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2006年8月17日 (木)

量より質、だよね!

【「そんなに遠いところに子どもを行かせて大丈夫だったの?」とよく聞かれます。そういう時、まず思うのは「子どもにとって何がいちばん大切か」です。子ども自身が自分で生きる道を見つけてほしい。楽しい思い出に満ちた子ども時代であってほしい。"one of them"ではなくて“the only one" を大切にする教育環境で育ってほしい。

そう考えた末にたどり着いたのがキルクハニティでした。子どもが行きたいといい、学校も受け入れるといってくださった。信頼して我が子を預けられる学校がたまたま遠かっただけなのです。】(きのくに子どもの村学園 04 教育研究シンポジウム資料集より)

この文章は、きのくにのスタッフのAさんが、2004年のシンポジウムで発表なさったものです。4人の娘さんのうち、上の二人がキルクハニティへ、下の二人がきのくに子どもの村学園へ行きました。

私も同じように思っていましたけれど、Aさんの落ち着いた、やさしい笑顔、そして自信に満ちた様子を見て、とても心強く感じました。

そして、Aさんは、このようにもおっしゃってくださいました。

【同じ時間に空を見上げれば、同じ太陽を見ることができます。どんなに遠くても日本の空はイギリスまでつながっていて、同じ時間を共有していると感じることができます。以前、ホームシックにかかった娘にも手紙にそう書きました。娘たちは、一人で不安な時、寂しい時、悲しい時には空を見上げ、同じ空の下にいる家族を思い、励まされたといいます。人と過ごす時間は、長さではなくて、その質が大切なのだと改めて思いました。】

ものすごく勇気づけられた言葉でした。

確かに、子どもがきのくにに行くようになってからは、心の絆が深くなったような気がします。以前は、子どもを自分より下に見ていましたし、心のどこかに「子どもを支配する」という気持ちがあったように思います。感情次第できつい言い方をしたりもしました。それが、きのくにと出会って、ニイルの本なども読むようになって、「子どもも私と対等な人間なんだ」ということがわかってきたのです。

「私って、今までなんてひどいこと、子どもにしてきたんだろう」とものすごく後悔しました。だけど、「子どもの自由や人格を尊重する」ってこと、誰からも教わらなかったし、考えもしなかったんですもの。

中学を卒業する前のFに、「きのくに入ってなかったら、どんなだったかな?」と聞いたら、「う〜ん、ダメな子って感じだったかな」と言われました。「ダメな子」にしていたのは、私です。ごめんよ。ごめん。

今は、かなり自信を持って言えます。
「一緒に過ごした時間は普通の家族と比べれば多くはなかったけど、対等の人間として、共に成長してきたね」って。(まだまだ成長途上ではありますが・・・。)

                    

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コメント

毎日のように楽しみに読ませてもらってます。
素敵な話いっぱいで、ここにくると益々きのくに好きになります。堀さん、ほんとに素敵ですよね。
子どもが「堀さんは考えがいいから大好き」といってました。
子どもにこう言ってもらえる「先生」って、きのくに以外ではまだ出会ったことない気がします。

投稿: むさし | 2006年8月17日 (木) 22時57分

>同じ時間に空を見上げれば、同じ太陽を見ることができます。

>娘たちは、一人で不安な時、寂しい時、悲しい時には空を見上げ、同じ空の下にいる家族を思い、励まされたといいます。

MLを読ませてもらいながら涙ぐむことが、よくあります。
空を見上げて、遠くの家族を思い、励まされる。

同じ家の子ども部屋にいながら、深夜に自己否定観で眠れないで泣いていて、そのことを親が知らない家もある。距離ではない、量ではないって本当にそう思います。

こないだmamiさんに聞いた、パスポートがなくなった時のスタッフの暖かい対応を息子(小4から9年間きのくにに居た)に話していたら、その暖かさに涙が出てきました。泣きながら話していると、「なにも、そこで泣かんでも…」と息子が言いました。
そこで、私「泣くよ、これは泣くくらいありがたいこと!」と続けて泣きながら最後まで話ました。
そしてふと気づいて言いました。「あんたたちにとっては、泣くほどのことじゃないんやね。こういう暖かさが日常茶飯のこと?そういう子ども時代を過ごしたってことは、それはすごいことなんや、いまどき」と。

投稿: piriri | 2006年8月17日 (木) 23時10分

先日コメント書いたのに、自分で自分のを消してしまいました。どうしてかというと、怪しい系トラックバックがい〜っぱいついていて、それを削除していたら、間違って、コメントのほうを押してしまったのです。

でも、むさしさん、piririさんは多分もう読んでくださっていたと思うので、再投稿はせずに、このままにしておきます。失礼いたしました。

投稿: mami | 2006年8月28日 (月) 17時20分

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