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2006年5月19日 (金)

愛国心

今日の朝日新聞朝刊15面に、教育基本法の改正に伴って活発化してきている、愛国心論議が取り上げられています。三人のかたの意見が載せられていましたが、私は作家の雨宮処凛(あまみやかりん)氏の意見に特に共感しました。

雨宮さんは20代前半は熱烈な「愛国主義者」で、右翼団体で活動していたそうです。

【中学時代はいじめに遭い、高校時代はリストカットや家出の繰り返し。学校や社会から排除され、無力感の中で生きる意味を見いだせずにいた。そんな私の心を癒し、社会への反発心を満たしてくれたのが、右翼の人の言葉だったのだ。】

その後雨宮さんは、たくさんの人との出会いによって、【右翼思想に頼らなくても、生きづらさを感じなくなった。】のだそうです。その彼女が、今の社会の保守化、右傾化を憂えています。

【尊敬できない教師から、形式的な愛国思想を押しつけられる子どもは、いら立ちのはけ口をいじめに求める。愛国心という新しい物差しは、クラスの異端者の排除にはうってつけだ。より閉塞感が強まり、荒廃はさらにすすむだろう。特定の思想を強制するのではなく、授業に多様なゲストを招き、様々な価値観を伝え、居場所を見つける手助けをすることこそが必要だ。】

同感です。そもそも、教師自身が自分の意見を自由に言えない状況に追い込まれていながら、愛国心が持てるのでしょうか?

そして、私がもう一つ思うことは、思想は誰からも強制されたくはないけれど、どうしても教育基本法に盛り込みたいなら、それは【愛国心思想】、ではなくて、【人類愛思想】にすればいいのに、ということです。

政治家さんの言う【愛国心】には、非常に自己中な響きを感じます。日本が大好き、その日本が繁栄すればよい、日本が安全な国でであればよい。そんな【愛国心】がエスカレートすると、その日本を守るためには他国を傷つけてもいい、必ずそうなります。

同じ地球上の人間どうしなんだから、私は人類愛思想でいきたいです。きれいごとだと思いますか?

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