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2006年5月 8日 (月)

きのくに中学校卒業後ーその2

昨日の続きです。

「俺、卒業できんでもいいわ〜」になんでむかっとしてしまったか、それをじっくり考えてみました。まず、自己分析です。

自分の息子が高校卒業してない、いわゆる中卒の肩書きは恥ずかしい、という気持ちは、意外となかったです。高校卒業資格がないと、後になってなにかと苦労するんじゃないかなあ、という心配の気持ちは大きいです。そして、それより「むか〜っ」の要因は、彼が、困難に立ち向かわずに一度決めたことをあきらめる、という根性なしだとしたら、それがむかつく、ということでした。

でも、よくよく考えたら、それって、誰にも迷惑かけないわけなんだから、別にいいじゃん、と思えてきたのです。要するに、私が私の理想に彼をあてはめようとして、その通りじゃないといらいらするっていう構造のようです。それが見えてくると、なんだかすっきりしてしまって、腹がたたなくなっちゃいました。

それからもう一つ見えてきたのは、私自身が、やると決めたフランス語の勉強をやらないで、だらだら無駄な時間を過ごしてしまったとき、自己嫌悪に陥ります。その、自分が嫌だと思っているだらしない言動を、息子が目の前でしてくれると、嫌な自分を見ているようで、むかむかするのです。投影、というやつですね。

もちろん、彼の行動が、私の迷惑になるのだったら、はっきり言うでしょう。あとは、家族の一員として、彼がその役割をしていないとしたら、「それは困る」と言うでしょう。でも、それ以外は彼次第。彼の人生なんだもの、私が口だすことじゃないんです。

きのくにに出会う前だったら、「そんなことでどうするの!!」と、ぎゃ〜んとわめいていたかもしれません。私にとってのきのくに効果は、まず、わめく前に自分を振り返れるようになる、ということでした。


それでもって、彼は目一杯睡眠をとり、ギターを弾き、読書をし、漫画を読み、バイトを始め、たっぷりの時間をしっかりのんびり過ごしています。あれだけ本を読むのが苦手だった息子が、この一ヶ月で、

・春山満さんの「僕にできないこと、僕にしかできないこと」(幻冬舍)
・イングリッド・フジコ・ヘミングさんの「天使への扉」(知恵の森文庫)
・同じくフジコ・ヘミングさんの「魂のピアニスト」(求龍堂)

などを読み、とても感銘をうけたと言っていました。本の内容について話しをするのも楽しいひとときです。
(上記の本、いずれも二重丸のおすすめ本です。)

私は高校時代、いわゆる偏差値の高い高校に行ってしまい、早々に落ちこぼれ、授業中は何もわからず、地獄でした。毎日、好きな人のことを考えるか、「ああ眠い。思いっきり寝たいなあ」とか「どうか先生に指されませんように」などと思いながら過ごしていました。なんと時間の無駄をしたことよ!

あれだけの時間、本を読んだり映画を見たりしたほうが、絶対自分の肥やしになったと思います!結局一浪しましたが、受験に必要な勉強は、浪人時代の一年間だけで十分でした。はっきりいって、高校時代の三年間、目的もなく進学校にはいり、わからない授業にでていたあの時間は、全く無駄でした。

長男の卒業後から話しがそれてしまいました。続きはまた明日。

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コメント

わたしも意外に思ったのですが、自由教育を受けた子って
ある日突然、自分から夢中になって本を読むようになりますよね。
(うちの息子だけではなく他のお子さんも。)
ついこの間まで読み書き自体が不自由そうだったのに、あれよあれよと言う間に好きな本に出会い、自ら身を乗り出すように読み始め・・・気がついたら親子で「本」の話題まで楽しめるようになってる。
「お母さん。お薦めの本があったら教えてな!」
我が家は今、ディケンズの「大いなる遺産」を親子で読んでいます。
ヘルマン・ヘッセの「デミアン」は少し難しかったみたいですが、ディケンズはユーモアとペーソス満載なので面白いみたいです。(笑)
ゴーゴリの「外套」 モーパッサンの「脂肪の塊」は小品でありながらも奥の深い考えさせられる作品なので、また「お願いされたら」勧めたいで~す。
スーザンフォワードの「毒になる親」 わたしも読みました。うちの親丸だs・・・以下自粛。
読後感は、真実を知った安堵と情けなさと踏みにじられた子ども時代への悔しさで涙が出そうになりました。
R・D・レインの「引き裂かれた自己」も泣けます。でも一番勉強になったのは、堀さん訳のA、S、ニイル選集「問題の」シリーズとE・フロムの「自由からの逃走」「愛するということ」「悪について」です♪

投稿: のんびり母さん | 2006年5月 8日 (月) 22時05分

のんびり母さんも「毒になる親」読まれたんですか。これ、直視するのはきついですが、やはり原因を知ることは、その後の人生に違いをつくりますよね。
E・フロムの本は読んだことがないので、明日本やさんに行くので、まず「自由からの逃走」を買ってこようと思っています。また、お勧めの本など思いだしたら教えてください。

投稿: mami | 2006年5月11日 (木) 00時43分

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