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2007年1月 4日 (木)

茨木 のり子さんの詩

私の好きなフジコ・ヘミングさんのインタビュー記事が載っていたので、雑誌『クロワッサン』1/10号を買いました。

その記事ももちろんよかったのですが、普段、詩を読むことのない私が、茨木のり子さんの詩に、心惹かれたので、ご紹介します。新年だし、なんか、気持ちがしゃきっとしますよ!


<自分の感受性くらい>

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

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コメント

自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ

はじめてこの言葉に接したときは、グッと衝撃をうけました。
すさまじいまでの志、
 安易に流されずにたたかう姿勢、

自分も心への水やりを怠らずにと思いつつ、日々流されてしまってることを反省。

昨年、訃報に接したときこの詩を読み直しました。

投稿: | 2007年1月 9日 (火) 18時13分

さっきのコメント、名前をかきわすれました。

投稿: ぺー | 2007年1月 9日 (火) 18時14分

私も茨木のり子さんの詩が好きです。
10代の頃、岩波ジュニア新書だったと思うのですが
「詩のこころを読む」という本に出会ってからです。

訃報は本当に残念でした。
先に亡くなった「夫に向けて」書かれたものが、
最近見つかったと聞きました。
生きているうちに発表されることは恥ずかしい、と秘しておられたようです。
はやく出版されること待っています。

投稿: remo | 2007年1月10日 (水) 00時14分

ぺーさん、remoさん、お二人が茨木さんの詩をお好きだったとは、とてもうれしいです。恥ずかしながら、私は今回初めて知ったのです。雑誌にはあと二つくらい載っていましたが、どれもすてきでした。他の物も読んで見ようと思います。

ところでremoさん、ブログ復活したんですね!わ〜い。
みなさ〜ん、remoさんのところをクリックすると、すてきなお食事とエッセイが楽しいブログに飛びます。見てみてくださいね。

投稿: mami | 2007年1月10日 (水) 22時04分

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