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2006年9月20日 (水)

ガジュマルの木の下で

『ガジュマルの木の下でー26人の子どもとミワ母さんー』
名取美和:文  奥野安彦:写真  岩波書店 

先日友人に勧められて、この本を読みました。

名取美和さんは、デザインの仕事をしていたのですが、オリジナルのクッションカバーやベッドカバーの素材を探すために、1997年、初めてチェンマイを訪れます。そのとき、HIV感染症患者の家を訪問する機会があり、やせ細って息も絶え絶えの母親のそばで、心配そうにしている幼い子どもたちを見ます。父親はHIV感染症ですでに亡くなっています。

その子どもたちを見て、名取さんは、「この子たちはこれからどうなるのだろう。私は恵まれた環境で自由気ままに生きてきたけど、子どもたちのために何かお手伝いしてみたい」と、漠然とそう思いました。

それからしばらくして、「ジョルジオ アルマーニ ジャパン株式会社」が資金援助して、HIV感染症で両親を亡くした子どもたちの施設を開設することになり、名取さんがその施設の代表を引き受けることになったのです。

現在(2002年11月の初版時点)26人の子どもたちがホームで暮らしていて、保育士、事務スタッフ、ボランティアの人たちが働いています。子どもたちはみな、HIVに母子感染しています。そのため、ホームで亡くなった子どもたちもいます。

そんな過酷な状況でありながら、名取さんや子どもたち、スタッフの笑顔がすばらしいのです。〈岩波フォト絵本〉というカテゴリーなので、写真が豊富に載せてあります。遊ぶ、食べる、絵を描く、けんかする、どれもエネルギッシュで、かわいい子どもたちの様子を見ることができます。

そして、名取さんがほんとうのお母さんのように、真剣に子どもたちに向き合い、「あなたを大切に思っているのよ」というメッセージを送り、落ち込んだ子どもたちが再生していく様子が書かれていて、じーんとします。

名取さんは1946年生まれですから、もう60才になるのです。それなのに、この生き生きした様子!暖かい笑顔!憧れます。私はまだ、自分のこと、家族のことを中心にして生きています。ぼーっとしてたら、このままのんびり人生送ってしまいそうです。こんなんでいいのかな、と、この本を読んで、考えてしまいました。

50才以降の自分の人生、どうするか、今、考え中です。

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