いているし、一般のお客さんもいる。

考えただけで緊張してきたのか、前日の夜、Fが、「俺、ミスるかも・・・」と弱気な発言。

うわ、こういうとき、私はどうすればいいんだ〜。

「今のそのままを出せばいいよ。100のものを200に見せようとしなくていいし。」

とだけ言った。

翌日、準備のため早めに会場入りするFを車で送り、降ろすまで、Fはすっかり無口になり、あまり会話はなかった。夫も「あいつ、白い顔してたけど、大丈夫かな」と心配顔だったけれど、「じゃあね」とあっさり別れた。後は会場で演奏を聞くだけ。


Fの出る順番になると、私の心臓がバクバクいいだした。いよいよ・・・。

Fが舞台にでてきた。中央で、ちゃんとお客さんの方をみて、しっかりお辞儀している。

演奏は、ちょっとトチッたところがあったものの、彼のいつものキラキラした音で、うっとりする調べを奏でてくれた。(かなり親ばか?)
最後は、少し微笑んで、また、お客さんのほうをしっかりみて、お辞儀をした。その落ち着きぶりに、驚いた。

先生がたの評判も上々だったようで、打ち上げに参加して、翌日帰宅したFも、誇らしげな表情だった。


「どきどきしたでしょう?ちょっと間違っちゃったときは、あれからぼろぼろに崩れるのかと思って、ドキッとしたよ〜」と言うと、


「直前は緊張して手のひらに汗はかくのに指は冷たくて、どうしようかと思ったよ。でもね、楽しもうと思った。緊張して、失敗して終わるのは楽しくないからね。間違えたときも、そんなことはすぐ忘れて、演奏に集中したよ。」

と、笑顔で話してくれた。


「あいつは何にも心配いらないな。いろいろアドバイスしたほうがいいのかと思ったけど、何も言わなくてよかったな。」

と、後で夫が言った。私もそう思った。私たちが考えるより、ずっと彼は大人で、ちゃんと自分で考えてるんだなあ。あの、無口だった当日の朝も、彼は頭のなかでいろいろ考えていたに違いない。

私たちがあれこれうるさくアドバイスしたりして、彼が静かに考えているのを邪魔しなくて、よかったな〜。


ほんと、なんにも心配ない。


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