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2006年6月22日 (木)

心配ごと

堀さん大好き、きのくにの理念におおいに賛成、だったので、子どもたちがきのくにで学べることは、喜びであれこそすれ、不安や疑いは全くありませんでした。

そんな私にも心配ごとが二つありました。

ひとつは、寮でのお布団が不潔になるんじゃないか、ということ。だって、今まで自分で布団をほしたこともない四年生と二年生の男子が、寮生活。しかも長期滞在。長期滞在というのは、家が遠いので、週末も帰宅せず、寮に滞在することです。(それでもだいたい一ヶ月に一度くらい帰宅します。)

たまりかねて掘さんに、「お布団がカビるんじゃないかと心配なんですが・・・」と相談しました。そうしたら、「う〜ん、以前はそういうこともあったかもしれないけど、今はスノコをしいてるから、大丈夫ですよ。」と言われ、不安がほとんど解消。信頼している人のひとことは大きい!

もう一つの心配ごとは、長期中の寮は子どもの人数がぐ〜んと減るので、さぞ寂しいだろう、ということでした。特に次男は低学年から行きましたので、「寮の部屋で一人で寝るのが寂しい」と言われたときは、胸が痛くなりました。

でも、親の心配をよそに、子どもはそういう状況もたくましく乗り切るものなんですね。

「寮母さんに寂しい、って言ったら、部屋に来てくれて、寝るまでそこで本読んでた。」というのです。私はてっきり寮母さんがNに本を読み聞かせでもしてくれたのかと思ったら、寮母さんは、Nの部屋に来て、ベッドのそばで、〈自分の〉本を読んでいらしたそうです。

これって、いいじゃないですか。べたべたしていなくて、かといって突き放すのでなく、子どもにさらっと寄り添うという感じがして。この話しを聞いたとき、ああ、すてきな寮母さんだなあ、と思ったのです。


それから、転入一年後くらいに、『出ていけ!子どもたち』(松永節 著 草思社)という本に出会ったことも大きかったです。著者は大阪で天然酵母のパン屋「楽童」を営む三人の息子のお母さん。長男は小学六年生のとき、イギリスのサマーヒルスクールへ、次男もアメリカのシュタイナースクールに数ヶ月通ったのち、サマーヒルへ。三男は地元中学校卒業後、北海道へ。という、なんともダイナミックな進路。それでいて、てんでばらばらというのでなく、しっかり心がつながっているという雰囲気の松永家なのです。

この本を読んでから、離れていることでの心配心が起きてきたときには、「サマーヒルに行ったと思えばきのくには近いもんだ。長期っていったって、一ヶ月に一度は帰るんだし。」と、自分に言い聞かせて乗り切りました。

そして、離れている時間が長いからこそ、息子たちが帰宅したときは、「きのくにと別世界」にならないよう、子どもの気持ちを尊重し、親の考えを押しつけたり、管理したりしないように努めました。

今、この文章を書きながら、「ああ、最初の頃はほんとうにいろいろ心配してたんだなあ」と思い出しました。そんなことも忘れてしまうほど、いつしか心配ごとがゼロになっていました。

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