今日の朝日新聞朝刊より。
【橋下徹大阪市長が率いる大阪維新の会の大阪市議団は7日午後、親の愛情不足が発達障害の要因とし、その「予防」をめざすとした条例案について、市議会への提案方針を撤回した。】
ああ、よかったです。これで、維新の会の、行き過ぎた教育への介入が押さえられるのでは?楽観すぎでしょうか・・・?
この条例案、このところ話題になっていたので、どんな内容なのかネットで調べてみました。
問題の箇所はここのところでしょう。(他も全体的に上から目線で???な感じですが)
【第四章 発達障害、虐待等の予防・防止】の第15条の文です。
【乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害またはそれに似た症状を誘発する大きな要因であると指摘され、また、それが虐待、非行、不登校、引きこもり等に深く関与していることに鑑み、その予防・防止をはかる。】
発達障害の原因は未だ明らかにされていないにもかかわらず、この、独善的な書きよう!
これは反発が起きて当然でしょう。
それにしても、「発達障害」とか「ADHD」という言葉ができたのは、何年前だったでしょう。
少なくとも、私が学生の頃には聞いたことがありませんでした。でも、実際には、小学校、中学校のクラスには、友達関係がうまくつくれないとか、しょっちゅう叱られている子とかいましたので、今思えば、なにかしらそういう障害を持っていたということかもしれません。
で、維新の会の人たちは、そういう障害(それを障害というのなら、ですが・・・)を予防、防止したいわけですね。なんか、その「予防・防止」という表現に、すごく違和感を感じてしまいます。
そもそも、世間で言われている「発達障害」の子どもたち、ほんとに、そういう問題があるのでしょうか?
学校のありかたがあまりにも窮屈なあまり、それに適応できないというのが「障害」と言われるなら、学校制度を見直すという考えもあるのではないでしょうか?
実際、きのくに子どもの村学園にも、「発達障害」や「学習障害」と診断された子どもが入学を希望することがあります。
学園長の堀さんの話によると、そのうちの何人かは、体験入学で様子を見てみると、「どこが問題なの?」と不思議に思うくらい、ごく普通の、元気な子どもであるそうです。
そして、そういう子が抗鬱剤などの薬を処方されていたりするわけで、安易に病名をつけるということに、疑問を感じます。
そしてまた一方、◯◯障害、と言われるような傾向のある子がいることも事実です。
そういう子たちも、体験入学で様子を見て、学園が引き受けられると判断すれば入学できます。
(その場合、薬はやめてもらうことが前提です。)
そして、どのような教育をするのか、以前、堀さんが「きのくに子どもの村通信」に書かれた文章があるのでご紹介します。
【ほかの子との社会的生活こそが、いちばん大事な学習の機会だ。だからトラブルが絶えなくても隔離しない。クスリも使わない。罰も与えない。日頃の方針を徹底する。
これは、本人にとっても、まわりの子にとっても、そして大人(*mami注:ここでの大人、とは、学園スタッフのこと)にとっても、けっして平坦な道ではない。
いろいろな工夫が必要だ。達成感のある活動と学習、辛抱強くて肯定的な空気のある集団、信頼できる大人、お説教よりも気付き、自由なミーティング、子ども集団の治療能力の活用、親への共感と激励・・・。
学園の見学者で、こういう子のかつての様子を知る人は、一様にその変化に目をみはる。なにしろ目立たなくなるのだ。そのうちの何人かの子が言った。
「ぼくにはここしかない!」
「もうどこへも行かない」
大事なのは、生活環境全体が、彼らの傷ついた心をいやし、いつしか素敵な人間関係の学習ができるような学校の存在である。
そして、こういう学校では、本人も、まわりの子も、大人もみなそれぞれに成長するのだ。】
こういう理念を持った人・こういう実践をしている学校からなら、私、学びたいですよ。
でも、維新の会なんかが上から目線で押し付けてくる【親になるための学びの支援】(条例文より)など、まっぴらごめんです。
Fが在学しているときにも、少し問題を抱えた子が転入してきました。よく、ミーティングでの話やトラブルを、子どもから聞くことがありました。
でも、そういうことを通して、子どもたちも、その当人やその子に関わる大人や友達関係をよく観察しているし、そこから学習しているのです。
あるときFが言ってことがあります。
「みんなAくんに厳しすぎると思うんや。Aくんだけが悪いわけじゃないこともあるし・・・」と。
その話を聞いて、広い視野で全体を見ているFをうれしく思ったものです。こういうことこそ、生きた学習だな、と思ったものです。
実際、今のFとNは、とても心の広い大人に成長しています。
二人が話してくれる、そういう友達関係のいろいろから、親である私も成長できたのです!
まあ、息子たちに比べて、私、そうとう視野も心も狭いですが・・・。
*「原発」関連でこのブログにお越しのかたには、「きのくに子どもの村学園」とか「堀さん」とか言われても、なんのこっちゃ・・・?という感じかも。もし、教育に興味がおありなら、右側【きのくに関連動画」にあります「こころの時代ー堀さんインタビュー」を、ぜひご覧ください。
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