« 日本人て・・・ | トップページ | ホテル・ルワンダ »

2006年11月 9日 (木)

きのくにのおでかけは・・・

きのくに子どもの村学園は、小学校も中学校も、そして、きのくに国際高等専修学校も、制服はありません。なので、ちょっとした旅行や修学旅行も、全部私服です。

きのくにでは、プロジェクトのテーマに沿ったことを調べるために、1、2泊の旅行をすることがよくあるのですが、みんなで見て回ることもあれば、現地に着いたら自由行動、ということもあります。

Nが小学三年生のときは「よくばりキッチン」いって、パンをつくるプロジェクトだったのですが、おいしいパンのお店を尋ねるのがメインの旅行で、神戸の中華街にも行きました。そこでは、1時間くらい自由行動で、一年生の子も友達とお店に並んで中華まんを買ったり、割り勘で一本の飲み物を買ったりした、という話しを聞きました。

しっかりしてるなあ、自立心も芽生えるよなあ、と感心しました。ちゃんとお小遣いの額も子どもたちで決めて、その範囲で上手に買っているのです。


昨年Nが修学旅行で17日間イギリスに行ったときは、自由行動のとき、友達と楽器屋さんを探して、ギターに必要なもの(なんだったか、聞いたけど忘れた)をその店で買ったというので、びっくりしました。

本人たちがたくましいのはもちろんなのですが、担当の教師が子どもたちを信頼して、一人前の自立した人間とみなしてくれているからできることですよね。責任もずっと重いと思います。私が教師だったら、「もしなにかあったらどうしよう」とばかり思って、子どもたちから目を離せないかもしれません。


でかける服装については、季節、気温にあったもの、ということと、破れたものはだめ、ということだけは気をつけるように言われます。特にイギリスでは、歴史的建造物に入ったり、外で食事したりすることも多いので、靴や服が破れていたりしたら、他に替えがない場合は、その場で安い物を買うこともあります。

そういうことでも社会性が身に付きますね。

Fが中三のときは、プロジェクトで5月から7月にかけての2ヶ月近くをスコットランドで過ごしました。旅行でかなり北のほうの島まで行くと聞いていたので、厚めのジャンパーを持って行くように勧めたのですが、本人、「そんなんいらんて。寒くないって。」と言い張り、薄手のウインドブレーカーしか持っていきませんでした。

帰国後のイギリス滞在紀には、こう書いてありました。

【スコットランドでも有名なストーンサークルを見に行ったとき、とても寒い風が吹いたので、もう立っていられなくなったので、石で風をよけてその場を凌いだ。イギリスに行く前、「暖かい服を持っていきなさい」といったお母さんの声が頭をよぎった。】

こういう経験をしてはじめて、次はどうしようかと、自分の頭で考えるようになると思うんですよ。

そして、朝起きた時、「今日はどこにも行かない日で、みんなとサッカーするから膝のすり切れたジーンズでいいな」、とか、「今日はエジンバラに行くんだな。きれいなズボンにしよう」とか、そんなことを考えること一つ一つがすでに人生だと思うのです。

どんな気候だろうがみんな一緒の制服で安心、というのは、どうなんでしょう。教師は楽かもしれないけれど、すごく大切なことを奪ってしまっているのではないでしょうか?

私もきのくにに出会わなければ、とてもこんな考えにはなれなかったと思うのですが、どんな小さい子でも、自分に任されればちゃんと自分の頭で考えて行動できるんですよね。そういうのをたくさん見てきたから、多くの学校で、なんでも大人が決めてしまう、というやり方が、間違っていることに気がついたのです。

私、教育は、基礎学力をつける、ということより、自分の頭で考えられる子どもを育てる、ということのほうが、ずっとずっと大切だと思います。


|

« 日本人て・・・ | トップページ | ホテル・ルワンダ »

コメント

こんばんは。今日はやけに寒いです。
きのくにもかなり寒くなってきたんでしょうね。
mamiさんが、おっしゃってる、「基礎学力を見に付けるより、自分の頭で考える」そうなんですよ、うちの主人がそう言ってました。本当に必要なものはそのときに
きっちり自分で考えて勉強したら、身につくって。
私の友人の子供さんが、CMで有名なプリント学習の塾に
行ってます。1年生で、学校より早く漢字をたくさん習って、スラスラ読み書き出来るのですが、それを学校でやってしまうと、先生に怒られたらしいです。
知っているからって勝手に教えてもいない字とか書いちゃ駄目ってね。
えー?別にいいのにさーって思うんですけど、まだまだ
そのお子さんより漢字を知らない子がいるんだから、
そんな子に合わせてもらわないと・・・。との事。
結局、友達のお子さんは、やる気が失せてプリント学習塾もサボリ気味らしいです。すごいねーって褒めるなら
まだしも、勝手に書くなってねえ。
皆と同じではみだし行為は駄目で皆と一緒に。

人と違ってもいいのに。違って当たり前なのにね。
大人がそれを教えてあげないといけないなぁと
思いますね。
学習なんて、生活してたらいっくらでも出来ますよ。
学校の山ほどの宿題より、山ほどの友達や
遊びの方が良い思い出がたくさん残るんですけどね。


投稿: チュン太 | 2006年11月18日 (土) 18時14分

>学習なんて、生活してたらいっくらでも出来ますよ。

そうそう。
小学校低学年の子でも、イギリス行ったら現地でお小遣いもらって、自分でお土産とかお菓子とか買ってるって聞いて、最初、びっくりしました。あっという間にポンドやペンスに慣れちゃって、計算(持ってるお金でで足りるかどうかとか)できるんですからねえ。

今の一般的な教育は、生活と学習と学問がばらばらになっちゃってるから、すごく無駄なことしてるような気がします。

投稿: mami | 2006年11月18日 (土) 22時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/175659/12625094

この記事へのトラックバック一覧です: きのくにのおでかけは・・・:

« 日本人て・・・ | トップページ | ホテル・ルワンダ »